新型コロナウイルスの爆発的な流行の最中に発表された前作『3.15.20』も話題を呼んだChildish GambinoことDonald Glover。以前はChildish Gambino名義からの引退も噂され、また前作のリリース以来目立った音楽活動を行っていない彼が、GQのインタビューに登場し新曲の構想について明かした。
Complexによると、Donald GloverはGQにてドラマ『チューインガム』や『アイ・メイ・デストロイ・ユー』の主演、脚本を務めるMichaela Coelとの対談企画に登場。
エホバの証人を信仰する家庭で育ったバックグラウンドを持つDonald Gloverは若い頃に信仰をやめる決意をした理由について尋ねられ、「童貞を卒業した際に信仰をやめた」と語る一方、現在は広い意味で「スピリチュアル」なライフスタイルを送っていると語った。
彼は「前作や今作っているプロジェクトは、音楽的にもスピリチュアルなものだと感じているんだ。全てがスピリチュアルだよ。自分たちを、自分自身を愛せているように感じる」と語っており、新作が前作と通底するスピリチュアルな雰囲気をまとったものになることを仄かしている。また「また音楽のプロジェクトを終えたようには感じていない」と語っていることから、Childish Gambino名義を引退するのはまだ先のことになるのではないか、と解釈することも出来る。
Donald Gloverのスピリチュアルへの傾倒は新型コロナウイルスの流行によって本格化したようで、「コロナウイルスが流行した時、クレイジーに聞こえるだろうけど、シャーマンみたいな女性に”聖書を書きたい“って言ったんだ。コロナウイルスの流行で皆が自分の心の内側に囚われているように感じたし、スタジオで作った曲を聴いていたら、“何人かが分かってくれるはずだ”って思った」としている。『3.15.20』も今年の3月時点でのパンデミックの状況を織り込んだアルバムだったが、新作はどのような内容となっているのだろうか。
Childish Gambinoの新作が我々のもとに届く日はそう遠くないのかもしれない。