先週金曜日、出所後初となるアルバム『TattleTales』をリリースした6ix9ine。Lil Durkとのビーフとそれに伴う買収疑惑など相変わらずトラブルの渦中にいる彼が、インタビューで心境を語っている。
Geniusによると、New York Timesのインタビューに応えた6ix9ineは自身の楽曲が一時的にチャートで好成績を記録してもすぐに順位が落ちてしまうことについて、「全部ラジオに金を払っているからだよ。どうやって曲がラジオで流れるか?金だ。その曲が本当にホットか、それとも宣伝のために金が投入されているかだ。SpotifyのCarl CheryやApple MusicのLarry Jacksonに電話して、“お願いがあるんだけど、『Rap Cavier』や『New Music Friday』のプレイリストに入れてくれないか”って言うとき、それは本当に曲がホットってことなのか?それともレーベルが裏で糸を引いているだけか?」と、自身の楽曲のヒットは単に金の力であるとの衝撃的な発言を行なっている。いかにも彼らしい露悪的な言葉ではあるものの、ここまで自らに厳しい現状認識をしていることは驚きである。彼は続けて「こんな関係は修復しなきゃいけないよな。そして、金も支払われるべきだ」とも語った。
また、他のラッパーや業界全体から6ix9ineが「ボイコット」されていることについての質問には「恐怖だと感じているよ。だって、誰もがストリートのルールを守らないといけないんだろ?でも音楽業界はストリートとは違うんだ。俺は、業界の役員たちが自分たちのことをNine Treyのギャングだと思っているように感じる。この世で一番馬鹿げていることだよ」と、自身がかつてギャングを裏切ったことで音楽業界からも冷遇されることについての不満を露わにしている。
しかしGeniusの記事では、彼が業界から良い待遇を受けない理由はギャングを裏切りスニッチを行なったことではなく性的暴行やDVといった犯罪歴であることが指摘されている。実際に、6ix9ineはギャングとのトラブルや逮捕といった騒動の以前から複数のライブ会場への入場を規制されていたことも明かされている。
自業自得な部分も多いとはいえ、音楽活動を続けていく上で厳しい条件がいくつも課されてしまった6ix9ine。今後、彼が現状を打開することは出来るのだろうか?