STUTSとZOT on the WAVEという2人がタッグを組んだプロデューサーユニットSTUTS on the WAVE。昨年7月にリリースされた初のEPは、この2人でしかあり得ないフィーチャリングアーティストの組み合わせと、トッププロデューサー同士だからこそのシンプルでありつつリッチな極上のトラックのコンビネーションで、2025年のシーンの1つの目玉だったといえるだろう。
昨夏に行ったこのインタビューでは、プロデューサー同士だからこそのこだわりや、ラッパーとの関わり方、そして多忙を極める2人が、どのように心身のバランスを取っているのかなどを聞いた。
取材・構成 : 和田哲郎
撮影 : 横山純
- 初めて会ったのはいつですか?
ZOT on the WAVE - いつだろ。2023年?
STUTS - ちょうど2年前かもしれないですね。
ZOT on the WAVE - 俺から「セッションしましょう」っていうのを平川さん(STUTSのA&R)に伝えて。そしたらSTUTSくんも「やりましょう」って。
STUTS - ZOTさんのビートは前からすごくかっこいいなと思っていたので、まさか「セッションしたい」って言ってくれるなんてめっちゃ嬉しくて、「ぜひ」ってお答えしました。
ZOT on the WAVE - という、ありがたい流れで。
STUTS - 初めてセッションした日に作ったビートが、“Perfect Blue”と“Shall We”なんです。その日にはもう原型ができました。
- めちゃめちゃスムーズに。
ZOT on the WAVE - 本当にバイブスのみで、なにも悩まず進んで。で、その後飲みに行ったっすよね。
STUTS - はい。でもスムーズに進んだのは、ZOTさんがいろんなプロデューサーさんとの共作経験が豊富だからで。
ZOT on the WAVE - コライトは慣れてたんで。で、STUTSくんとなら絶対ヤバいのできるのわかってたんで、その上でお誘いしたっていうか。
- 最初からビートのイメージがあった?
ZOT on the WAVE - 「どういう曲を作ろう」とかはないっすけど、「かっこいいのできるよなあ」ぐらいの。
- ちなみに“Perfect Blue”と“Shall We”の原型というと、どのあたりまでできていたんですか?
STUTS - いや、ほぼできていたんですよ。
ZOT on the WAVE - 一曲としてもう完成するくらいまではやったっすね。
STUTS - その後ラップが入ってから細かいエディットはやってますけど。
- その2曲のビートができた時は、まだ「STUTS on the WAVE」のプロジェクトを始めるという話にはなっていなかった?
ZOT on the WAVE - まだ全然ですね。
STUTS - ただビートを作っていただけで。
- プロジェクトがスタートしたのはいつだったんですか?
ZOT on the WAVE - EPを作ろうって言い出したの、いつでしたっけ?
- “明るい部屋”の前ですか?
STUTS - それより前かな。ええと、2023年の冬頃ですかね。3回目くらいのセッションで、たしか「プロジェクトにしよう」っていう話になった気がします。「これEPとかいけるかもしれないですね」って。
ZOT on the WAVE - あー、そうだそうだ。だって3回目の時点で3、4曲できてたもんね。
- なるほど。具体的な作業において「相性のよさ」を感じる部分ってどういうところだと思いますか?
ZOT on the WAVE - んー、なんだろう。お互いにある程度、方向性を汲み取る能力があって。「じゃあこういうテーマで作ろう」ってなった時に、「それいいっすね」っていうのが普通に何発も出てくるから。これって、あんまり出ない人は出ないんすよ。そのアイディアをかいつまんで、すり合わせていくのがとにかくスムーズだったんで。
STUTS - 僕は普段、結構悩んじゃうタイプなんですけど、ZOTさんはバシバシ的確に「これはこれで」っていうのを言ってくれるから、そこがスムーズな作業に繋がったし、結果できたものもめちゃくちゃよくなるし……だから、本当にZOTさんのおかげで、ありがたいなって思いながら(笑)。
ZOT on the WAVE - いやいやいや、お互い様っす、それは(笑)。
- 進めていく上でのコミュニケーションって、すごく大事な部分ですよね。
ZOT on the WAVE - まあ、プロデューサーは「コミュ力お化け」じゃないと無理っすから。
STUTS - それは本当そうですよね(笑)。プロデューサー同士で作る時もそうだし、なによりラッパーさんと一緒に作る時は絶対必要だし。
- 一緒に作っていく上で、例えば壁にぶち当たった時はどういうふうに乗り切るんでしょうか?
