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【インタビュー】DJ KRUSH 『再生 -Saisei-』 | ビートの探究は終わらない

DJ KRUSHが、30年以上のソロキャリアを経たここへ来て、最高傑作と言っても過言ではない作品をリリースした。『再生 -Saisei-』と名付けられたタイトル、自身の武器である両手をリアルに捉えたアートワークの佇まいからして、その強い意志が感じられる作品だ。前作『TRICKSTER』とはまた異なる、重厚な物語性のある展開を備えたインストの楽曲群に、D.O、鎮座DOPENESS、Jinmenusagiといった三人のラッパーを迎えたドープチューンが華を添える。そんな充実のさなかにあるDJ KRUSH本人に、長年のKRUSHヘッズであり自らも口頭遊民ダコタのビートメイカー/MCとして活動する吉田雅史が話を聞いた。

取材・構成 : 吉田雅史

撮影 : 雨宮透貴

「再生」に込められた意味

- リリースおめでとうございます。KRUSHさんの作品はファーストからずっと聴かせてもらっていますが、ここへ来て今回最高傑作が生まれたんじゃないかという正直な感想です。もちろん時期ごとに音像だったりスタイルが違うので、単純に比べることはできないのですが。

DJ KRUSH - ありがとう。俺の周りでもそういう声は聞こえてきてる。言ってくれた通りどの作品もみんな色が違うから、比べられないけどね。

- 長年活動している30年選手のバンドなんかが十何枚目のアルバムでヤバいの作ってきたりするとメチャクチャ上がるじゃないですか。今回のアルバムはそういった衝撃を受けました。長年一緒に活動されていた浅野典子さんのJAGラジオでもアナウンスされましたが、2022年12月から事務所から独立して改めてひとりでやっていくタイミング、という意味での「再生」だったんですよね。やはりそこは大きかったですか。

DJ KRUSH - そうだね。独立が決まってからエンジンをかけ直して一気に作った曲が多い。それは結局、自分自身の再生という意味でもあったから、本当に一曲一曲考え抜いて作った。もちろんKRUSHが根本にいることは変わっていないんだけど、今までにないほど気合いを入れて作った作品だね。

- それからプレスリリースによると、『再生 -Saisei-』というタイトルにはコロナ禍からの再生という意味も込められていると伺いましたが。

DJ KRUSH - ちょうど日本でコロナが流行したときにヨーロッパツアーが入ってて、当然マスクをつけて現地へ行ったんだけど、はじめのうちは現場では特に影響を感じなかったんだよね。だけどツアーの真ん中くらいでヨーロッパでも一気に広がって、もう会場が開けられないからライヴは中止になってしまって、結局予定してたツアーの半分で日本に帰って来なければならなくなった。でも日本でも状況は変わっていないからDJの現場もなくてね。それまでにない経験だったこともあるし、精神的な面でも少し落ち込んだというか、なかなか燃えたくても燃えられないという状況だったよね。

- なるほど。だから、今回のアルバムはそんな状況からの「再生」でもあると。そういったコンセプトと響きあうように、今回はミックス作品や近藤等則さんとの共作などを除くソロ作品としてはファーストアルバム以来のKRUSHさん自身の写真がアートワークになってますね。cherry chill will.さんによるシリアスなタッチの写真が素晴らしいです。

DJ KRUSH - 30年以上やってきてもDJ KRUSHをまだ知らない人は沢山いるからね。この作品はまた違った意味でのファーストアルバム。勿論知ってくれている人にも改めて。それと、表ジャケットもそうなんだけど、裏ジャケの方のショットも、自分のこの両手があってDJ KRUSHという表現がある、というのを打ち出すことにしたんだ。

- DJプレイのときはいつもKRUSHさんの両手の動きに目を奪われますし、ターンテーブルでレコードを擦るのもビートを打つのもその両手ですもんね。それでいくとその両手を駆使して今回どれくらいの曲数を作られたんでしょう。

DJ KRUSH - 50曲くらいは作ったよね。

- ええ、そんなにですか。それぞれはどれくらいのレベルまで作り込まれているんでしょうか。シンプルなループが50曲分ということですか。

DJ KRUSH - ラップを乗せる想定のものはシンプルなループだけど、インストの曲はある程度の展開まで作ってる。完成系と比べると6割方くらいまではいってるんじゃないかな。

- それだけの曲数を作るとすると、数ヶ月から年単位の期間の継続的な制作が必要となるかと思います。たとえばThe AlchemistとかMadlibのように、寝ても覚めてもビートのことを考えて作りまくってるってタイプには惹かれるものがあるんですが、KRUSHさんの1日の制作ルーティンってどんなものなんでしょうか。

DJ KRUSH - まず就寝時間は大体決まってて、最近はもう21時には寝てる。家族のペースに合わせることもあって、朝はもう早いと4時くらいには起きてる。だから6時くらいにはもうドラムを打ち終わってるなんてこともあるよ。

- えっ(笑)。あの音像とスタイルなのに、まさか早朝の音楽だったとは・・・

DJ KRUSH - そうそう。それで朝から軽く運動してさ、朝日を眺めながら少し冷静になってみたりして。自分でも昔と比べると考えられないよね。まったく真逆の生活だったから。でも6時くらいから超ローが効いた音鳴らして、ベースこんなに出てるけど大丈夫かな、って心配はあったりするけどね(笑)

