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Kanye Westが自身初となる大統領選の集会を開くも物議を醸す結果に|奴隷解放運動家ハリエット・タブマンの功績を否定し非難を浴びる

様々な批判や騒動を巻き起こしながら、紆余曲折を経て正式に大統領候補となったKanye West。そんな彼が立候補後初となる集会を開いたが、そこでの発言がまたもや物議を醸している。

XXLによると、Kanye Westは昨日日曜日にサウスカロライナ州ノースチャールストンのExquis Event Centerにて大統領戦に向けた自身初の集会を開催。多くの聴衆や記者が会場に詰めかけたが、そこで彼は再び人工妊娠中絶に反対する意志を表明したほか、反ポルノを主張し、また奴隷解放運動に大きな役割を果たした活動家ハリエット・タブマンの功績を否定するような発言を行った。

以前Forbesのインタビューに応えた際にも反人工妊娠中絶の立場を表明し批判を受けた彼は、今回の演説では自身が父親の意思によって中絶される可能性があったものの、母親によって命を守られたというエピソードを涙ながらに語っている。

反人工妊娠中絶は女性の意思決定、個々の事情、人権を無視した考え方であるが、このような批判を受けることを想定したKanyeは「中絶は合法のままとするが、母親となる人々全てに100万ドルを支給する経済支援を行うべき」とのアイデアを表明している。

また、「ハリエット・タブマンが本当の意味で奴隷を解放することはなかった。彼女はただ、彼らを別の白人のもとで働かせただけだ」と発言した際、会場の聴衆の間で徐々にどよめきが広がっていく様子を確認することが出来る。当然ながらこの発言は、SNSや各メディアから多くの批判を集めることとなった。

Kanyeの選挙集会はこれらの発言が物議を醸しただけでなく、具体的な政策などが殆ど述べられなかったことも批判を受ける要因となっている。演説の最中は彼が聴衆に発言を促す場面が目立ち、彼自身の口からマニフェストや提言等がなされることは少なかったようだ。

今回の立候補に伴いKanyeが掲げる思想はいわゆる福音派、キリスト教右派の思想と近いところにあるため、本来トランプ大統領の支持層である彼らがKanyeに投票することでトランプ側の票が割れるのではないか、との予測もなされている。しかし選挙活動を含む彼の動きが今後どう展開するかは読めない部分が多いため、ファンにとっては心配な状態であると言えるだろう。

またKanyeは7月24日にニューアルバム『DONDA』をリリース予定であるとツイート(現在は削除)していたが、そちらの内容も気になるところだ。

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