活動20周年を迎えたDJ RYOWが、自身にとって11枚目のアルバムとなる『DREAMS AND NIGHTMARES』をリリースした。今作には若手から、これまでもDJ RYOWと深い関係性を築いてきたベテラン勢まで24名のアーティストが参加、収録の14曲の全てのミュージックビデオも制作予定という意欲作となっている。
FNMNLでは活動20周年を迎え円熟味をましたDJ RYOWが、リリースしてきた楽曲の中で特に思い入れの深い10曲をチョイスしてもらい、その曲のエピソードや成立過程を訊いた。
取材・構成 : 和田哲郎
1. WHO ARE U ? feat. TOKONA-X
DJ RYOW - この前に確かトコナメさん(故TOKONA-X)は『トウカイXテイオー』を作ってて、その時にめちゃくちゃビートを渡したんですけど俺のビートは使ってもらえず、悔しさで作ったビートがこれで。出来た時に「これは絶対トコナメさんしかいないな」って電話をして、聴かせたら「すぐ録ろう」ってなって出来たんです。だからめちゃくちゃ思い入れが強いですね。トコナメさんは、僕らがやってたBALLERSっていうクルーの先輩って感じですけど、歳は一個しか変わらないんですよ。でもここまで上下関係があるのかって感じで、M.O.S.A.D.(TOKONA-Xの他に"E"qual、AKIRAが所属するクルー)と僕らは凄い関係だったんですよ(笑)。だけどトコナメさんに関しては、俺のヒップホップの入り口がILLMARIACHIなので、憧れの人であり夢の人みたいな感じで。僕は地元の大垣から家出して、たまたま名古屋に住んでる地元の友達のところに行って、その前から音楽はやってたんですけど、その時にたまたまM.O.S. (現M.O.S.A.D.)に会ったんですよ。で自然な流れで「BALLERS入る?」みたいになって。超聴いてただけのヘッズがたまたま会っちゃったんで、ラッキーボーイというか、凄い出会いですね。トコナメさんやみんなは、とりあえず超怖かったです(笑)でも俺らには超優しくて。自分の所の後輩だから優しくしてくれたし、めちゃくちゃ良くしてくれたんですけど、あの人はどこでも喧嘩してたんで(笑)。ラップも人間としてもあそこまで破壊力ある人は見たことないです。本当に歌の通り。「嘘?」っていう話も全部本当っていう(笑)超リアルな人でした。
2. PROJECT DREAMS -INTRO- feat. "E"qual, Phobia of Thug, G-Conqueror
DJ RYOW - これは自分名義のアルバムの一曲目ということで、結構思い入れが強いですね。この1stアルバムは2005年なんですけど、2週間で制作したんですよ。「アルバム出したいっす」みたいなこと言ってて、"E''qualが「じゃあ俺が話してやるよ」ってレーベルに話してくれたんですけど、いきなり「お前もう全然締め切りやべえぞ」みたいになってて(笑)「こんな時間ねえの?」って。全部のビート作るのが一週間で、二週間でレコーディングしたんです。一枚目だから訳が分からなくて、「とりあえずこんなもんなんだろうな」と思ってどんどん作って録って。バタバタで作ったアルバムなんですけどそれなりに想いは強くて。“WHO ARE U?”が出て、このアルバムが出て、この曲はE''qual、Phobia of Thug、G-Conquerorが入ってるんですけど、名古屋の年上のこのメンツでやりたいっていうのが前からあって、それが実現出来たから自分名義のアルバムの一曲目ということで思い入れが強いです。
3. Rock Star feat. AK-69, "E"qual / GRAND BEATZ
