FNMNL (フェノメナル)

【特集】FUTURA LABORATORIES × NIGOLD by CO:LABS Vol.5|須田アンナが語る自己表現としてのファッションとNIGO

NYを拠点に70年代からグラフィティを描き続けているレジェンドFUTURA LABORATORIESと、90年代から日本のストリートファッションを牽引してきたレジェンドNIGOLDによるコラボプロジェクトがCO:LABSでスタートした。

FNMNLではこの企画に関連して、両者の作品に触れてきたアーティストやデザイナーなど世代を超えた5人へのインタビューを敢行。第五弾ではE-girls、Happiness、スダンナユズユリーのメンバーである須田アンナが登場。過去にHappinessの楽曲のヴィジュアルディレクションをNIGOが行ったこともあり親交がある須田だからこそ語れるNIGOの一面や、須田自身がファッションで重要にしているポイントなどを訊いた。

取材・構成 : 永嶋創太

撮影 : 横山純

 - 須田さんが所属するダンス&ボーカルグループHappinessのシングル『Holiday』や『Sexy Young Beautiful』などは、NIGOさんにヴィジュアルディレクションを手掛けてもらったりしていますよね。NIGOさんのことはそれ以前からご存知でしたか?

須田アンナ - 元々NIGOさんが以前からされているブランドが好きで着ていました。NIGOさん自身もクールですごくカッコイイなと思っていました。それをHIROさんに伝えていたら、たまたまNIGOさんとHIROさんが食事をされるタイミングに呼んで頂けました。そこで初めてお会いしてお話をしました。

 - 実際に初めて会った時はどんな印象でしたか?

須田アンナ - その時まだ私は10代だったので、楽しくお話ししながらNIGOさんたちがお酒を飲んでいるのを見ていたのですが、すごくワインに詳しくて。やっぱりこういうところもすごいなと思って(笑)。どれだけワインを飲まれていても何も変わらなくて。すごい!と思っていました(笑)。

 - (笑)。スマートな感じで飲まれていたんですね。

須田アンナ - すごくスマートでした(笑)。

 - その時はどんな話をされたりしたんですか?

須田アンナ - NIGOさんは他の方より口数が少ない方で、あんまり喋らないのですが、気にかけてくださったりしているのは分かって。当時は10代でしたし、自分をアピールするぐらいしかできなかったです(笑)。でも、HIROさんがHappinessと相性が良いと思うんだよねという話をしてくださって、Happinessはストリートっぽいものが好きで、こういうことがしたくて!という出来る限りのアピールをしました。そこから、他のメンバー含め何度か食事の場で会うことが増え、お仕事へ繋がった感じです。

 - 実際にお仕事してみていかがでしたか?

須田アンナ - 女の子をプロデュースしているイメージがなかったので、どう料理するのだろうとワクワクしていました。でも、NIGOさんと一緒に取り組ませて頂き、より強くHappinessらしさみたいなものを作れたなと思っていて。ストリートでガールクラッシュっぽいHappinessがその時にできあがったなと感じました。プロデュースしていただいたり、お洋服を着させていただいたり、すごい育ててもらえたなと思うので、感謝の気持ちでいっぱいです。

 - NIGOさんのブランドもよく着られているイメージですが、その魅力って何ですか?

須田アンナ - 唯一無二だと思います。海外に行っても通用するブランド。NIGOさんのような日本のトップデザイナーが手掛けたブランドを着ているとメイドインジャパンを背負っているような、誇らしい気持ちになります。展示会でNIGOさんから直接洋服の説明を受けたりもするのですが、これはこういう遊び心で作ったんだよねなんて話を聞くと、こだわりもですけど、遊び心も大切にされて洋服を作っているのが素敵だなと思い、そういうところに惹かれます。

 - 普段から愛用しているものは何ですか?

須田アンナ - ソックスです!毎回新作が出る度に可愛くて、どんなにシンプルな洋服でも穿いているだけでイメージがガラッと変わります!。色違いでたくさん持っていて、足を出す時も出さない時も穿くことが多いです。旅行に行く時にも絶対持って行ったり、かなり愛用しています。

 - 須田さん自身、ファッションにはどんなこだわりがありますか?

