昨年9月に薬物の過剰摂取によって悲劇的な死を遂げたMac Miller。生前の彼と交流があったラッパーのGoldlinkが、今回Instagramにて発表したコメントによって物議を醸している。
Goldlinkは今週水曜日に自身のInstagramを更新。Mac Millerの写真と共に、キャプションにて彼に宛てた長文のコメントを書き綴った。
そこには「俺が、お前が死んだことを聞いたときに驚いたと言ったら嘘になる。お前がトラブルを抱えていたからじゃない、お前が特別だったからだ。だから、お前はトラブルを抱えていたんだ。お前がピークを迎えていたとき、お前は俺たちがなりたいような典型的な、インデペンデントなラッパーだった」と彼に賛辞を贈った上で、「お前と俺を特別にしたのは、俺たちがいつでも良い関係だった訳じゃないからだ。だから、いつでもお前に対して良いことを言ってきた訳じゃなかった。『GO:OD AM』のツアーに一緒に出た時、お前に俺のアルバム『and after that we didn’t talk』を聴かせた。お前はそれを間違いなく凄いアルバムだと思ったはずだ。Soulectionからあのアルバムを出して、シングルはAnderson. Paakをフィーチャーした“Unique”という曲だった。その時、その曲がお前のお気に入りだった。“Unique”をとても気に入ってくれて、ツアーのパーティでは毎回聴いていた。俺のセットの後にケーキをくれて、俺を驚かせてくれた。俺はいつも、お前が自分の音楽のために狂ったように働いていたと思っていた。だから、お前が好きな物のスタイルを、オマージュとして自分の楽曲に取り入れていた。それが俺たちの間の問題の始まりだった。『Divine Feminine』は、実際『and after that we didn’t talk』を下敷きにしたものだった。お前のシングルは“Dang!”という曲で、Anderson. Paakをフィーチャーしていた。ツアーではSoulectionからのサポートを受けていた。俺がそれらについて連絡を取ろうとしても、お前は返事をくれなかった」と、Mac Millerが自身の作品を剽窃したとの主張を行なっている。最後に「お前は勇敢にも初めて俺のことを“ドープだ”と公言してくれて、俺のためのプラットフォームを築いてくれた」「お前と、お前がお前のために作ったものに誇りを持っている。それには、永遠に感謝し続けるよ」として追悼を行なっているものの、この文章は議論を巻き起こすこととなった。
Complexによると、その後“Unique”、そして“Dang!”の両曲に参加しているAnderson. PaakがGoldlinkの言葉を受けてコメントを発表。彼はInstagramの投稿(現在は削除)の中で「なんでそんなことをしたんだ?理解出来ない」として、「ベルトが腰にきつく巻きつきすぎていたのか、チョーカーが脳への循環を邪魔していたのかもしれないけど、俺に2回も連絡をする必要があったとお前が思っていて、俺の友達が返事をしなかったことについては、こう言わせてもらうよ。人間関係にインスパイアされたアルバムを作ったのはお前が初めてじゃないし、Anderson. Paakをフィーチャーした曲を作ったのもお前が初めてじゃない。でも、もうこの世にいない俺の友達を理由もなくディスしたのはお前が初めてだし、それには我慢出来ない」との反論を行なっている。
音楽性にも共通点を持ち、共にシーンを盛り上げてきたGoldlinkとMac Millerの間にこのような遺恨があったとは驚きだが、その死の1年以上後に故人に対するディスを行なったことに腹を立てている者も多いようだ。
その後Goldlinkからこの件についてのコメントは無いが、両者のファンにとって残念でならないニュースであることは間違いないだろう。