STUTS - 壁というと、この2人の制作では一切……
ZOT on the WAVE - ゼロなんですよね。
STUTS - ただ、ラッパーさんにお願いする時にはいろいろあったりして。
ZOT on the WAVE - 基本的に、ビートから楽曲になるプロセスが難しいんですよ。大体どのプロジェクトでも、五分五分くらいの割合で難航するっすもんね。
STUTS - そういう意味での壁は、自分ひとりのプロジェクトのときの方が少なかった気がします。やっぱり僕とZOTさんでやるのが初めてだったし、ラッパーさんの方も「結局どういう感じなんだろう?」的な、わからない部分もあったのかなって。でも結果、2人で力合わせて乗り切っていったというか。
ZOT on the WAVE - マジでそうっすね。脳みそフル回転でしたよ。「どうする?」みたいな。
STUTS - 本当は去年の10月までに出すはずだったから。
ZOT on the WAVE - 全然無理でしたね(笑)。間に合うわけがねえ。
STUTS - 全然無理でした。でも、やりきれたことが本当嬉しいなって。無事に完成して、本当に安心できました。ずっと1年間ぐらい、このEPのプレッシャーがあったんで(笑)。
ZOT on the WAVE - 1年まるまる走りきったっすもんね。
- 1年って、だいぶ長期戦ですよね。
ZOT on the WAVE - 長かったっすねえ。でも、ずっと「STUTS on the WAVE」のプロジェクトにかかりきりってわけにはいかないじゃないですか。それぞれ自分らのタスクがあった上でやってたんで、それぐらい長くなったのもありますけどね。あと、普段の仕事と使う脳味噌が違うし、また別のものなんで、単純にインプットにもなって。
STUTS - 今回のプロジェクトは、とにかく風通しのいい制作だったんですよ。だから本当にZOTさんとの制作は楽しい時間でした。作っていく過程でお互いに予想してないことが起こるというか。「あっ、こういう形になったんだ」みたいな。
ZOT on the WAVE - 「お?!」みたいな。「こんな感じになったんだ!」みたいなの超あったっすよね。
STUTS - ありましたね。
- そういう変化があったという点で、特に印象的な曲は?
ZOT on the WAVE - でも全部「蓋開けてみたらこうなったね」だったんで。
- ボーカルやラップが乗ったタイミングで感じるものですか?
STUTS - どっちもあります。トラックの制作過程で、最初はふわっと「こういうムードで作ろう」みたいなのはあって、でも作り始めたら、そのムードがありつつも全然違うものになっていたりするんすよね。
- コラボだからこそ、最初のイメージからいい意味で離れていった。でも、お互いにそれを受け入れることがすごく大事なところなのかなって。
ZOT on the WAVE - 自分たちが個別で作っているものとは絶対に違った曲になっていくのが楽しかったっすよね。
STUTS - このプロジェクトでしかできないことがある気がして。あと、一人で作品作ってると、全責任が自分にのしかかってくるような感じになるんですけど、それが二人で半々になって。
ZOT on the WAVE - ちょうど半々(笑)。気の持ちようとして、頼れるところを頼れるしっていうのはすごくあったっすね。
- ちなみに、お互いが似ている部分ってどういうところんですか?
ZOT on the WAVE - もう、「俺ら絶対かっこいいっしょ」っていうのがまず大前提としてあって。ハングリー精神もそうで、楽曲に対してどこまで詰められるか、そういう貪欲さもありますし。制作への向き合い方はかなり似てるなって。
STUTS - あとZOTさんもいろんな音楽を聞くじゃないですか。そういう興味の幅の広さもすごく似てるなって思います。
ZOT on the WAVE - 好奇心旺盛かもしれない。
- 自分は今作について、前にSTUTSさんと会った時に「ビートの強度がすごくあるけどシンプルですよね」とお伝えしていて。それはそれで合っているけど、でも、よく聞いていくとディティールの詰め方がすごいなって。
STUTS - 嬉しいです。
ZOT on the WAVE - 細かーくやりましたねえ。
STUTS - しかも、お互いに違う細かさがあるというか。
ZOT on the WAVE - そこがうまくマッチしてたっすよね。
STUTS - ラップや歌が乗ってからさらに楽器足してますし、ボーカルの詰め方についてはZOTさんめちゃくちゃ細かくて、めっちゃ勉強になりました。
ZOT on the WAVE - かなり細かいことまでやったっすよ。
- “Perfect Blue”でもKzyboostさんがトークボックスで入っていたり、“Shall We”もYo-Seaさんのラストのフックの部分がめっちゃ効いているなと思って。
STUTS - いや、そうなんですよ!あそこいいですよね。
ZOT on the WAVE - あれは意図的に作りましたね。
STUTS - ミックスでも、あそこでバーンって広がるみたいな感じしてて。
ZOT on the WAVE - で、コーラスの積みだったり。
STUTS - そうですね。
- あれはもともと作っていた部分じゃなくて、最後に加わってきたんですか?
ZOT on the WAVE - もともと違うところに置かれてたんでしたっけ?