「間」で作り上げる物語

- 具体的な音の方を色々伺っていきたいと思います。まず1曲目である"玄視界"を再生して、今回は「和」のテイストのあるKRUSH節が戻って来たと感じました。SE的なサウンドや尺八的な木管のサウンド、太鼓をはじめとした打楽器の音が聞こえてくるドラムまで、これはアルバム通してですが、和を感じさせるサウンドや旋律の印象が強い。漢字で綴られている各曲のタイトルも含めて。

DJ KRUSH - 一曲目に関しては、そういった景色が見え隠れした方がいいかなと。ただ、 いかにも「和」というのではなくて、やり過ぎないということは意識した。もっとサウンドの空気感や構成で、すごく景色が広がっていく、そういったイメージを表現できればと思ってね。

- なるほど、"玄視界"というタイトルに相応しいたしかに視覚的なイメージが喚起されるサウンドです。グローバルな視点という意味では、いまは当然ながらKRUSHさんが世界に向けて活動を始めた1990年代とは状況が異なります。いまは日本のイメージもネットを通じてグローバルで広く共有されているじゃないですか。そんななかでKRUSHさんが海外でDJをされる際にオーディエンスに対してどんなことを考えていますか。

DJ KRUSH - いまは日本の若いアーティストもどんどん海外へ出ていって、コーチェラなんかのフェスにも出演しているよね。自分の場合、海外へ行けば行くほど考えさせられたのは、自分が育った場所は日本だし、なにを自分の個性として、なにを向こうへ置いてこれるのか、っていうこと。だけどそれを露骨なやり方で作品に出しすぎるのも違うなって。和を意識した作品を作ろうっていったら、自分の性格的にコテコテになっちゃうかもしれない。それと、和楽器の演奏のなかで育ったわけでもないから、露骨に使えばいいってもんじゃないというジレンマもある。だからやっぱりサウンドの空気感だったり、間だったりで表現出来たらいいなと思っているんだよね。DJプレイでの「間」、選曲、鳴らし方、繋ぎ方、全てでDJ KRUSHを置いてくるっていう意識かな。

- 前作の『TRICKSTER』がそれまでとは違う方向を探った作品だったこともあって、今回は「和」に原点回帰したという印象を持ったんですが、意識的なものというより、むしろ今作のサウンドがDJ KRUSHの原点ってことなんですね。

DJ KRUSH - 根っこがそこにあるから、結局どうあがいても無くならないよね。元々アメリカのヒップホップに感化されて、トラックスーツ着て、金のチェーンして、MURO君たちと活動してってところから始まってさ。最初はコピーだったわけだよね。だけどそこから抜け出そうとして『Strictly Turntablized』(1994)が出て、ヨーロッパツアーをして初めて海外の空気を知って、という風に積み重ねていった。でも結局自分自身じゃない?ヒップホップから影響を受けてはじめたけど、やっぱり自分って個性を置けないと海外では認められないし、コピーはすぐに分かっちゃう。別にお前がやらなくてもいいじゃんって。だから色々な方法を模索しながらDJをして、曲を制作して、という挑戦が今でも続いてる。自分の音を持つことが一番大切。そうじゃないと誰も呼んでくれない。他人が真似しようとしてもできないような自分の曲、スタイルを作るべきだと思ってる。

- 最近は、ネットなんかで方法論が共有されるのと制作ツールの進化もあって、誰でもクオリティが高い音を簡単に作れるようになってますよね。

DJ KRUSH - そうなんだよ。作れる人はほんとにたくさんいる。だけど全然いいと思わないのも多い(笑)ちょっとそれは言い過ぎかもしれないけど、自分はいまだに自分にしかできないビートを作りたいっていう目標を持ってやってるからさ。

- いわゆる「KRUSH節」としての「間」っていうところが今作でも印象的ですが、それにも二種類あると思っていて。ひとつは細かく刻むような間で、たとえば"凛撃"の構成が展開するときの短い抜きだったりとか。もうひとつはもっと長い間で、"玄視界"にも"想翔花"にもあるビートの抜きが、楽曲に壮大な物語のようなダイナミズムをもたらしてますよね。

DJ KRUSH - 同級生に、俺の音楽って結構ベタで「味噌」っぽいよね、って言われたことがあってさ。そういった間の捉え方とか、構成の仕方はそういうところがあるんじゃないかな。

- それは「味噌ビート」ってことですか(笑)たしかに味付けがベタで濃厚ってことで言えば、今作は非常に抒情性が戻ってきているし、それも頷けますね。今作の全曲に言えると思うんですが、とにかく曲としての展開の仕方に力が入ってますよね。リズムやループがカッコいいのは当然として、コンポーザーとして物語を聴かせるという意志を感じます。その物語の展開で重要なのが「間」や「抒情」だったり。今思うと『Cosmic Yard』(2018)あたりからそれが始まっているのではないかと。

DJ KRUSH - たしかに『Cosmic Yard』からそこは特に気にしていたかもしれないな。長い間インストの曲を作り続けてきて、一曲のなかでどれだけドラマ感を出せるかというのをずっと突き詰めている感覚はある。

