2024年でソロ活動30周年を迎えたCornelius。近年様々な形で発表してきたアンビエント色の強い作品を中心に再構築したアルバム『Ethereal Essence』が6月にリリースされた。初めて音源化される楽曲も多数収録されている『Ethereal Essence』は、近年のCorneliusの1つの側面が反映されたオリジナルアルバムといっていいものだ。
本作についてCorneliusの活動30周年を記念したパンフレットの制作にも携わったbarboraが話を聞いた。
取材・構成 : barbora
撮影 : 寺沢美遊
音のテクスチャーにフォーカス
- 『Ethereal Essence』はこれまで発表してきた音源の中からアンビエント風味のある作品を集めた編集盤といえますが、このような形でまとめようとしたきっかけは何ですか。
Cornelius - 去年『AMBIENT KYOTO』という展覧会用に『Selected Ambient Works 00-23』っていうカセットを作ったんです。それはアルバムにすでに入ってる曲が多かったんで、今度はまだCD化されていない、商業施設のための音楽とか、映像のための音楽とか、作ってきた中から選んでアルバムができないかな、と思いついた感じですね。参考というか、なんとなくお手本にあったのは細野(晴臣)さんの『Coincidental Music』という、CM音楽をまとめたアルバムなんですけど、そういう風になればいいなと。
- これまでのCD化してない作品の中でも、とくにアンビエント的な曲を選んだと。
Cornelius - そうですね、リズムとかメロディというよりも、音のテクスチャーにフォーカスした曲がいいかなと。
- 『Ethereal Essence』というタイトルはどういう意図でつけたんですか。
Cornelius - タイトルはね、AIがつけてくれたんです。AIと相談しながら決めた。
- そうなんですか!?
Cornelius - 「リズムがなくて、穏やかで、アンビエントっぽい感じのアルバムなんだけど、何かいいタイトル考えて」ってやったらいくつか提案されて、全然ダメとか言いながら何度もやり直してるうちに「Ethereal」というのが出てきた。言葉の意味的にも、エーテルって宇宙の空間に漂っているとされていたけど本当は存在しなかった媒質らしいんですけど、そういう抽象的な存在のイメージが今回の音にあってるし、あと並べて書いた時の字面がきれいだなあと思って。
- AIは日常的に使ってるんですか。それとも今回たまたまですか。
Cornelius - 遊びでは結構使ってるかもしれない。今すごく「Luma Dream Machine」が流行ってますけど、面白くてずっと使ってますね。課金しちゃいました。
- 静止画をアップロードするとそこから自動的に動画を生成してくれるAIサービスですね。いろんな人が投稿してますけど、アルバムのジャケットが動き出すやつ、面白いですよね。
Cornelius - 最近作ったアルバムの告知用のイメージ映像は「Luma Dream Machine」で作りました。これくらいならもう自分でできちゃう。
自分の手癖から逃れられる新鮮さ
- 『Ethereal Essence』収録曲はまだAIではなくて自分で作った楽曲だと思いますが、多くの曲は「〇〇用に作った曲」というような、お題が提供されて制作した曲です。こうした外部から動機を与えられる制作は、やはり普段のCorneliusのアルバムとは意識が違いますか。
Cornelius - 違いますね。Corneliusは「何を作ろう?」ってお題から自分で考えなきゃいけない。まずそこが全然違う。あと、映像用に作った曲は、映像の動きに対して音を入れてるんで、自分がこうしたいっていう位置じゃなくて、映像の都合で音の位置が決まるんです。その映像をどかした時に、なんでこの音がこのタイミングで入ってるんだろうってなるのが、自分としては手癖から逃れられる、予定調和じゃない新鮮さがあります。
- 通して聴くと、普段のアルバムと比べてギターの登場回数が少ないことに気づきます。"Sketch For Spring"、"Melting Moment"、"告白"はギター率が高いですが、他はわりと希薄な。
Cornelius - ギターを外したアルバムを意図したわけではないんですけど、CMとか映像用の曲だとギターは記名性が結構強く出るので、なるべくそうじゃない方がいいかなと思って、あまり使わないことにしてましたね。あとギターをつなぐのが面倒くさいとか(笑)。