STUTS - いや、あれがサビになる可能性もあったんですよ。Yo-Seaくんが「ちょっとサビ変えたいかもです」って悩んでて、もうワンパターンのメロディを作ってて。
ZOT on the WAVE - そうだ。
STUTS - でも僕は「これを大サビにしたらいいんじゃないかな」って思って。もともとのサビが〈Na Na Na Na Na〉っていう今のサビなんですけど、それもすごく気に入っていたんで、さらにもう一段階ラストのフックが来る構成にしようと思って。
ZOT on the WAVE - そこ組んだことによって「これ、いけたっしょ?!」ってなりましたよ。
- iriさんとBenjazzyさんの“雨”も、バースの部分で最初はメロディがない状態で始まって、後からちょっとずつ鍵盤が足されていく展開ですよね。普通のビートだったらループで済ませちゃうところを、ディティールがすごく詰められていて。
STUTS - たしかに“雨”は特にそうですね。この曲は意図的に歌物チックにしようって思って。最初は普通にループで、ZOTさんがピアノとシンセ弾いて原型を作って、その上に僕がビートを乗せていたんですけど、iriちゃんのボーカルが乗ったことで「これもう一個ブリッジあったらいいな」と思って、違うコード進行を考えて作って、生っぽいピアノも弾いて入れてみて。
ZOT on the WAVE - あとBenjazzyくんのところも、声が入ってからドラムス変えたっすよね。細かいところっすけど。
STUTS - そういう意味では“雨”が一番、ラップや歌が乗ってからいじった曲ではありますね。
- そうやって詰めていく部分は、2人でいるときに作るんですか?
ZOT on the WAVE - ほぼ2人でいるときに考えてることが多かったんですけど、STUTSくんが「アイディア浮かんだ」って言って送ってくれたこともありましたね。「このピアノのメロどうっすかね」みたいな。
STUTS - それこそ“雨”はそうでしたね。でも、それ以外の曲は最初にできた原型のままいったかもしれないです。
- ちなみにSTUTSさんが「ZOTさんの歌の詰め方が勉強になった」というのは、具体的にどういう部分なんですか?
STUTS - 僕の場合、ついコーラスを積んだりしがちなんです。そのよさもあると思うんですけど、ZOTさんは1本のメインボーカルで完全に成立させるっていうことをすごく突き詰めている感じがして。たとえばテイクを何個か録ったとしたら、そこから本当に細かく1単語ごとぐらいにテイク録って、「ここがいいですね」みたいな。僕もそういう詰め方をする時はあるんですけど、それよりもさらに細かくて。あとピッチについても、僕だったら「これで大丈夫かな」って済ませちゃいそうなところも突き詰めていって。
ZOT on the WAVE - ニュアンスを大事にしつつ、というかね。
- ZOTさんの中で、今回で一番ボーカルワークを詰めたのはどの曲ですか?
ZOT on the WAVE - “雨”は「やったな」と思いますし、あとは“Natural”も結構いいテイク選んで。まあ、ラップは基本的にそんなにやらないんで、メロディーのとこっすね。ラップでもメロディーがあるものに対しては結構うるさいかもです。
STUTS - ほんの数ミリ秒とかの詰め具合がすごいなって思って。
ZOT on the WAVE - でもあれ、ムズイっすよね。テイクを別々のとこから持ってくること自体がまあまあリスキーで、発声のタイミングが合ってないとまず無理というか、そこのジャッジもそうだし。
STUTS - そうですよね。本当にめっちゃ勉強になりましたし、結果、できたものがすごくよくなったんで。
ZOT on the WAVE - 「数やってきたな」みたいな(笑)。これは経験ですね。みんな積んでいくものというか。
- 反対にZOTさんから見て、STUTSさんとの今回のプロジェクトでフィードバックがあったのはどういう部分でしたか?
ZOT on the WAVE - たくさんありましたけど、ひとつはミックスの部分。ミックスで本当に「STUTS節」が出てたなっていう。ドラムスもそうですけど、自分の弾いたメロディに対しての分離感だったりとか、その位相のバランス感覚がすごく優れてるなと思いましたね。「あー、うまい」みたいな。
STUTS - 嬉しいです。でも、今回の作品はミックスも聞きどころだなと思ってて。RYUSEIくん半分、僕半分ぐらいな感じで、2曲は僕とRYUSEIくん共同でミックスしているんですけど、ちょっとずつ音像が変わっていったりもするので、そこも楽しんでもらえたら嬉しいなって。
ZOT on the WAVE - 本当にSTUTSくんはSTUTSくんの音像がある。この作品ではそこが新たな発見になったというか、そこに自分も混ぜてもらえたというか。
STUTS - いやいやいや……でも僕は、普段自分の曲を自分でミックスしてるので、音選びの時に「ここはミックスでやればいいかな」と思って作業を後に回すこともあるんですよ。でも今回、ZOTさんのビートをミックスしてて「すごいな」って思ったのは、もう最初から、音選びの時点で完成されているんですよね。
ZOT on the WAVE - たぶん自分でミックスをしない分、素材で勝負しないといけないから。パラデータを投げた時点ですでに一個一個の音が立っていたり、鳴りがよかったりする素材を選んでいて。
STUTS - 今回、ZOTさんの組んだドラムスに関しては、そこまでEQやコンプをかけていないんですよ。もうZOTさんが作られたビートの鳴りが最高だったんで、そこは崩さずに、自分が弾いた上ネタやボーカルをどう組み合わせていくかとか、最終的なマスターをどう仕上げるかっていうところに集中できました。
ZOT on the WAVE - でも、STUTSくんはアナログ通してパラデータを書き出してんのも、すっげーこだわってる。しかも、一本一本ですよ。キックだったらキック、808だったら808みたいな、全部一本一本アナログ通してっていう。
STUTS - それも時と場合によって、ウォーム感が必要だったらやりますね。でも、ZOTさんのドラムス、そもそもFL Studioの鳴りっていうのがすごくいいんですよね。
ZOT on the WAVE - FL Studioって独特ですよねえ。
STUTS - それを崩さないようにあえてアナログかけてない曲もありますし。
ZOT on the WAVE - クリップ感を残さなきゃいけない曲はそうですよね。
STUTS - そういう面でも勉強になりましたね。
ZOT on the WAVE - いろいろ実験したっす。
- お二人とも多忙な中で、探求心が止まないというか、ギリギリまで詰めていく、完成度を高めていくというのは、もう性分なんですか?