- KRUSHさんがソロ活動を開始した90年代はトリップホップという名前でも呼ばれましたが、ヒップホップのブレイクビーツをベースにしたインストの楽曲でそういった抒情的な物語を表現できてしまうっていうのが革新的だったわけですよね。それで思い出すのがDJ Shadowの存在ですが、彼も去年『Action Adventure』(2023)をリリースしました。コロナ禍を経て、彼のなかでモードが「作曲」にフォーカスした作品になっていて、もしかしたら少し共鳴するところもあるのではないかと。

DJ KRUSH - 出て来る音はお互いに全然違うんだけど、根本的なところでそれはあるかもしれない。一度直接話してみたいけどね。コロナ禍のなかで彼も大変だっただろうし、それを通過して彼なりの解釈であの作品が出来上がったんだろうから、たしかにモチベーションに近いところがあったかもしれないね。

- DJシャドウの新譜はサウンド的にはKRUSHさんとは全然違って、結構プリセットっぽい直球の音源を使っている印象です。一方KRUSHさんはサンプリングから始めて、楽器奏者たちの演奏をフィーチャーしたり、最近では色々なソフトシンセなんかも使っているとは思うんですが、音色はかなり色々いじっている感じですよね。

DJ KRUSH - 色々なことをやっているけれど、やっぱりヒップホップ上がりだから素材の使い方、サンプリングにはこだわりがあるよね。サンプリングとひとくちに言ってもさ、レコードからの場合、昔の作品ではやっぱり世界的にリリースされるってことで結構高額なライセンス料払って許可取ってということをやって。そのうち時代が変わってサンプリングCDを買って使ってた時代もあるしね。今はSpliceとかLoopcloudとかね、サブスクのもチェックしてる。あとは楽器を演奏してもらった音源とか、単音のサウンドをプラグインで加工したり、幾つも混ぜて組み合わせたり、ピッチを調整して使ったりとか。

一音一音をディグするということ

- 今回サウンド面で感じたことがいくつかあります。まずは残響音が凄く深くて、効果的に使われている点。それから『TRICKSTER』が比較的シンプルだったことの反動もあるかと思いますが、トラック数がとても多くて、そのことが物語的展開の要になっている点。そしてトラック数が多いにも関わらず、一音一音の音色へのこだわりがこれまでで一番と言ってもいいくらいあるように感じたんですが。

DJ KRUSH - 分かるもんなんだね。真面目に作って良かったよ(笑)今回は本当に一個一個の音を厳選したね。もちろん毎回アルバムの度に厳選してるんだけど、今回は曲の端から端まで全部にわたって自分の世界観を表現したいと思ったから、今まで以上にね。ひとつのトラックのひとつのフレーズを決めるのにも、何種類ものサウンドを用意して厳密にセレクトしていった。

- それは、かつてレコードをディグしていたみたいに、音色をディグするというような感覚ですか?

DJ KRUSH - そうそう。でも昔レコードをサンプリングしてたときは、音作りに関してはどこかざっくりした作業だったよね。そこが良かったところでもある。でも今はプラグインで空気感をつけたり、生っぽすぎるから加工したりとか、良くも悪くもそういうことがいくらでもできちゃうから終わりがないよね。そこに時間をかけすぎると、なにやってるんだろう俺ってことにもなりかねない。

- 前作はセルフミックスでしたが、今回はyasu2000さんと組まれています。どのような経緯で一緒にやることになったのでしょうか。

DJ KRUSH - 前回自分でミックスもやったことには、結構反省点もあってね。めちゃくちゃ時間もかかったし、下手したらビート制作よりもミックスの方で迷いが生じたり。あとはミックスまで自分でやっちゃうと外側からの意見も聞けない。だから今回は自分自身の再生ということで、やっぱりミックスは改めて専門家と一緒にやりたいということで考えてて。マスタリング講座の動画でyasu2000さんのことを知って、ヒップホップが好きでニューヨークで修行してという人で2000ってのはMPC2000から取ったっていう。やっぱりヒップホップを経由してるってのはすごく重要だからさ。それで連絡してみたら、「昔KRUSHさんがニューヨークでDJしたときに僕見てました」って言ってくれて。つながったなと(笑)

- なるほど、やっぱり縁があったんですね。そんなyasuさんと一緒に目指した音像というのはありますか。

DJ KRUSH - エンジニア目線で良い音にしてもらうのはもちろんあるんだけど、もう仮ミックスの段階で俺の方では世界観が見えているので、基本的にはその完成形を目指す形だったね。トラックをバラで全部渡してミックスしてもらって、そこから具体的にこの音をもう少し上げようとかっていうやり取りを何度かしていって、こちらの欲しがっているサウンドに近づけていってもらう。こっちで完成した曲から順番にミックスしていってもらったんだけど、後半の曲になると息が合って来るから、前半にやった曲のことが気になってまたアップデートしたりしてね。その辺りの波長もぴったり合って、yasuさんとはスムーズに進めることができた。大変だったと思うけど自分と向き合って情熱を持ってやってくれた、とても感謝してるよ。

- 今回は先ほど言われたようにKRUSHさんの厳選した一音一音ってのがあるから、それをひとつひとつ汲み取って最良のミックスに仕上げていったわけですよね。もう一曲目からキックの音圧が凄いし、あとはベースについても今のサウンドになっている。