- (笑)ほとんどがパソコンの中で完結した作品なんですね。アルバムの中で一番古い曲はASA-CHANG&巡礼"告白"(2016)ですか。
Cornelius - いや、"Step Into Exovera"は結構古くて、たしか2000年代じゃなかったかな。
- そんなに昔の曲だとは全然気づきませんでした。言われるとたしかにリズムに"Wataridori"感が少し残ってるかもしれません。
Cornelius - そうですね、ちょうど『Sensuous』(2006)の頃かもしれない。もちろん、時代感がバラバラにならないよう、編集したり音を足したり、いろいろ手直しをしてるんで、通して聴けるようになってるとは思うんですけど。
この曲名もAIが考えてくれたんです
- ここで一曲ずつコメントを頂いていいですか。"Quantum Ghost"から。もとは2023年に出た7インチシングル『火花』のカップリング曲でした。
Cornelius - 『AMBIENT KYOTO』にこの曲を出展して、音と光が連動した360度の空間インスタレーション作品になったんです。それ用に作ったわけではないんですけど。
- "Sketch For Spring"は2019年に渋谷パルコが新装開店した際の記念BGM。『MUSIC FOR PARCO』というアルバムにも収録されていますがバージョン違いです。
Cornelius - 2019年に渋谷パルコの館内音楽を依頼されて、時報とか、「蛍の光」的な閉店時の音楽とか、季節ごとのテーマ曲も作っていて、その中の一つを直して再録した曲です。これはテーマ曲なのでわりと普通の楽曲っぽく作っていて、延々流れてるようなBGMではないです。館内BGMの選曲も担当していて、それは季節ごとに変えてましたね。
- "Heaven Is Waiting"も昔の曲ですか。ひたすらキラキラしたイメージが続く抽象的な曲です。
Cornelius - もとの曲は何用だったかいまいち覚えてないんですけど、辻川(幸一郎)くんの映像につけた音楽だったと思います。映像の動きに対して音をはめ込んでるので、音だけだと展開がまったく読めない。このあとの"Xanadu"っていう曲もそういう映像用だったはずです。
- ドラマ『サ道』主題歌"サウナ好きすぎ"の「より深く」バージョン制作の経緯は。
Cornelius - 「整ったー!」ってなるシーンがあって、その場面を想定して作ったパートがあるんです。そこがテレビサイズだと結構短かったんで、もっとじんわり整えたいなと思って(笑)。それで、そこを長くしたバージョン。「より深く」というのは(原作者の)タナカカツキさんがつけてくれたんです。ミュージックビデオもカツキさんにお願いしました。カツキさんが2000年代に「virtual drug ALTOVISION」という、すごい高解像度のマンダラみたいな映像を作っていたことがあって、それがすごく好きで。あとカツキさんもAIにハマってて、謎のサウナ映像を投稿しまくっていたので(笑)、この感じでやったらすごくいいんじゃないかと思って作ってもらいました。この曲は今度のライヴでもやるつもりです。
- "ここ"という曲は谷川俊太郎展(2018)用の楽曲で、テイストが他と違いますね。
Cornelius - これも展示では中村勇吾さんの映像がついてたんです。谷川さんに詩を朗読してもらって、その声をピッチ補正用のソフトに通すと、声がドレミファのどの音に値するのかがわかるんで、それに対して和音をつけていった曲です。これも自分主体というよりは、谷川さんの朗読に追随して音を入れていくやり方だったので、自分の意図とは違う作り方になるんです。ただの伴奏になってしまうのは嫌だなと思って、ちゃんと必然性のあるやり方にしました。昔、Frank Zappaの弟子のSteve Vaiというギタリストが、Zappaがインタビューで喋っているテープを渡されて、これをギターでコピーしろと言ってコピーさせた曲があって、それが結構ヒントになってます(笑)。当時はピッチ補正ソフトなんて便利なものはないから一音ずつ聞きながらやってたと思うんですけど。
- "Step Into Exovera"は先ほど言っていた古い曲ですが、「Exovera」という単語が辞書に載っていなかったのですが。