ZOT on the WAVE - 性分っていうのもあるけど、一回世に解き放たれたら一生残るものだから、そこで納得できないものは残さない方がいいっていう。
STUTS - そこも全く同じところです。
- あとディティールの部分で、“Final Destination”のアウトロ。あの曲はすごくシンプルなラップチューンだと思いきや、アウトロで別の曲に展開していて(笑)。
ZOT on the WAVE - あれは持っていきましたね、STUTSくんのリードシンセが。あれは顔で弾いてますよ、完全に。これ弾いてる時、いい顔してただろうなって(笑)。
- すごくリッチですよね。
STUTS - 嬉しいです。
ZOT on the WAVE - 「リッチ」っていうのは俺らかなり目指してたんですよ。サウンド感をどんだけリッチにできるか、それは今回の作品のコンセプトにあったかもですね。我々ももう30代半ばなので、イケてるオジの音を出さないといけない(笑)。
STUTS - (笑)。でも、積み重ねてきたものを出したかった感じはありました。やっぱり、ヤングなノリでバーって作ってそれがかっこいいってこともあるんですけど、細かいところを追求してリッチにしていくっていうのは、僕たちが作るトラックのコンセプトになっていたかもですね。
- ただ音を増やしていくわけでもなく。
ZOT on the WAVE - じゃないですね。
STUTS - そういった差し引きも、ZOTさんの判断がめちゃくちゃ的確でした。僕は作っているとどうしてもいろんな音を入れちゃいそうになるんですけど、「ここシンセ入れた方がいいですかね?」とZOTさんに聞くと、「いや、これでいいんじゃないですか」とか、そういう判断をしてくれて。
- 「トゥーマッチにならない」ところが、すごくモダンな雰囲気を出している部分ですよね。
ZOT on the WAVE - ギリギリのミニマルに収めたいところは収めて、広がりを持たせたいところはSTUTSくんの方でうまいことコードを増やしてもらって。
- 話は変わるんですが、“Shall We”のLEXさんとYo-Seaさんがセッションしている動画がSNSで回ってくるんですけど、あの現場のいい空気感を見て、プロデューサーにとってもスタジオでいい空気を作ることってすごく大事なスキルなのかなと思ったんですよね。
ZOT on the WAVE - 実はあのセッション、俺いないんすよ。ちょうど来れなくて。一番最後の仕上げの時はYoくんとSTUTSくんと3人で入ったんですけど。
STUTS - あの日はそうか。“Shall We”も3回ぐらいセッション重ねてて。最初はまだLEXくんが参加するってなる前で、僕とYo-Seaくんだけで。そのときにサビのメロディーができてたんですけど、次のセッションでLEXくん来ていただいて、最後のセッションが僕とZOTさんとYo-Seaくんの3人でしたね。
ZOT on the WAVE - このスタジオで。
STUTS - 1バース目をまるまる作り直したりとか、最後の大サビの部分の歌詞考えたりとか。
ZOT on the WAVE - フックもそうっすよね。リリックの部分も結構一緒にやりましたね。
STUTS - だからそういう意味で、“Shall We”は「このスタジオで集まったからできた楽曲」って感じがすごいします。
- 遠隔のコミュニケーションだとできなかった曲。
ZOT on the WAVE - できなかったと思います。お蔵入りになった可能性は大いにある。
STUTS - 大いにありますね。最初のセッションでYo-Seaくんのサビを作った時も、トラックに合わせて6分間ぐらい宇宙語で入れてたのを、僕が「この部分を繰り返したらいいんじゃないかな」とか言いながら作り上げたんで、本当にみんなで作ったって感じがあります。LEXくんもそうで、宇宙語でやってるのに対して「この部分いいんじゃない」っていうのを一緒に話し合いながら作ったので。本当にコミュニケーションで作られた曲だと思います。
- ラッパーやアーティストとセッションする上で、プロデューサーとして大事にしていることはありますか?もちろん毎回違うと思うので、正解はないと思うんですが。
ZOT on the WAVE - 個々でそれぞれスタイルはあると思うんですけど、自分は、ラッパーが何を考えてるのか、ふわっとした意図でもいいからイメージを汲み取った上で、「これはアリかナシか」の判断をして、「そういう意図なんだったらこっちはアリだよね」って提案していくっていう。だから基本的にはラップする人、歌う人ありきで物事を考えて、寄り添いながら進めていく感じですね。
STUTS - わかります。僕はラッパーさんがそもそもどんなトラックにフィールするか、なんでフィールするかを最初に考えます。その上で特に指示もしないで、そのアーティストさんが思うようにまずやってもらって。イメージが明確にあるんだったらそのまま活かしたり、悩んでいるなら「こうしたらどうですか」って提案したりして、そうやってできたものを一回聞いて、「もっとよくなるかも」ってところがあったらさらにブラッシュアップして。
ZOT on the WAVE - たぶん「ブラッシュアップ」っていうところが近いかもね、我々のポジション的には。「湧いてないんだろうなあ」って時もあるから、そういうイメージがまっさらな時は俺からバンバン提案するんですけど。だけど、「もっとよくできるよ」っていうのを提案していくことが多いかもっすね。
