早くも年末到来ということで、恒例のFNMNLの年末企画がスタート。今年は2010年代も終わりということで、この10年間の中でもっとも印象的だったことをFNMNLと関係の深い方々に訊いていきます!題して『The Most Memorable Thing from the 2010's』。印象的な音楽作品や個人的な思い出まで、どんな出来事がチョイスされていくのかお楽しみに!
今回は、長野出身で今年ソロアルバム『BODY』をリリースし、Tempalayのメンバーとしても、ソロとしても、りんご音楽祭に出演し精力的な活動をみせるAAAMYYY。りんご音楽祭にて彼女をインタビューしたのでそちらも是非チェックして欲しい。
The Most Memorable Thing from the 2010's Selected by AAAMYYY
ANATOMY - 『解剖書』
コメント
2010年代はテクノロジーや音楽はもちろんだけれど、概念が良い意味でも悪い意味でも著しく躍進した過渡期だったのではないかと思う。個性が在るがままに表現され、誰でも簡単に発信し易くなり、そして風化が著しく早くなった。スマホに魂を奪われたし、趣向や人間関係や仕事までデータ化された。政治的発言をすれば理想主義者に幻滅され、フェスとアイドルが増殖し、タモリさんの笑っていいともが終わってワイドショーは面白くなくなった。昨日もまた、インスタグラムの広告で洋服をまんまと買ってしまった。完全に時代錯誤とアルゴリズムの中で一喜一憂を繰り返している気がする。
それに2010年代で、私の好きな人々が亡くなってしまった。藤圭子、写真家のレン・ハン、私の師匠、Avicii、ク・ハラ、みんな自殺だ。できるならば桂歌丸や樹木希林や、私の書道の恩師龍鳳先生のように、身体が朽ちるまで生きて大往生したいのだが、この時代を生きるのに疲れ切ってしまう日が自分自身にも来るのではと時々恐ろしくなる。
今年リリースしたソロでのファーストアルバム"BODY"のセルフライナーノーツ的アートブックを作ったのは、先で述べたモヤモヤの所在や原因を紐解いたり、慢性的現代病から抜け出せない人への処方箋のようなものを表現したかったからだ。意味深だと思うのならば深く考えを巡らせ、知りたいのなら自発的に行動しなければ、植物状態と一緒だ。生きているけど、活きていないのである。
2020年代はどのように過ごしたい?
2020年代は、活きる。
AAAMYYY
長野県出身のSSW/トラックメイカー。CAを目指しカナダに留学、帰国後22歳から音楽制作を始める。2017年からソロとしてAAAMYYY(エイミー)名義で活動を開始。2018年6月からTempalayに正式加入、KANDYTOWNのメンバー呂布のゲストボーカル、TENDREのサポートシンセ、ラジオ MC、モデル、DAOKO『THANK YOU BLUE』、木村カエラ『いちご』への楽曲提供、CMへの歌唱提供等、幅広い活動で注目を集める。
Info
AAAMYYY x MONJOE
Digital Single『DAYZ』
AAAMYYY
1st Album『BODY』
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