Cornelius - ああ、この曲名もAIが考えてくれたんです。エキゾチックな、民族音楽っぽいサンプルを使っていて、架空のアジアっぽい場所のイメージがあったので、そんな感じの名前で考えてもらったら、いろんな都市名をAIを考えてくれて、これを選びました。
お茶やサウナは日常生活の中にあるアンビエント的瞬間
- "Forbidden Apple"は『Sound & Recording Magazine』誌で企画された、ソニーが作っている360度の立体音響技術「360 Reality Audio」用に発表された楽曲です。
Cornelius - 耳の形をスキャンして、音場をそれぞれの人に最適化して聴ける立体音響技術で、だから回るような音とか、背後で鳴ってるようなSEとか、そういう音響を意識して作っています。
- "Melting Moment"は「BYSAKUU」というお茶のブランド向けの作品でした。
Cornelius - お茶の葉とカセットテープとTシャツのセット商品だったんですが、お茶ってアンビエントとすごい親和性が高いし、今回のアルバムにもあってるなと。やっぱりお茶とかサウナって、日常生活の中で普通の人が感じるアンビエント的瞬間だと思うので、これは入れないとなと思いました。
- ASA-CHANG&巡礼"告白"のCorneliusバージョンは今回の中では異質ですね。意識がハッとなります。
Cornelius - 言葉が入ってくる感じの曲ですね。もとは勅使河原一雅さんっていう映像作家の方がいて、その人の公式サイトに載ってるプロフィールがすごすぎて、ASA-CHANGがそれをそのまま歌詞にして曲を作ったものなんです。これはたまたまなんですけど、以前、「Audio Architecture」展で映像を作ってくれた人が何人かいたんですけど、そのうちの一人が勅使河原さんでした。この曲もアンビエントといえるかはわからないけど、割と壮絶な話を淡々と伝える世界観が面白いなと思って。
- "Mind Matrix"は、もしかしてこのタイトルもAIですか。
Cornelius - たしかにAIが考えそうなタイトル。どっちだったかな、意外と人間かもしれない。このもともとの曲も辻川くんの映像につけた音楽だったと思います。これも映像に対してぴったり音を合わせたんで、独特の間合いになってるんです。
- "Windmills Of My Mind"は雑誌『Nero』の10周年記念号の7インチシングル収録曲です。これまでになくピアノをメインに使った珍しい一曲です。
Cornelius - これはMartin Duffyっていう、Primal ScreamやFeltのキーボード奏者だった人とのカップリングだったんです。それを先に聞いてたんで、意識して鍵盤を使ったかもしれない。僕が先に曲ができて、それを聞いてMartinも曲を作ったと言っていて、だからちょっと両面とも雰囲気が似てるんです。Martinのことは昔からすごい好きだったんで嬉しかったんですけど、これが出た三ヶ月後くらいに亡くなってしまったんです(2022年12月)。結局そのシングルが彼の最後の作品になってしまいました。
- 最後は"Thatness And Thereness"。坂本龍一さんのトリビュートアルバムに収録されたカバー。
Cornelius - これはまだ坂本さんが闘病中だった頃、坂本さんに内緒で、早く元気になってねという感じで有志で集まって作ったトリビュート盤のために作りました。坂本さんのどの曲にするかは難しくて、色々考えて坂本さんが歌ってる曲がいいなと思ってこの曲を選びました。坂本さんの訥々と歌うボーカルってすごく好きで。
- こうして「〇〇用」の曲が集まったことで、用途から一度解き放たれて一枚のアルバムという作品になったわけですが、『Ethereal Essence』はどういう場面で聴いてほしいなどのイメージはありますか。
Cornelius - アンビエントという一つテーマを決めて集めたものですけど、自分のアルバムも別に普段から作った曲をまとめているだけで、あまり差はないんです。逆に数ある中から一つのテイストに沿って集めたから、普段よりテイストは感じられると思います。
- 『夢中夢』は現実と夢の中間のようなイメージを持ったアルバムでしたが、『Ethereal Essence』は完全に向こう側の世界に行ってしまってるような印象を受けました。
Cornelius - そうですね、これはもっとあっち側というか。
- こうしてまとまった作品が幅広い年代から集められてるとすると、Corneliusの活動は実は常にこうしたアンビエント感ある作品が並行して出ていて、たまたま今回そこにフォーカスが当たった、と言えますね。