STUTS - コントロールはしたくないんです。たぶん、がっつりコントロールするプロデューサーさんもいると思うんですけど、僕はあんまりそうじゃない。もっと、コラボレーションというか、お互いに一人だったらできないものを一緒に集まって作りたいっていうのがあるので。でも、そこもZOTさんと似てるところだと思います。
ZOT on the WAVE - そうですね、あると思います。
- プロデューサーサイドで正解が見えていて、そこに向けていくということではなくて。
ZOT on the WAVE - その場合もありますよ。なんだけど、こっちで見えてる正解を「こんなんどう?」って提案してみて、それにフィールしてくれるかどうかはケースバイケース。
STUTS - お互い納得した上で進めていきたいから。
ZOT on the WAVE - より相乗効果を生んでいくっていうかね。そこですよね。それでしか得られない成分があります。
- その話って一般的なビジネスの場面にも有効なようにも思います。
ZOT on the WAVE - 自分本位が一番よくないのかも。オナニーになっちゃダメだっていうところですね。
STUTS - あとやっぱ、お互いに気持ちよく最後までいきたい。
ZOT on the WAVE - いや、話が変わってきてる(笑)。
- (笑)。
STUTS - ワードチョイス間違ったかもしれない(笑)。でも、本当そうだと思うんですよね。やっぱり、出来た曲をそのアーティストさんのライブでやってもらえたら嬉しいじゃないですか。最終的に向こうが気に入った楽曲になるっていうのが一番理想なので。
ZOT on the WAVE - 「ライブでやりてえ」って思える曲になったら本望っすね。
STUTS - そういうのを作れたらいいなあって、ずっと思ってます。
- 今作の話からは離れるんですが、おふたりは本当に忙しい中で、心身のバランスを保つために日頃から意識してることってありますか?
ZOT on the WAVE - これに関してはマジでマラソンじゃないですか。だから息切れする時もありますよ。2024年でいうと、過労でぶっ倒れて。
- えっ、そうだったんですか。
ZOT on the WAVE - ドクターストップかかって「なんもできないじゃん」みたいな。で、1ヶ月旅に出たんですよ。そういうのでバランス取ってるかも。でも、ガクってきた時にしか休めなかったんで、いろいろ改善していかなきゃなあと思ってるっすね。難しい、我々の職業は。
STUTS - でも、 ZOTさんはそこらへんをちゃんと自分でわかってる感じもするというか。
ZOT on the WAVE - いやあ、そんなことないっすよ。俺ら2人とも無理するじゃないですか。で、どっかでガタが来るパターンもあるじゃないですか。STUTSくんも俺も、体調めっちゃ崩してる時あったし。
STUTS - ありましたね。僕も夜中に息ができなくなって病院行ったりとか。その時もZOTさんとこんな話してたんですけど。
ZOT on the WAVE - そう。ストレス感じやすい職業だと思うんで。これはもう、大人になっていくにつれて覚えていくしかないというか。
STUTS - 僕もできるだけ頑張りたいと思っていろいろやるんですけど、どうしても頑張れない時はあって、その時は本当なにもせずにずっと休んでたりして。もうちょっと、そうなる前に休暇を設けられたらいいなとは思うんですけどね。
ZOT on the WAVE - 自分で休みを取らないと休めないんで。「ここはもう絶対休む」って決めないと、絶対休みが取れないんで。一生仕事入ってくるんで。めっちゃありがたい話なんですけど、止めどなく入ってきてしまうから。
STUTS - 今年の5〜6月、『POP YOURS』が終わった次の日にアメリカ行ったんですよ。
ZOT on the WAVE - そうだそうだ、飛んでったっすね(笑)。その前が鬼忙しかったっすよね。隣で見てて「これはヤバい」って動きしてたんで。「死んじゃう、死んじゃう!」みたいな。あれヤバかったっすよねえ。
STUTS - で、幕張からシアトルに行ったんですけど(笑)。そこで無理やり10日間くらい旅行して……あれ、やって本当よかったですね。
ZOT on the WAVE - ほんとにね。帰ってきた時かなりいいバイブスでお戻りになられたんで。
STUTS - アメリカでは本当になにもしなかったから。つい、いつもの癖で制作機材を持ってっちゃったりもしたんですけど。
ZOT on the WAVE - おれ「絶対持ってかない方がいい」って言いましたよね(笑)。
STUTS - (笑)。結果、そんなにいじらずで。
ZOT on the WAVE - よかった、よかった。
- でも、どうしても無意識的に追い込んじゃうところがある。
ZOT on the WAVE - 無意識もあるし、どうしようもない納期もあるんで。
STUTS - だから無理やり休むのは大事だなって思います。
ZOT on the WAVE - 無理やり働くんじゃなくて、無理やり休む。
ZOT on the WAVE - 理想でいえば、年に4回ぐらいは休み入れたいですよね。
STUTS - それは最高ですね。4半期ごとに。
ZOT on the WAVE - 春夏秋冬の節々でまとまった休みを取るっていうのは、心身ともにいいんじゃないかと思います。
STUTS - あと、普段の生活の中でもオンオフをしっかりつけて。そういう意味で、今は家とスタジオを分けてるんです。ZOTさんもそうですよね?