DJ KRUSH - そうだね、やっぱりエンジニアだからローは気をつかうところだよね。

- そこは詳しく伺いたいところでもあるんですが、4曲目の"奇迷"はダブステップ、6曲目の"憂望"はドリルのKRUSH流解釈だという印象を受けたんですが、どちらもベースが重要なジャンルじゃないですか。で、2022年にVISIONでKRUSHさんのDJプレイを見させてもらったときに、サブベースのガンガン鳴ってる曲のなかで過去の曲も含めた自分の曲が埋もれない聴かせ方をしているってのが凄く印象的で。現代的なサブベースをどう解釈して今回の作品でも消化しているのかっていうところを伺いたかったんです。

DJ KRUSH - 最近はUKを中心としたベース系の曲は自分がいいと思ったらジャンル関係なくセットに入れるんだけど、基本どれもベースの鳴りがスゴいよね。そのなかにパッと自分の曲を並べてかけてみたとき、同じくらい出てないと嫌というのはある。今回もそこは意識したけど、まだ足りないかなとも思ってる。ただ、あんまりやりすぎるとUKのスタイルに寄り過ぎちゃうからあえて下げたところもあったし、まだまだ勉強中だね。ベースの出し方、プラグインの使い方含めまだまだ勉強不足だからさ、もっと突き詰めていきたい。

- KRUSHさんから「勉強不足」という言葉が出て来ると背筋が伸びる思いです。それから過去の曲をDJプレイするときはどうでしょう。そこでも今の音像へのケアが必要になるかと思うんですが。

DJ KRUSH - DJセットの曲は、全部一回ソフトウェアに取り込んで音質を整え直してる。リマスタリングのような感覚かな。たまに古い曲を入れたりすると全然音質が合わないからさ。俺が使ってるDJミキサーのPMC-20SLで音質変えようとすると全トラックにかかっちゃうから、ソフトウェアでトラックごとに調整してる。ただ整えるだけじゃ面白くないから別のブレイクビーツと混ぜたり、ドラムを打ち直したりしてさ、誰のリミックスだこれ?っていうものにアレンジして。やってて面白いんだよね。

- それこそ過去の曲の「再生」ですよね。先日のDJプレイでもDJ Shadowの"Organ Donor"のあのオルガンのリフが太い音像のドラムとベースに乗ってきたので驚きました!

DJ KRUSH - そうそう、それで音圧も含めて書き直してる。それくらい手間をかけないとね。せっかくみんながわざわざお金を払ってまで自分のプレイを聴いてくれるんだからただ回すだけじゃなくて、なるべく良い音で、なるべく聴いたことのないものを、自分の世界観で発信したいから。

ラッパーたちとの必然が生んだ化学反応

- ラップ曲についても伺っていきたいと思います。今回D.O、鎮座DOPENESS、Jinmenusagiという三人のラッパーをフィーチャーしていますが、まずそれぞれの経緯を教えてください。

DJ KRUSH - これまで一緒にやったことのない日本のラッパーとやりたいってのがあってJinmenusagi君はどうかなって。A&RをやってもらっているULTRA-VYBEのIKDにも相談して、オファーしたんだけど。オファーは驚いてくれたみたいだけど快諾してくれて、ビートを渡してからリリックを返して来てくれたのは本当に早かったよね。それであの"破魔矢 -Hamaya-"のヴァースを上げてきてくれたから、MVにもつながって。あのリリックと世界観で普通にMV作るならってことで、あの形になった。

- お寺を舞台にした「和」のコンセプトのMVですが、たしかになるべくして寺という場所になったんだなと思う理由が、YouTubeのコメントにも表れています。Jinmenusagiのラップが「お経」みたいだという指摘がスゴく多くて。それでハッとしたんですが、かつて90年代に日本語ラップが出てきたときって、その「お経」っぽいってのは「ダサさ」の象徴で、ディスる表現だったわけですよね。だけどここへ来てそれがポジティヴな意味に価値転倒してるってのは滅茶苦茶ヒップホップ的な出来事じゃないですか。そういったユーモアがアリになるくらい日本語ラップの懐が深くなったということでもあるけど、まずKRUSHさんとJinmenusagiがこのタイミングでそういった化学反応を引き起こしていることが素晴らしいことだなと。

DJ KRUSH - そうだよね。俺もびっくりしているし、スゴく嬉しいね。

- 後半Jinmenusagiのノンブレスのフロウに対応するビートの展開もカッコいいですね。

DJ KRUSH - せっかくあんなに格好良いラップを聴かせてくれてるんだから、ビートも普通にループしてても面白くないなって感じて、後半畳み掛ける展開をボーカルデータをもらってから作り込んだ。縦ノリも意識してね。さっそくこの間の海外ツアーでプレイしたんだけど、やっぱりあの後半のパートでお客さんも段々盛り上がってくれて、リリックの言葉は分からないけど繋がる感覚があった。狙い通り、あの展開で正解だったなって。

- 後ふたりのラッパーとの経緯についても教えてください。

DJ KRUSH - D.Oは大泉学園出身で、だいぶ下の世代ではあるけど地元が一緒なんだよね。いずれ一緒にやるときが来るだろうなとは思ってた。やっぱり地元が一緒だから遠いところでつながりはあってさ。俺の弟の家族が仕事関係でたまたまD.Oと会う機会があったりとかね。

