ラッパーはしばしば持ち曲の数について過剰な数字を言い、自身の技術やクリエイティビティの高さをアピールすることがある。そんな中、先月リリースされたアルバム『Funeral』も好調なレジェンドLil Wayneが他との格の違いを見せつけている。
XXLによると、MTVのFresh Outによるインタビューに応えたLil Wayneは司会に対して「最近一晩で53曲をレコーディングした」との衝撃的な告白を行った。彼は「セッションが終わると“今日やったセッションで出来たものを送ってもらえないか？”って言うんだ。それがファイルで戻ってくるんだが、あの夜に出来たファイルは53もあった。だから、俺はあの日53曲作ったんだ」と語り、意図せずとんでもない数の曲が出来上がってしまったと明かしている。
多作で知られ、以前は「俺がリリースした曲は全て未完成だ」と語り一度作った楽曲を聴き返すことはほぼない、とも発言していたLil Wayne。今回の「一晩で53曲」も、事実であるとすれば彼の尋常ではない才能の一端が垣間見えるエピソードだ。
Young Thugの「これまでに15000曲をレコーディングした」という言葉やAnderson. Paakの「65000曲のストックがある」など、一部のヒップホップアーティストはとにかく曲数でのセルフボーストを行う傾向にある。それらの楽曲を全て聴ける日はやってくるのだろうか？