ZOT on the WAVE - 俺もわけてるっすね。
- 通勤してるってことですね。
ZOT on the WAVE - そう。「出勤する」っていうのはめちゃくちゃオンオフになる。家の中で完結しちゃうと、どうしても全部が地続きになっちゃうから。あれは切り替えられないですよね。一生やってしまうし。
- いつでも機材を触れちゃう。
ZOT on the WAVE - それがよくないです、マジで。若い頃はいいんですよ。逆に、若い頃はひたすら一生やりまくるみたいな、そういう時期があった方がいいと思うんすよ。けど、ある程度キャリアを重ねていくと、オンオフをはっきり分けないと煮詰まっちゃうこともあるというか。
STUTS - そうですね。あと僕は、曲がいろんな人に聴かれたらめちゃくちゃ嬉しいんですけど、でも、自分が納得できる楽曲が作れたら、もうそれでいいじゃんって思っとく、っていうのも大事だと思ってて。
ZOT on the WAVE - だんだんそういう風になっていきますよね。
STUTS - 結局、曲が聞いてもらえるか聞いてもらえないかって、もう自分でコントロールしきれない範囲だったりするんで。
ZOT on the WAVE - 一回世に出て歩き出したら、それは自分の元を離れていっちゃってるから。
STUTS - とはいえ世に広げるために自分ができることがあるなら、できる範囲で頑張りたいなとは思うんですけど、そこを第一にしすぎない方が長続きできる。
ZOT on the WAVE - 目先の金を追うとかは一番よくないかも。
STUTS - そうですね。でもたぶん、人それぞれの考え方があると思う。
ZOT on the WAVE - まあたしかに。けど、利益最優先で楽曲を作るっていうことが我々はないので。できた結果で「いやこれ絶対行くっしょ」みたいになれば理想というかね。
STUTS - それがいいと思うんですよね。
- おふたりも30代までキャリアを積んでこられて、その中でプロデューサーとしての自分を形成する上で、今思い返すと「これにすごく影響を受けたな」という人や楽曲、出来事などで、思いつくものはありますか?
ZOT on the WAVE - 自分はたぶん、音楽自体に傾倒していったのはニュージャックスウィングとの出会いがデカかったかもっすね。あのとき中学校3年生ぐらいで、ニュージャックスウィングのミックステープを手に取って……ジャケがよかったんで。そっからかもですね。
STUTS - 音楽的なことで言うと、自分がビートを作り始めた中3とか高1の時、90年代のニューヨークのヒップホップをめっちゃ聞いてたんです。いわゆるクラシックみたいなヒップホップが自分の軸にあって、そこから広がる世界として、サンプリングされていたソウルとかファンクとかがあって。中学高校の時に聞いてた音楽っていうのはどうしてもベースになってると思います。
ZOT on the WAVE - なってるっすよねえ。
STUTS - でも、その上で、ずっとそこに居続けたくはないなと思うんですよね。そういう意味で、軸は変わらないと思うけど、ちょっとずつ変わっていってるなって。
ZOT on the WAVE - 進化はしてる。30代半ばなりの(笑)。
STUTS - あとプロデューサーとしてってことで言うと、コミュニケーションの部分とか、どうやって曲を作り上げていくとかは、もう完全に経験だと思います。この人のこういう考え方に影響を受けたとか、細かいところでいっぱいあるんです。だけど、劇的なことが一個バーンってあったというよりは、とにかく細かいことの積み重ねだと思っていて。
ZOT on the WAVE - そうですねえ。STUTSくんの言う通り、本当にチリツモだと思います。経験値とノウハウ、引き出しがないと、お仕事の相手になにも伝えられないというか。だから経験して引き出し増やしてくしかないんすよ。一朝一夕じゃあプロデューサーは絶対無理です。
STUTS - かっこいいビート作るとかだったら……
ZOT on the WAVE - そう、ビート作るとかだったら、そこにも鍛錬は必要だけど、特にコミュニケーション能力とか引き出しっていうのは、もう経験でしか生まれないと思います。
STUTS - そう思いますね。
- しかも、コミュニケーションって正解がないものだから。
STUTS - 結局、人と人なんで。
ZOT on the WAVE - どこまで行っても人と人っすからね。いくらビートがかっこよかろうが、人が最低だったらやりたくないじゃないですか。どこまで行っても人と人っていうのは一番あるかもですね。
- ありがとうございます。若手のプロデューサーやビートメーカーで注目している人がいれば教えてください。
ZOT on the WAVE - かっこいい子はいっぱいいますよねえ。若手か……難しい質問かも。
STUTS - GooDeeさん。
ZOT on the WAVE - GooDeeくんかっこいいね。
STUTS - いろんなタイプの楽曲を作ってて、音楽的な経験が豊富な感じがします。
ZOT on the WAVE - 手前味噌ですけど、Homunculu$かな。あいつはめちゃくちゃ変なやつっすけど。