- リリックもキャラクターが活きている内容ですが、オートチューンのかかったスタイルも異色ですね。

DJ KRUSH - 彼はやっぱりKRUSHとやるからには普通にラップするだけじゃ足りないって考えてくれたみたい。ラップは言葉を置いていく素材としてあって、それをエンジニアリングをやってくれたI-DeA君がオートチューンなんかも含めて一生懸命詰めてくれて、彼も凄いやり手でしょ?そのヴォーカルトラックを受け取って、さらにビートを色々エディットして、言葉もディレイで飛ばしてっていうのをまたこっちでやった。

- ラップのデータを受け取ってから、またKRUSHさんの方でかなりビートをいじりつつヴォーカルの映え方もエディットして、有機的な作り方をしてるってことですね。

DJ KRUSH - ラップの素材に関してはエンジニアのyasuさんに渡す時点ではもうかなり作り込んじゃってた。コーラスとか、ヒップホップのクセがあるじゃない。そこはもう自分の理想像があるからね。

- なるほど。ヴォーカルの処理も三者三様で、ダブリングやディレイの飛ばし方も全部違うので、それぞれ個性的なカラーを出すために相当練られてるなって印象です。では鎮座さんの場合はいかがでしょう。

DJ KRUSH - 鎮君は、去年札幌のプレシャスホールで一緒のイベントがあって。それでライブも見させてもらって良かったから、焼き鳥屋で一緒に曲やりたいねって話をしてたんだよね。それで帰りの飛行機のなかでも改めて話したら是非やりたいって言ってくれて。『TIGHT』絡みのイベントだったから、後ろにはDJ YASとかQUIETSTORMもいてさ。

- おおっ!だからそういったメンツも登場するリリックなんですね。

DJ KRUSH - そうそう。ビートに関しては鎮君に渡したものはリリースしてるビートとは全然違うシンプルなビートだったんだけど、乗せてくれたラップを聴いたらもっと鎮君のユニークさを活かしたいなと思って、ほとんど全部作り直したんだよね。ヒップホップ的なラップを返してくれたからさ、そこにヒップホップで返したくなった。最初の方のキックの打ち方もAudio Twoの"Top Billin’"(1987)にして、何人気づいてくれるかなって(笑)久々にヒップホップマナーに則って作ってみた。

- あのキックはまさかのクラシックからの引用だったんですね(笑)たしかに言われてみればその通りです。後半のブリブリのエレクトリックなベースが上昇していくパートもめちゃくちゃカッコいいですね。

DJ KRUSH - あそこは自分でもスゴくハマってるなと思う。

- この"合流"という曲はDJ讃歌であり、ヒップホップ讃歌でもありますよね。ヒップホップが生誕50周年を超え、KRUSHさんのソロ活動も30年超えのこのタイミングでDJという肩書きを、改めてどのように捉えてらっしゃいますか。

DJ KRUSH - ちょっとベタだけど、ターンテーブルとミキサーを使って自分の世界観を示せる唯一の方法だよね。そこで学ぶことや、90分っていうセットのなかで空気感や物語を作るってことが、アルバム制作にも活きてくる。DJプレイというのが自分の基本の部分であって、それを取っちゃったら制作も多分上手くいかないんじゃないかな。DJと制作の両方がお互いに刺激し合ってるんだよね。

- 昔は結構いましたけど、最近「DJ」って肩書きが名前に入るビートメイカーも少ないじゃないですか。だけどコロナ禍が明けて、みんな現場に戻ってきて、いまDJという存在が現場を盛り上げる力がまた求められてると思うんです。DJを通して現場の肌感覚があるビートメイカーは、やっぱりKRUSHさんのように最新のモードのなかで自分の曲がどう聞こえるかという意識を持っているところが強みなんじゃないかと。

DJ KRUSH - そこは大きな違いだよね。聴く人が聴けばわかると思うし。それからもっと言えば俺らはアナログを通過してるっていうところも強みかもしれない。今はなんでもデジタルでハードディスクなんかも小さいけど、昔はマルチトラックのアナログテープを担いでニューヨークに行ってたからね。それで出音に関してはエンジニア含めみんなスゴくこだわっていて。クラブでどこまで鳴るのか、それを自宅の環境で聴くと逆に出過ぎちゃうところがないかとか。もちろんデジタルにも良いところはたくさんあるけど、アナログの太さは勉強した。あとは現場の箱ももう何十年も回って、その音響システムも勉強してきているし、そういった経験が全部活きてくればと思ってる。

- そういったDJとしての強みも持ったアーティストで最近気になるアーティストはいらっしゃいますか。

DJ KRUSH - 固有名詞はパッと出ないけどチェックはしてるよ。

- ご自身のDJのセットリストに入れる曲はどういった経緯で選ぶのでしょう。

DJ KRUSH - そこはちゃんと時間をかけてディグってる。テクノからドラムンベースから片っ端から聴いていって、誰もプレイしてない曲、自分の世界観にハマる曲を一生懸命探す。だからものスゴく時間がかかるんだよね。今後のDJプレイの色合いを頭でイメージしながら、ジャンル関係なしに引っかかるものを色んな場所で探す。テクノでもなんでもヤバいのがあればかけたいし、それこそ合うようにテンポを変えたり、サウンドをいじるっていう選曲と編集作業を集中してやる。やっぱりヒップホップファン向けにも刺したいってことでブレイクビーツも重ねたりね。