Cornelius - まあアンビエントはずっと好きなんで、今までのアルバムにもそういう要素はちょこちょこあったと思います。昔と比べると、今は間口が広い感じがしますね。こういうのもアンビエントと言える、みたいな。歌が入ってるんだけどポップスすぎない、歌が主張しすぎないような、アンビエントポップみたいな概念もちょっとありますし。
- 配信だと気づかないと思いますが、CDジャケットは『夢中夢』と同じく、中央に窓のように切り抜かれた空間がありますね。窓の向こうに抽象的な世界が広がっているような世界観のジャケットです。
Cornelius - その中央の抽象的なグラフィックの部分は僕がAIで作ったものです。
- これもAIだったんですか! ところで今回、アンビエント系で刺激を受けた最近のミュージシャンがいれば教えていただきたいのですが。
Cornelius - Joseph Shabasonっていうサックス奏者がいて、いろんな人とコラボレーションをしていて、その人の周辺の作品はすごく好きで聴いてます。あとはLAのLEAVING RECORDSから出てるレコードはコロナの間によく聴いていました。他に女性シンセサイザー奏者のKaitlyn Aurelia Smithも好きです。ただ、サブスクで聴いていると名前があまり覚えられないんですよね。とくにアンビエント系の人は記名性が薄いというか、顔もわからない人が多いですし……。あとTHE ZENMENNっていう、アンビエント趣味が少しあるようなバンドとか。全体的にLAが多いのかな。ヒップホップのAndré 3000がいきなりアンビエントをやったりとか、Alice Coltraneが再評価されたりとか、これまで現代音楽とか電子音楽とかニューウェイヴとか、そういう人がアンビエントに行くのはありましたけど、ヒップホップとかフリージャズとか、そういう畑の人がアンビエントに行くのは新しい気がします。
AIと音楽の未来
- 今回、予想外にAIが使われていたのに驚いたのですが、AIについて現時点で思うことはありますか。
Cornelius - 「Udio」ってAIの音楽生成サービスも使っているんですが、もうブラインドテストではAIが作った曲と人間が作った曲は判別できないレベルになってきてますね。問題は著作権ですけど。ただ、今はまだAIが作った「名曲」は聴いたことがないです。よくできてはいますけど。でも数年以内にありえる気がします。AIで作ったキャラクターと映像に、AIで作った音楽をつけて、それがヒットするというのが。
- AIでいいじゃん、という人は現実的に現れてきてますからね。
Cornelius - 音楽の進化って、これまでは多重録音ができるようになったとか、デジタルになったとか、ProToolsが出てきてハードディスクレコーディングが簡単になったとか、時代時代に進化がありましたけど、AIは根本的に違う気がします。作品そのものに入り込んでるというか。
- たとえば『攻殻機動隊ARISE』や『デザインあ』のサントラ仕事をやっていた時にAIがあったとして、使っていたと思いますか。
Cornelius - うーん、自分の仕事で使うというのはどうなんだろうと思いますけど、もっと性能がよくなったらどこかに使うかもしれないですね、わからないですけど。現状はAIと人間が共存していく感じでやっていくと思うので、法整備がどうなるかも含めて興味があります。今はまだ興味がある人しかやらないと思うし、やっぱりちょっとコツみたいなのがまだあるので、誰にでもできるわけじゃないんですよね。トライ&エラーで発見していくことがあるし。
- まだ混濁していて、何が出てくるかわからないから面白いという側面もありますよね。完全に狙ったものが出てこないからこその面白さ。
Cornelius - くじみたいなものですからね、今は。「いいのが出た!」という。自分で作った感も全然ないですし。でもきっと誰にでもできるようになるでしょうね。いつ人間を超えたいい曲に到達するのかはわからないですが、人間が勝ってるのは今のところそこで、でもすぐ抜かれそうな気もするし。そのうちコーネリアス風の曲をAIに発注して、アルバムを出したりするかも(笑)。そういえば『Ethereal Essence』の次、8月21日にシングルを出すんですけど、それはコーラスをAIが歌っています。
- え、そうなんですか?