- これまでHomunculu$さんの話をする人全員が「変な人」って言いますね。
ZOT on the WAVE - めっちゃ変なやつですけど、ビートの腕はある。俺もあいつと長い時間すごしてて。あいつが近所に引っ越してきて、生活も共にしてというか、その上でめっちゃ変なやつなんですけど、アンダー30だったら「本物だな」と思いますね。
STUTS - 最初にZOTさんとセッションした時、Homunculu$さんも一緒に来られてて。
ZOT on the WAVE - 連れてったっすね。ただ、めっちゃ変なやつ。
STUTS - (笑)。いやでも、みんなかっこいい。
ZOT on the WAVE - みんな上手になってるっすよね。最初のスタートからYouTubeのチュートリアルがある状態から始めてる子たち。ホムとかよりもっと下ですけど。Spliceがまずあって、「ドラムキットいっぱいあります」みたいな状態から始められるから。
- その違いは大きいですよね。
ZOT on the WAVE - 全くもって違うと思う。「どうやってこの音出してんだろう?」から始めなきゃいけなかったっすから。しかも「なにのどこにあるの?」みたいな(笑)。YouTube見てもほとんど情報がない……っていうかYouTube自体なかったっすからね。
STUTS - なかったですね。
- だから、かっこいいビートはたくさん生まれるけど、「これがこの人のシグネチャーなんだ」というのが出しづらい時代になってきているなと感じます。
STUTS - ムズいですよねえ。
ZOT on the WAVE - 弊害なのかもっすね、そういうことが。
STUTS - チュートリアルいっぱいあるから、同じようなものを参考にすると同じような感じになっちゃいますよね。
ZOT on the WAVE - それが、いわゆるタイプビートの文化っすよね。あれはあれでいいと思うんですけど。うーん……時代なのか。時代か。わかんないですけど。
STUTS - その中でも、それぞれ個性もある気がしますし、それぞれ独自のバックグラウンドがあるんだと思うけど、突出してる人を何人もあげるのはできなくて。
ZOT on the WAVE - そうっすねえ。なんとも言えない、難しいかも。とにかく若い子で上手な子はたくさんいる、って感じかも
STUTS - あとプロデューサーって、それぞれどういう感じの制作方法で作ってるか分からないですよね。
ZOT on the WAVE - だから、一緒にスタジオ入ってみたら「お、こいつイケてんじゃん」とかなるかもしれないし。フットのインハウスで、ラッパーとタッグ組んでやってるっていう子たちはいると思うんだけど、そこはそこで完結してしまってるからわかんないのかもしれない。
STUTS - ineedmorebuxさんとか、いろんなタイプのビートができてすごいなって思います。
ZOT on the WAVE - ineedmorebuxくんはたぶん24歳くらい。あの子も上手ですよね。それよりさらに下、21、22歳くらいのノブっていうやつがいて。130キロぐらいある超でっかいやつなんですけど、そいつは上手で、頑張ってるっすね。うちのスタジオに来たりして。
- でも、そういう状況ってUSでも同じだと思うんですよね。Metro Boomin以降の世代で、超スタープロデューサーみたいな人ってあんまり出てきていない印象があって。
ZOT on the WAVE - そうなんですよ。だから誰かの系譜みたいな感じで、例えばSouthsideだったらSmatt Sertifiedってやつがいて「うわかっけえ」みたいなのもあるけど、けど系譜なんですよね。Metro、Wheezyとか、それより下の世代は。Southsideってもう、俺らと変わんない年だよね。タメかな。Tm88は俺らより上なんだよね。2個上とか。
STUTS - そうなんですね。
ZOT on the WAVE - やっぱ熟練の……積んでるんすよね、Mustardだってちょっと下くらい。30代が多いかもっすね。Rageのプロデューサーとかになってくるとまた話は変わってくるんですけど。かといって、RageっつってもWorking on DyingのF1lthyとかも、結局けっこう年いってんじゃないっすか? Bnyxもたぶん30代だと思うっすよ。Rageとかnew jazzとか。ジャンルとかも、もうわけわかんねえくらい出てるんで。「はあ?」みたいな。
STUTS - 全然追いきれてないんですけど、ZOTさんから聞いて、そんな細かくあるんだって。
ZOT on the WAVE - いや、俺もそれホムとかから聞いて、「うるせえよ!」みたいな。
STUTS - (笑)。ホムさんも詳しいですよね。
ZOT on the WAVE - でもホムも、若いプロデューサーとかから聞いてて。Dark Regaliaとか、もうゲームの名前かよって(笑)。
STUTS - 細分化されてますよね。細分化してくると全部似てくるじゃないですか。
- そういう状況もありますが、プロデューサーとしての個性ってどう出せばいいのでしょう?