- そういった自分のオリジナルな形に編曲してしまえるというのが今のデジタルの良さですもんね。アナログとデジタルの両方の良さを活かしてるってことですね。

DJ KRUSH - それは結局人の曲のリミックスをしているようなものだから、自分の曲の制作にも活きてくるよね。プラグインの勉強にもなるし、ドラムのブレイクをバラバラにして別のものを重ねてみたらこうなるのかとか。ガチっと完成されてる良い状態の素材をいじれるわけだから、面白い。そういったDJとしての視点を取っちゃったら活動は難しいかもしれない。90分のセットを作るのに何日もかかるしスゴく大変なわけだけど、これまで何十年もそれをやってきて今に活きてるわけだから。昔は単純に自分の曲のアナログを二枚遣いで擦るのが夢だ、みたいな感じだったけどさ(笑)デジタルで色々できるようになった分、90分のDJセットは一本の映画を作る制作作業だと思ってる。

ドラム探求の終わりなき旅路

- リズム面でも伺いたいんですが、5曲目"闇幻影"の冒頭からのドラムの打ち方や、10曲目"命流響"のスネアのイレギュラーな位置を聴いて、昔のKRUSHさんのインタビューを思い出しました。キックとスネアの距離のためにこの音楽をやってる、というような発言があったんですが、そこは今でも変わらないですか。

DJ KRUSH - 変わってないね。5曲目はキック、スネア、ハットを全部別で作ってるんだけど、やっぱり一番良い打ち方を追求するわけだよね。J Dillaが大きかったと思うけど、モタる感じのビートの打ち方。ヒップホップを始めたときは、同じ8ビート、16ビートなのになんでこんなにロックと違うんだ?っていうのがあって。ひとつひとつ調べていくと、位置が全然違っていて、二拍目のスネアが少し早かったり。そこはずいぶん研究したよね。サンプリングして同じ位置に自分でも置いていってみて。AKAIのS1000とRolandのMC-50でね。もちろん手打ちだし、シーケンスのデータをズラすだけでも大変だったけどね(笑)

- その研究はいつぐらいの時期でしょう。

DJ KRUSH - KRUSH POSSEが解散して、ソロ活動が始まった時期だよね。当時はJ Dillaみたいにズレ込むものはそんなになかったけど、ブレイクビーツもMPCでバラして打つようになっていったじゃない。

- 90年代前半ですよね。今聴いても、たとえばKRUSHさんの"Kemuri"(1994)は一、三拍目の直前に入るキックがモタってるから全体としてツンのめる緊張感のあるリズムになっているし、『Meiso』(1995)になるとそこかしこにドラムのヨレがあります。

DJ KRUSH - "Kemuri"はそうだね、そのキックは後ろにズラしてボリュームも絞って、ってことをやってるよね。

- やっぱりそうだったんですね。J Dillaもそうなんですが、今はそういった具体的な制作方法やTIPSってのがネットで共有されて、ソフトウェアとかツールも充実してるから、誰でも簡単にカッコいいものが出来てしまう。でもやり方が一緒だから似てしまうというジレンマがあります。自分も気をつけているところなんですが。そんな最近の状況に対して、KRUSHさんからひとこと喝を入れていただけますか(笑)

DJ KRUSH - いやいや、俺なんかが言うことはないよ(笑)でもそれは怖いよね。みんな似ちゃうっていう。でも色々やってみて、とことん突き詰めてみれば良いんじゃないかと思うよ。やった奴は気が付くと思うから。

- さきほどダブステップやドリルの話を伺いましたが、12曲目の"飛明舞"は16分音符をメインとしながらさらに32で細かく刻むリズムが曲の骨格になってるじゃないですか。これまで8か16で捉えてた世界にBPMが遅くなって32の刻みが入ってきて、要はリズムの解像度も細かくなってきていると思うんですが、ビートの作り方は変わってきてますか。まずリズムから組んでいくのでしょうか。

DJ KRUSH - この曲はヨーロッパでも盛り上がったね。やっぱり細かいリズムを刻んだらどうなるんだろうっていうのはあって、結構貪欲に色々試してる。ドラムから組む曲もあるし、素材を加工したら面白いものが出来てそこから始まる場合もあるよね。曲にもよるけど、やっぱりドラムがしっかりしてないとね。子供の頃から太鼓が好きだったからね。小学校のときに鼓笛隊やってたりとか。

- そうなんですか!

DJ KRUSH - 中学生のときはバンドでドラム担当だったしね。そういえば最近DJ Shadowがドラム叩いてる動画も見たよ。俺もやろうと思えばやれるかもしれないけど、それはちょっとやりたくないなって思っちゃったけど。

- マジですか(笑)

DJ KRUSH - でも実はだいぶ昔にそれやったことあってさ。インスティック芝浦でやった『DJアンダーグラウンドNO.1コンテスト』ってイベントで、DJプレイしながら電子ドラム叩いたんだよ。審査員に高木完ちゃんとかがいて、ECDやスチャダラパーが出演しててさ。後から考えるとシンプルにDJだけやってる方が良かったんじゃないかって思っちゃったけどね。(★注:DJ KRUSHは1989年の第二回大会で優勝)

- KRUSHさんのドラムは一回見てみたいですけどね!先ほど仰っていた「ドラムがしっかりしていないと」っていうのは本当にそうだと思っていて、やっぱりヒップホップクラシックって言われるビートっていうのは、ウワモノを全部取っ払ってドラムだけにしても聴ける強さがありますよね。