Cornelius - 最近のソフトはAIだとバレないくらい人間に近づいてるから、声質が色々あって、キャラクターがあって、チョイスして、歌詞とメロディを入れて、みたいなね。この人じゃないとダメみたいなのがなければ、AIは便利だと思います。とりあえず今年後半はツアーがあるので、それを頑張ります。ライヴパフォーマンスはまだAIじゃできないですから(笑)。
Info
Cornelius 「Ethereal Essence」
WPCL-13566
通常盤 CD 1枚組
¥3,300 (税込)
https://Cornelius.lnk.to/etherealessence
01 Quantum Ghost (アナログ7inch 「火花」カップリング曲。初CD化。)
02 Sketch For Spring (渋谷パルコオープン記念BGM。初CD化。初配信。)
03 Heaven Is Waiting (初CD化。初配信。)
04 サウナ好きすぎ、より深く
(テレビ東京 ドラマ「サ道」テーマ曲のリアレンジ曲。初CD化。初配信。)
05 Xanadu (初CD化。初配信。)
06 ここ (谷川俊太郎展(2018)展示楽曲 。初CD化。初配信。)
07 Step Into Exovera (初CD化。初配信。)
08 Forbidden Apple (21年配信シングル。初CD化。)
09 Melting Moment (「BYSAKUU」第5弾のカセットに収録された楽曲リアレンジ。初CD化。初配信。)
10 告白 - Cornelius ver. (ASA-CHANG & 巡礼「まほう」収録曲。)
11 Mind Matrix (初CD化。初配信。)
12 Windmills Of My Mind (雑誌「Nero」10周年記念号エキシビジョンで販売されたアナログ7inch収録 初CD化。初配信。)
13 Thatness And Thereness - Cornelius Remodel (「A Tribute to Ryuichi Sakamoto」収録)
Cornelius「BAD ADVICE / MIND TRAIN」(VINYL SINGLE)
WPJL-10224
アナログ 12インチシングル
¥2,900 (税込)
https://cornelius.lnk.to/BA_MT
SIDE A
01. BAD ADVICE - Cornelius, Arto Lindsay
02. 火花 -Joseph Shabason Remix
SIDE B
01. MIND TRAIN
Cornelius 「夢中夢」 (VINYL ALBUM)
WPJL-10225
アナログ 1枚組アルバム
¥4,400(税込)
https://cornelius.lnk.to/dreamindream
SIDE A
01.変わる消える - Change and Vanish
02.火花 - Sparks
03.TOO PURE
04.時間の外で - Out of Time
05.環境と心理 - Environmental
SIDE B
01.NIGHT HERON
02.蜃気楼 - Mirage
03.DRIFTS
04.霧中夢 - Dream in the Mist
05.無常の世界 - All Things Must Pass