STUTS - 僕は好きに忠実であることが大事だと思います。自分が「好きじゃないな」って思ったらやらない方がいいと思うし、自分が「好きだな」って思えば、やったことなくてもやってみればいいし。
ZOT on the WAVE - 「ちょっとやってみたいな」っていうことはやってみた方がいい。「フィットしたわ」っていうのが絶対見つかっていくというか。
STUTS - そういう風に進んでいったら、いろんなビートをリファレンスにしても独自のものになると思うし。
ZOT on the WAVE - 結局噛み砕けるかどうか、自分の中のフィルターを通して出せるかっていうところじゃないですかね。トレンドのものは絶対あるんで、それを自分で咀嚼して、どうカラーを出すかっていう。
STUTS - ただ模倣するだけじゃなくて、自分のエッセンスをどう入れるかっていうところ。自分のエッセンスがなんなのかは、言葉では言えないんですけど。でもやっぱ、「好きに忠実でいること」っていうのは僕は大事だと思います。それが「咀嚼した」ってことになると思いますし。
ZOT on the WAVE - 咀嚼して、アウトプットする。まあ難しい話ですよ、これは概念の話というか。
STUTS - たとえばアトランタのプロデューサーさんがアトランタをレペゼンすることはできるけど、日本でやってる以上、それはどうしてもできないので……
ZOT on the WAVE - 本当にそこに関しても「好きに忠実」かも。レップとかじゃなくて、もう「好きならやれ」と。
STUTS - でもそれが結果的に、だからこそ面白いことになるような気もします。どこにも囚われてないみたいなことも、いい結果になるかもしれないんで。
- アメリカの方がもっと厳格ですもんね。地域性に依っちゃうから。
ZOT on the WAVE - そこの人はそういうビートしか作りません、みたいな。それが一個のカラーなので。
STUTS - でも、その地域の音がどうやって形成されていくのか、ちょっと気になりますね。
ZOT on the WAVE - 誰か始めたやつがいるんだろうなー。そこからその地域で口コミで広がっていって。「ドラムキットこういうの使ってるぜ」とか、特色があるじゃないですか。
- サウンドがどう形成されていったかというのは興味深いですよね。
ZOT on the WAVE - たぶん、その地域、地域でタッグを組んでるラッパーとプロデューサーのチームがいて、そこで生まれてると思うんですよ。それが「これかっこいいな」ってなって、そのプロデューサーとラッパーを中心に、地域のやつらがやっていく。じゃないと説明つかない。ビートだけ一人歩きするわけがないから。全部、マナーがあるじゃないですか。おそらく、始祖がいるんですよね。そのタッグが。今の時代だったらインターネットの中でそのユニットが形成されてるのはあるかもっすよね。謎のビートを作るやつがいて、それにフィールしたラッパーがいて。
STUTS - そういう意味で言えば、日本のヒップホップが面白いなと思うのは、いろんな人が一緒にいられるっていうところ。リスナーもいろんな人好きだったりするじゃないですか。ヒップホップの細分化されたジャンルに限らず、ヒップホップっていう括りで。それはいいシーンなのかなって思います。
ZOT on the WAVE - 『POP YOURS』みたいなフェスに象徴されてるかもしれないし。
- 「STUTS on the WAVE」もまさに、そういうプロジェクトですよね。
ZOT on the WAVE - まあ、裾野は広いのかな。
STUTS - でもやっぱり、みんなヒップホップが好きなもの同士だから、細分化されるのはいいと思うんですけど、分断される必要はないですよね。
ZOT on the WAVE - 分断されてる必要はない、この島国で。
STUTS - (笑)。
ZOT on the WAVE - めちゃめちゃ小さい面積の中で、そんなことをしてたら広がらないっすよね。別に無理やり「手を取り合え」とは言わないけど。でも、「あいつはあーだこーだ」って無理に煙たがったりっていうのは、いらないんじゃないかなって思うっす。
STUTS - その方が楽しいなって思う。まさにここはそういうことですよね。
ZOT on the WAVE - レベルアップするっすもん、絶対に。それがうまく交わった時って。
- ありがとうございます。
Info
STUTS & ZOT on the WAVE
1st E.P. "STUTS on the WAVE" Release Party
2026.1.13 Zepp Haneda (TOKYO)
OPEN 18:00 / START 19:00
Guest: Benjazzy、Campanella、Candee、鎮座DOPENESS、Kaneee、iri、7、RYO-Z、Tiji Jojo、Watson、Yo-Sea and more…
Ticket:
1F スタンディング ¥6,500
2F 指定席 ¥7,500 -SOLD OUT-
D代別
STUTS & ZOT on the WAVE
1st E.P. 「STUTS on the WAVE」
is available everywhere now
https://stutsonthewave.lnk.to/stutsonthewave
Atik Sounds / ZOT on the WAVE / SPACE SHOWER MUSIC
[Track List]
01.Perfect Blue (feat. Tiji Jojo, Daichi Yamamoto, RYO-Z)
02.Shall We (feat. Yo-Sea, LEX)
03.Natural (feat. BIM, Watson)
04.Mom & Dad (feat. Kaneee, 7)
05.雨 (feat. iri, Benjazzy)
06.Final Destination (feat. Campanella, Candee, 鎮座DOPENESS)