DJ KRUSH - そうそう、究極はそうだよね。ドラムだけで聴けるっていう。ドラムの凄さは、タイミングとか、音質とか、結構ちょっとしたことで決まってくると思うんだけどね。それから海外の曲には結構多いけどさ、ラップが声質も良いしっかりしたフロウだと、本当に音数がいらない。逆にラップのフロウがドラムに対して微妙にモタったり戻ったりってのが良く聞こえるし、ウワネタは本当にちょっとあるだけでいい。

- 今の話でKRUSHさんがThe RootsのBlack ThoughtとMalik B.とやった"MEISO"(1995)を思い出しました。あの曲はドラムとシンプルなベース、不穏なウワネタも音数が少ないですが、永遠に聴いていられるっていう。シンプルなビートだからラップはもちろん、KRUSHさんのフックの擦りも微妙なニュアンスまで伝わる作りですよね。

DJ KRUSH - そうだね、構成も粗いしね。やっぱり曲によって手を入れすぎるとダメになってしまうものもあるし、逆にもっと音を足してカバーしないといけないものもあるし。色々考えるのも勉強になるよ。

DJ KRUSH流ヒップホップの原点

- 今作の話に戻ると、そのシンプルさとは対極で特徴的なトラック数の多さなんですが、これも想像を超えて来たというか。ダブステップにしてもドリルにしても、結局同時に鳴っている音数は少なくて、やっぱりダンスミュージックは音数的にはシンプルなのが時代性だと思います。それと逆行するようなトラックの多さに、さらに深い残響音が重なってくるわけですが、この残響音というのがいわゆるKRUSH流アブストラクトサウンドの象徴のようにも聞こえます。トラップやドリルのサウンドは2000年代はもっとブラスとかストリングスとか生楽器をネタにしていたのが、2010年代頃から一気にシンセの内省的なサウンドに移行して、アブストラクトでミニマルな世界じゃないですか。それが大ヒットしちゃう。KRUSHさんがずっとやってきたことに近づいて来ている部分があると思うんですが。

DJ KRUSH - 後ろで怪しいサウンドが鳴ってる曲が多いし、それがヒットするっていうのはもう本当にびっくりするよ。当時は俺らにとっては特別なもので、地下室でやってるような音楽でこれがウケるウケないなんて考えてやってなかった。その音が好きだしこれしか出来ないからってずっとやってきたわけだよね。だからそれがヒットしたりするのを見ても、正直俺が追いついていけてない。でも困っちゃうよね。聴く側もそれが普通になっちゃってるとさ、俺らが一生懸命作ってもみんながびっくりしてくれないからさ(笑)もっと勉強しなくちゃな。

- このアルバムにはいくつかクライマックスがあると思いますが、やはりラストの13曲目"凛撃"が衝撃的です。KRUSH節を煮詰めた濃厚な曲で、最後に最高のブレイクビーツがやって来るという。二拍目の裏と三拍目の「チッチッ」というハットが最高でヘッズはもれなく全員頭を振ってしまうドラムです。

DJ KRUSH - 分かってくれた?あのハットがポイントだよね。これはプーマの創立75周年ショーに提供した楽曲を原型としていて。それが「和」というコンセプトだったんだよね。

- そういう経緯があったんですね。尺八のテーマもそうですが、終盤にフルートのインプロヴァイズっぽい演奏があるじゃないですか。こういった素材はどうされたんでしょう。

DJ KRUSH - これまで録っておいた素材なんかを、展開に合うように切って貼ってということはやってるね。そこも含めた再生というか。

- KRUSHさんは初期の頃から、ブレイクビーツにレコードの楽器演奏のフレーズをターンテーブルで重ねていくというのが人と違うスタイルだったわけですけど、ある意味そのやり方は続いているということですね。

DJ KRUSH - 俺は結局サンプリングから入ってるから、やっぱりサンプリングが好きなんだけどね。色々な素材を聴いて、それらを組み合わせて違うものにしていくっていうのが凄く好きなんだと思う。子供の頃もお金がなくてプラモデルなんか買ってもらえなかったから、友達の家に遊びにいくとプラモデルの余った枠とかパーツを全部もらってきて、それでロボット作ったりとか。

- その頃からもうビートメイクの本質を突いてるじゃないですか!めちゃくちゃヒップホップ的なエピソードですね。ある意味で遊びの延長にKRUSHさんのビートメイクがあるってことでもありますし。

DJ KRUSH - まあ環境がそうさせたってところもあるんだけどね。あと絵も好きでさ、描くのはお金かからないじゃない。それで運動会で全校生徒に配られるメモ帳の表紙に自分のデザインが使われたり。その辺の紙で作った帆船の出来が良くて学校の入り口に飾られたりとか。基本、そういうある素材を組み合わせてってことを子供の頃にやってたから。だからヒップホップと出会ったときに、これは自分が子供の頃にやってたことと一緒じゃないかって。

- その話は初めて聞きましたがとても腑に落ちました。KRUSHさんのサウンド処理は常に空間的で、昔からDJプレイのリバーブやディレイの使い方ひとつ取っても左右の2チャンネルというより三次元で空間を捉えている感覚があるじゃないですか。その根っこには、KRUSHさん自身が三次元の造形なんかに鋭い感覚を持っているということがあったんですね。ブレイクビーツだけじゃなくてその空間処理も見事な"凛撃"はアルバムの最後の曲なんですけど、同時にオープニングという雰囲気も感じます。再生した新たなDJ KRUSHの新たな航路が目の前に広がっているという。

