“The Box”や“Ballin'”で注目され、また今年はDaBabyとの“ROCKSTAR”が大ヒットするといった活躍を見せたRoddy Ricch。次世代のトップラッパーとして大きな期待を集めている彼が、自身の今後のキャリアについて持論を述べている。
Geniusによると、Varietyのインタビューに応えたRoddy Ricchは、DrakeとJay-Zの二人からインスピレーションを受けているものの、二人のキャリアを真似するつもりは無いと語っている。彼は「音楽は音だから、誰かから音楽的な影響を受けることは出来るけど、誰かのキャリアを真似することは出来ないんだ。自分のキャリアをJay-Zのようにしたいとは絶対に思わない。だって、みんな22歳の頃のJay-Zを知ってるか?Jay-Zが1stアルバムを出したのは27歳ぐらいだろ?Drakeだって23か24の頃だ。知らないけどね」とした上で、「俺は22歳で2つのチャート1位を手に入れたんだ。マイケル・ジョーダンとレブロン・ジェームズと、コービー・ブライアントの3人について考えるようなものだよ。3人を比べることは出来ないんだ。彼らは違う時代に出てきたし、違う相手と戦っていたし、人々の考えも違っている。だから、俺は俺のことをやるだけだ」と、二人のようになるつもりは無く、彼らとはまた違った方法で自身のキャリアを追求する意思を明かした。
ちなみにDrakeが1stミックステープ『So Far Gone』をリリースしたのは22歳の時で、Jay-Zが『Reasonable Doubt』をリリースしたのは26歳の時である。
またRoddy Ricchは音楽シーン全体がリリースの頻度を上げる仕組みに変化していることについても触れ、「最近の俺たちの問題は、どんなものでも今すぐに欲しがるということだと思う。3ヶ月ごろに何かをリリースしていても、音楽はプログレッシブなものにならない。俺の人生は、毎日何かが起こるわけじゃないんだ。人によってはそうかもしれないけど、俺の人生ではそんなに早く何かが起こることは無い。自分自身に時間を与えて、実際に物事を経験して、それについて話すことが出来るようにならなきゃいけないし、人生について新しい理解を得ることも出来る。俺は、自分の生活と関係が無い音楽を作ってるわけじゃないんだ。だから、もっと俺に、俺をインスパイアする時間をくれ」と、作品のクオリティを上げ創作に向けるインスピレーションを高めるためにも、リリースのペースを自身でコントロールすることが重要であると語っている。
Roddy Ricchのアーティストとしての考え方が伝わるインタビューはこちらから読むことが出来る。