DJ RYOW - この二人は僕がずっとライブDJもやらせてもらってたし、その二人については人一倍思い入れが強いというか。昔からライブもよく一緒になってたし、この二人で楽曲を作ると確実にカッコいいものになるので。あとは自分がヘッズ的にこの二人の楽曲を聴きたいっていうので何曲か録ってもらってました。“Rock Star”以外にも何曲かありますけど、“Rock Star”はミュージックビデオも撮ったんですよね。その時代は中々ミュージックビデオ撮るのにもお金がかかるんで、すげえ気合を入れて作った覚えがあるのでこの曲を選びました。AKくんとヒロシさん("E"qual)は言ったら音楽に対して超真面目な人達なんですよ。二人ともクラブ等ではよく喧嘩はしてましたけど(笑)。人間としてはすげえ真面目で。きっちりやることやるし、真面目に音楽や自分の人生のことを考えて動いてるイメージですね。俺にもダメなときは注意してくれたり、良い時には褒めてくれたり応援してくれたり。M.O.S.A.D.とAKくんに関してはすごい近い距離にいさせてもらってたので、「これやれ、あれやれ」とかは特に無くて。自分たちが前に進んでみせていくタイプの先輩って感じですね。昔はぶっちゃけ「この人たちとただ一緒に音楽やっていけたら良いな」くらいな感じで、結構浅いというか、ついてくのに必死だったんですよ。でも良いところを吸収して、もっと自分も前に出ようみたいに思うようになりました。それはトコナメさんやKEISHIが亡くなったタイミングで思うようになったんですけど、この人たちと一緒にもっと大きなことやれたら良いなって変わっていった感じですね。
4. OUTRO feat. ILL-BOSSTINO
DJ RYOW - これは結構、「こんなんやって良いのかな」っていうので頭にあったんですよ。トコナメさんとBOSSくんがビーフしてた時期、トコナメさんが一方的にキレただけなんですけどそういう時期もあり、僕は「そうじゃない」ってことを知ってたんで、頼んで良いのかなとは思ってたんですけど、僕きっかけで話すだけ話してみようって。そしたらBOSSくんが「それはやらせて欲しい」と言ってくれて、実現出来て凄い良かったなと思いますね。トコナメさんとBOSSくんの二人に共通してるのは変態ってところですね(笑)でも二人とも影響力が強いアーティストなので、あの曲で一つになったじゃないけど、やれたことは嬉しかったし。BOSSくんも凄く喜んでくれてたんで良かったですね。僕の地元の大垣でMV撮影出来たことも嬉しかったです。BOSSくんはCD出すときも、わざわざ名古屋の僕の店にフライヤーとポスターを持ってくるんですよ。どこでもそれを絶対にやってて。たまたま大阪で会ったときも、「BOSSくん何やってるんですか」って聞いたら、afterbaseにフライヤーとポスターとサンプルを持って行ってた。ブレてないっていうのはこれだなと思いましたね。しかも年に一回はニューヨークに行ってたり。この人は真っ直ぐ生きてるなって。でも携帯電話ぐらいは持ってて欲しいっていうのはありましたけど(笑)とりあえず凄い人ですね。あの人なりのヒップホップ愛がガーっと入ってるんですよね。変態ですね(笑)。
5. BUCHIAGARI feat. KOHH, OG Maco
DJ RYOW - これは、当時OG Macoと曲をやりたいなと思って。KOHHはずっと思ってたんですけど、やれるってなったときはKOHHしかないなと思って。話したら「マジっすか」って感じでやってくれたんですけど。KOHHは常に時代を走ってるんで、今はどの辺りにいるか実際分からないんですけど、外タレにも負けてないし、今となってはOG MACOよりKOHHの方が世界的にも有名だと思うんですよね。すごい走ってるなと思います。最近もイベント一緒になったんですけど、新しいところにいってたんで、このままいって欲しいなと思いますね。それが流行ってるとか流行ってないとか抜きで、KOHHの中の新しいとことをやってるのがすごいですよね。KOHHが作った楽曲を普通の子がパッと聴いても良さが分からないと思うんですよ。2年後ぐらいについてこれるものになってる。でも、常に一緒に曲を作ってみたいと思うアーティストの一人です。今は新しいことやってる子がむちゃくちゃいますよね。結構僕は若い子も興味あるんで、やりたい子がいっぱいいるんですよ。今回参加してくれた子もそうだし、最近だとTohjiも気になりますし、WILYWNKA、Young Cocoとか、あの辺のみんなも好きだし、機会があればやりたいですね。色んな子がいて、どこかで出会えたら話した上で、何かやれたら嬉しいっすね。
6. ビートモクソモネェカラキキナ 2016 REMIX feat. 般若, 漢 a.k.a. GAMI & R-指定