DJ KRUSH - そうだね、これはもうアルバムの最後しか考えられなかった曲だよね。だけど今言ってくれたようにここから先があるぞというエンディング。そういう曲にしたかった。

- ということでその目の前に広がっている航路について、今後やりたいと思ってることを教えてください。

DJ KRUSH - もちろん自分の持ち味が出るインスト曲もまた新しい展開を作っていきたいのは勿論、国内外問わず色んなアーティストともっと曲を作っていきたいね。ジャンルレスで、色々挑んでいきたいよね。今、凄く楽しいんだよね。曲を作ってて楽しくて仕方ない。あとね、やっぱり年齢のこともあるから、もう時間もそんなにないと思ってるしね。できる限りDJも制作もやらせてもらおうかなと。

- もう30年くらいはお願いします!

DJ KRUSH - でもそれも昔言ってた記憶があるな。点滴しながらでもDJしたいって。で、ちょっと擦りのキレが悪くなってきたら、点滴を落とすの速くしてもらいながらさ(笑)

- 6月末から開始されるツアーもですし、今後の活動もみんな楽しみにしております。このタイミングでこのような素晴らしい作品のリリースがあって、こうしてお話を伺えて光栄です。本当にありがとうございました。

Info

◆Live: DJ KRUSH「再生 -Saisei- JAPAN TOUR」東京公演◆
日時:2024年7/13(土)OPEN/START 23:00
会場:東京・渋谷WOMB(https://www.womb.co.jp/
チケット:https://eplus.jp/sf/detail/4120140001-P0030001
価格:\3,500
出演者
▽Main Floor▽
▼Release Live▼
DJ KRUSH
feat. D.O, Jinmenusagi, Mummy-D

▼Live▼
ralph

▼DJ▼
OMSB
Soulscape from Seoul
Herbalistek

▼VJ▼
KOZEE

▼Tour: DJ KRUSH「再生 -Saisei- JAPAN TOUR」▼
ツアーURL:https://djkrush.lnk.to/saisei_tour
6/28(金) 札幌 -PRECIOUS HALL-
6/29(土) 鹿児島 -TIMELESS-
7/6(土) 熊本 -NAVARO-
7/12(金)大阪 -CIRCUS-
7/13(土)東京 -WOMB-
7/28(日)FUJI ROCK FESTIVAL
8/2(金)名古屋 -MAGO-
8/17(土)横浜 -BAYSIS-
8/23(金)京都 -METRO-
8/24(土)高知 -OUTER SPACE-

▼New Album: DJ KRUSH『再生 -Saisei-』▼
Artist: DJ KRUSH(ディージェイ・クラッシュ)
Title: 再生 -Saisei-(サイセイ)
Label: DJ KRUSH RECORDINGS
Release Date: 2024年5月8日(水)
Digital URLs : https://djkrush.lnk.to/saisei
2LP/CD URLs : https://djkrush.lnk.to/saisei_lp

①2LP
Cat. Number: KRUSH-1201
Format: 2LP(国内プレス、E式ジャケット、33回転、生産限定盤)
Price: \4,950(\4,500+税)
Jan: 4526180697145
Tracklist
A1. 玄視界 -Genshikai-
A2. 想翔花 -Soushouka-
A3. 遊暮 -Yugure- feat. D.O
A4. 奇迷 -Kimei-
B1. 闇幻影 -Yamigenei-
B2. 憂望 -Yubou-
B3. 志遠 -Shien-
C1. 合流 -Gouryu- feat. 鎮座DOPENESS
C2. 躍進路 -Yakushinro-
C3. 命流響 -Meiryukyou-
D1. 破魔矢 -Hamaya- feat. Jinmenusagi
D2. 飛明舞 -Himeibu-
D3. 凛撃 -Ringeki-

②CD
Cat. Number: KRUSH-1001
Format: CD(国内プレス、生産限定盤)
Price: \3,300(\3,000+税)
Jan: 4526180697138
Tracklist

  1. 玄視界 -Genshikai-
  2. 想翔花 -Soushouka-
  3. 遊暮 -Yugure- feat. D.O
  4. 奇迷 -Kimei-
  5. 闇幻影 -Yamigenei-
  6. 憂望 -Yubou-
  7. 志遠 -Shien-
  8. 合流 -Gouryu- feat. 鎮座DOPENESS
  9. 躍進路 -Yakushinro-
  10. 命流響 -Meiryukyou-
  11. 破魔矢 -Hamaya- feat. Jinmenusagi
  12. 飛明舞 -Himeibu-
  13. 凛撃 -Ringeki-
    -Bonus Tracks-
  14. 遊暮 -Yugure- feat. D.O [Instrumental]
  15. 合流 -Gouryu- feat. 鎮座DOPENESS [Instrumental]
  16. 破魔矢 -Hamaya- feat. Jinmenusagi [Instrumental]

Produced by DJ KRUSH
Mixed & Mastered by yasu2000 at big turtle STUDIOS

Artist & Cover Photos by cherry chill will.
Art Direction & Designed by SENGO

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