須田アンナ - やっぱり着ていて自分がテンション上がる洋服を選ぶようにしています。初めましての人だと洋服がキッカケでお話に繋がることも多いので。それこそNIGOさんのブランドのように自分が着ていて誇らしい服とか、表現するような気持ちで服を選ぶことが多いです。

 - NIGOさんといえばヒップホップとファッションをリンクさせてきた人だと思いますが、須田さんもスダンナユズユリーでラップをしていたり、ヒップホップの要素を強く感じます。その点においてファッションで意識することはありますか?

須田アンナ - 10代の頃からE-girlsで活動しているのですが、最初は清楚で綺麗めな洋服を着ていました。それだと自分で居心地が良くないなと思うようになって、ストリートなファッションが好きになったり、ヒップホップが好きになりました。ヒップホップの人たちは個性的な人がすごく多く、ファッションもちゃんとこだわりを持っていないと嘘がバレちゃうなと思いました。本当にヒップホップが好きだったら、絶対ファッションも好きになると思いますし、自分をプロデュースしようと思うと、きっとそういうストリートな物や派手な物などに手がいくと思います。そういう自己表現が強い世界だからこそ、みんなファッションが好きなのかなと思います。

 - 以前まで髪色が派手だったのも、そういった自己表現の1つだったんですか?

須田アンナ - 本当は子供の頃から個性的なものが好きでしたが、E-girlsに入って芸能界だから自分の見え方も女優さんみたいに清楚にしないといけないなと思っていました。自分の殻を破れて出せたのが、そういった髪色を派手にしたり、ストリートなファッションを着ることでした。当時は周囲からそんな髪色じゃない方がいいんじゃないのとか、もっと女の子らしい格好したらとか、あまり受け入れてもらえませんでした。ストリートなファッションとかガールクラッシュな子が流行っていたり、そういう時代になってきたからこそ街で派手な髪の子を見掛けると、あの時辞めなくてよかったなと思います。だから、今の若い女の子たちにも表現したかったら絶対にした方が良いと思いますし、恥ずかしがらないで欲しいなって思います。

 - NIGOさんも過去のインタビューで、「日本のメジャーな人たちがオシャレだったり尖がったことをやれば、若い人たちのレベルも上がって次世代が変わる」と話していました。

須田アンナ - そんなNIGOさんがHappinessの良さを汲みとってプロデュースしてくださりました。すごく有り難いですし、人生の財産だなと思います。

 - NIGOさんは観察眼が鋭そうですよね。

須田アンナ - そうだと思います。Happinessがちょっと大人っぽくなってきたと自分たちで感じていた時に、なんかみんな大人っぽくなったねと言ってくださって!後、何処で情報を仕入れているのか分からないのですが、それぞれの好きなものを大体分かってくださっています。

 - 今回そんなNIGOさんとFuturaによるコラボレーションアイテムが作られたんですけど、実際に見ていかがですか?

須田アンナ - めちゃめちゃ可愛いです。色が可愛いですね。最近オーバーサイズなスタイルにハマっているので、このMA-1をダボッとしたパンツに合わせてメンズライクに着たいなと思います。

 - 背中のFuturaのグラフィックはどうですか?

須田アンナ - プリントではなく刺繍なのが良いですよね!高級感があって。やっぱりストリートファッションでも高級感あるものを作れるってカッコイイですよね。どれもカッコ良いですけど、アウターなら一番上に着てグラフィックを見せられるので、やっぱりこのMA-1でグラフィックを背負いたいです。愛用したいけど、ゲットしたらみんな飾っちゃいそうですね(笑)。

 - 最後にE-girls/Happinessとしてではなく、もし須田さん個人でNIGOさんとコラボレーションできるなら、どんなことをしたいですか?

須田アンナ - 何だろう…。でも、もちろん洋服を作ることもですが、例えばスタイルブックや写真集を出すとして、それのプロデュースやグッズを一緒に作りたいです!できたら嬉しいですね!夢です。

Info

インタビューにも登場しているFUTURA LABORATORIES × NIGOLDのMA-1などをはじめ、CO:LABS限定のスペシャルコラボアイテムを抽選でプレゼント。詳細は下記から。

https://colabs.jp/Articles/Design/futura-nigold-conversion

『E-girls PERFECT LIVE 2011▶︎2020』開催中
詳しくは以下

■E.G.family Mobile
https://m.egfamily-m.jp/artist/index/55

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