DJ RYOW - これは結構前からやりたいと思っていたネタなんですけど。面子は始めに般若くんと漢くんに頼んで、後からリミックスでR-指定に頼んだんです。あの時は地方で色んなアーティストにリミックスをやってもらったり、勝手に派生したりして、凄かったなって最近思います。再生回数も800万回とか行ってて、このドープな感じで行くんだと思って。再生回数も全く気にしてなかったんで、後で見て「えっ」って(笑)。「ビートモクソモネェカラキキナ」って凄いワードだと思うんですけど、トコナメさんが生んだワードだってことが、これを通して伝わったら良いなと思いますね。その当時のことを若い子に「それも知らんの?」って言うのも、まだ生まれてなかったんだから無理じゃないですか(笑)これを通してそこに至ってくれたら良いですね。この楽曲は凄い好きです、みんな狂ってて。「ビートモクソモネェカラキキナ」ってワードと、“Young Gunz”のネタを今っぽくロービートに落としてやるのは結構前からやりたくて。取り敢えずノリで作ってみたらめちゃめちゃハマって、「これはこれしかないな」って感じで進んだんですけど。面子もハマってて、謎にひたすら僕が悪い奴だって言われて(笑)良い楽曲になりましたね。
7. all green feat. 唾奇
DJ RYOW - 唾奇は今もどんどん凄くなってますね。この楽曲を作ったときは、実際結構時間がかかったんですよ。始めはぶっちゃけ決まってたビートがあって、それで沖縄まで行ってレコーディングしようってなったとき、ペンが走らなくて途中で止まっちゃったんですよ。僕は「これじゃないとダメ」みたいなのは特に無くて、その子が一番歌いたくなるビートを落としたいんで。それがお互い良い楽曲になる秘訣だと思うんですよ。「どうしてもこれで歌って下さい」っていう感じは嫌で、二人で一曲良いのを作るからお互い好きなことを言い合ってやろうって感じなので。そこで締切ギリギリで唾奇のリリックと俺らの音がちょうどフィットして、凄い良い曲になりました。この時沖縄に一回目行った時にRecした場所がCHOUJIくんのスタジオで、そこでCHOUJIくんと出会って今回アルバムに入れた曲を作れたって流れも個人的に最高だなって思ってます。とりあえず唾奇との"all green"は、締め切りは会社がヒヤヒヤしてましたが、それ以外は僕は全然余裕なんで(笑)凄い良い楽曲が出来て良かったです。
8. 博徒2020 feat. "E"qual, SOCKS, ¥ELLOW BUCKS, AK-69, 般若, 孫GONG, R-指定
DJ RYOW - ILLMARIACHIの“博徒”のネタもずっとやりたかったんですよ。トコナメさんネタだとやりたいネタは特に多いんですけど、作ってみてフィットしなかったら僕はやらない。作ってみて「これはカッコいいの出来たな」って思ったら勝手にやりたい人がハマるんですけど、今回もそうやってパパパっと思いついた面子に頼んだ感じですね。やっぱこういう楽曲作るのが俺は一番好きなんだなって感じがします。速いんですよ、音作るのも人を思いつくのも、人に電話するのも。お金のことはレーベル放り投げて(笑)。本当に色んな人に届いてくれたら良いなと思ってます。刃頭くんとかにも電話して、「“博徒”サンプリングして良いですか?」って言ってビート聴かせたら「おう、頼むわ。これからはお前に食わせてもらうで」とか言われながら(笑)だからみんな良い関係です。
9. We Runnin feat. ¥ELLOW BUCKS
DJ RYOW - ¥ELLOW BUCKSと出会ったのはそんなに前じゃないんですよ。『ラップスタァ誕生』に出る前には出会ってて、一緒のイベントになることもあって。『ラップスタァ誕生』に出るときに、「もし優勝したらRYOWさんのビートを買いたい」と言ってて。そんなこと言う子はなかなかいなくて、こっち的には実際嬉しいじゃないですか。ラップを聴くと名古屋のレジェンドの名前がバンバン入ってて、「こんな子が東海地方にいたんだ」と思って結構応援してたんですよ。そしたら本当に優勝して、「こういう楽曲を作りたい」ってビートを頼んできて。『ラップスタァ誕生』の決勝に残った面子だけで作った曲が僕のビートなんですけど、そこまでちゃんと有言実行出来る子って、なかなか今いない気がしてて。「こいつ東海への愛が凄いな」って思って、彼のイベントにも呼んでもらったんですけど、人をパンパンに入れてて。