現在公開中の映画『NERVE /世界で一番危険なゲーム』。ネット社会とも言われる現代に生きる若者が、裏オンラインゲームに墜ちていく様を描いた作品だ。チラシやポスターをはじめ、劇中もネオン色を意識したアートワークが今っぽくて特徴的である。
そんな“今っぽさ”を、より我々に感じさせるのは劇中歌として起用されているアーティストたちだ。
【Basenji】
映画のオープニングとともに流れるのは、オーストラリア出身のアーティストBasenjiによる「CAN’T GET ENOUGH」だ。まさにNERVEという危険なオンラインゲームに身を投じる若者の心情を象徴するようなリリックと、エレクトロなサウンドがこの映画にぴったりである。
【MØ】
そして、旬といえば外せないのがデンマーク出身のMØ。彼女の楽曲の中でも、特に明るくポップな「KAMIKAZE」は主人公が片思いの男の子のいる場所に向かうシーンに流れ、彼女の踊る気持ちを表しているようだ。
【Jess Kent】
UK出身のオーストラリア人であるJess Kentは2015年にデビュー、昨年初アルバム『My Name Is Jess Kent』をリリースしたばかりの期待の新人だ。劇中では、彼女のデビュー曲の「GET DOWN」が使用されている。
【Sweetmates】
来る4月の1日にデビューEPを発表するSweetmates。劇中挿入歌「I Don’t Dream」は軽快なギターが耳に残るポップサウンドだ。
【Melanie Martinez】
片思い中の男の子に、告白する前にフラれてしまう主人公。やるせない気持ちを抱えながら、大声で叫びたくなるようなエモーショナルな気分の時に流れる曲は、Melanie Martinezの「SOAP」。インディー、グランジ、ちょっぴりこじらせ系?な女子にとってのニューアイコンとなっているMelanie Martinezは、そのヘアカラーも含めた個性的なファッションにも注目だ。
【BØRNS】
映画の中でも最も印象的なシーン、主人公が出会ったばかりの男の子と一緒にバイクに乗ってネオン色に彩られた夜のNYシティに繰り出す際に流れるのは、BØRNSによる「Electric Love」だ。彼の1stアルバム『Dopamine』に収録あれているので、是非そちらもチェックしてほしい。
【Lowell】
カナダ出身のシンガー、Lowellは2012年から活動をしている。エレクトロポップな曲調のものが多く、今作ではガールズユニットIcona Popを迎えた楽曲「RIDE」が使用されている。
【Halsey】
Halseyもまた、インディー、グランジ、ちょっぴりこじらせ系?な女子に大人気なアーティストである。大ヒット曲「Colors」も収録されたアルバム『BAD LANDS』や、The Chainsmokersとのコラボレーションソング「Closer」で第59 回グラミー賞にノミネートされた事で一気に急上昇中!
【Tei Shi】
ニューヨーク、ブルクッリンを拠点に、2013年から活動中のインディーポップアーティスト。日本での知名度はまだ低いが、ユニークな声色と端麗な容姿は今後より人気が出そうである。
挿入歌として使用されている楽曲の多くは女性アーティストであるが、DJの
Grandtheftの楽曲や、Blood Orangeの楽曲も使用されている事に注目だ。Blood Orangeとは、Sky Ferreiraの大ヒット曲「Everything is embarrassing」やSOLANGEの「True」のプロデュースをした事でも知られている、Dev Hynesのニュープロジェクトである。
エレクトロポップなサウンドが彩る、青春スリラー『NERVE /世界で一番危険なゲーム』
是非劇場でチェックしてみて。
雑誌「エルガール」のオフィシャルキュレーターを務めながら、フリーライター兼モデルとして活動中。映画を中心に、カルチャー全般の執筆を行っている。
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