今年のピューリッツァー賞の音楽部門は、75年の歴史で初めてラッパー、そしてポピュラー音楽としても初めてKendrick Lamarのアルバム『DAMN.』が受賞した。
その選考プロセスについて、理事のDana CanedyがBillboardで語っている。
Canedyは選考自体には参加していないものの、委員たちがどのように『DAMN.』を選出した過程を語る。
「音楽部門では当初は、選考委員たちは具体的な作品名を私はわからないがヒップホップに影響を受けた作品に授賞させようとしていた。しかし誰かが『ヒップホップに影響を受けた作品を検討するなら、なぜヒップホップ作品自体を検討しないのか?』と発言し、それに対し議場から「それはやるべきだ」という声が上がり、さらに別の委員が「Kendrick Lamarを検討すべきだ」と言い、その場で『DAMN.』を通しで聴き、満場一致で授賞作に決まった」
CanedyはKendrickに受賞を知らせたところ、Kendrickは『DAMN.』が候補作に入っているのも知らず、彼にとって完全なサプライズだったことも話している。