楽曲作ったりイベント一緒になったりを重ねて、僕のフェスにもライブで一曲突っ込んだり、最近ちょいちょい一緒にやってるんですよ。やってる内に仲も良くなってきて、今度は一緒に曲を作ってそのライブとかもやりたいなと思って。で、今回それを頼んで、凄く良い楽曲になったんで良いなと思ってます。歳も若いし、東海地方のホープということで凄く期待してます。今回も僕のリリースツアーで一番出るんですよ。そういうので色々な人が繋がってくれて、僕の周りもBUCKSのことを知っていくだろうし、良い関係でやれたら良いなと思ってますね。ラップに関しては優勝したのもあって曇りが無くなったというか、23歳で「僕はこういうラップ」みたいなのがカチッと決まってて。良い意味で本当に迷いが無く、後はどんどんやるだけで。ライブも堂々としてて、ライブがカッコいいアーティストが僕も好きなんで良いなと思ってますね。
10. DREAMS AND NIGHTMARES feat. NORIKIYO, PUSHIM
DJ RYOW - アルバムのタイトル曲にもなったんですけど、二人ともめちゃくちゃ良いんですよ。リリックの内容も含めて、クオリティがもうベテランですよね。やっぱちょっとレベルちゃうなっていう説得力が強くて。歌詞も気に入ってますし、アルバムをカチッとまとめられた曲なので、これは是非聴いてもらいたいなって感じです。二人とは今までもちょいちょい曲をやってたけど、何年ぶりにやったとしても全く色褪せてないし、むしろ説得力も増してるし、やっぱり継続は力じゃないけど、そう言うパワーは凄いなと思ってますね。
- 今回11枚目のアルバムが、16歳のさなりさんからNORIKIYOさんのようなベテラン、RIRIさんなどもフィーチャーされてますよね。常に幅広いアーティストと継続して関係性を作っていける秘訣は何ですか?
DJ RYOW - あんまり歳のことを考えてなくて。先輩後輩みたいな簡単な識別はあるんですけど、その枠が自分が歳をとるにつれてなくなりましたね。さなりとかは下手したら息子のレベルじゃないですか(笑)。でもステージに立って歌ってる姿を見たり、MV撮ってるところを見ると、いっぱしのアーティストなんですよ。「若いけどすげー」みたいな(笑)ちゃんと彼の色が見えるというか。本当に歳関係なく色んな楽曲を作りながら、それが何年も経ったときにその子の息子や従兄弟に繋がっていくんだろうなって。最近はお客さんとかで、お母さんと昔クラブとかライブに行って観たことが会った人がクラブで観れるとか、何個か世代を跨いでるんですよね。それはAKくんだったりトコナメさんだったりM.O.S.A.D.だったり、色んなルートがあって。最近自分が年をとって思ったんですけど、それって凄いなって。これがどんどん重なれば、僕らが死ぬ頃にはヒップホップって本当にデカい物になってると思うんで。「こういうことやってて良かったな」って最近すごく思うんです。だから僕は良いなと思った子と、出会ったタイミングで色々作って行きたいなと思いますね。このアルバムに参加した人は、干支で言えば三回りぐらい差があると思うんですよ。でも一枚の作品にすると凄くキュッとまとまって、本当に歳が気にならなくて。ちょっと前に配信した曲とかも全く気にならない作りになってて、僕もマスタリングの時に聴いてて「凄く良いところに落ちたな」と思ってます。ボーダーラインが無いというか、そういうアルバムになってますね。ボーダーラインを作らないことが僕にとって大事かもしれないです。「もう11枚なんだ」とは思うけど、「苦労したな」って感じは無いんですよ。一枚目、二枚目の時は苦労したかもしれないけど。その当時は全員先輩だから気を遣ってたけど、今はかなり楽しんでますね。
- 楽しくなったのはいつ頃からですか?
DJ RYOW - 10枚目の時は、10枚目ってことで気が張ってたというか。凄い節目だったので自分的に気も張ってて。毎回アルバム出すときに「このアルバムが最後だな」と思うんですよ。「次出来ないだろうな」とか思ってるんですけど、勝手に出来てきたら11枚目だったって感じで、前回は「もう無いだるな」って思ってたら今回もなんだかんだ出来て。歳取っただけなのかもしれないけど(笑)「人間40超えたらどうでもよくなる」って聞いてたんですが、いま39なんですけど、そのスイッチは入ってるかもしれないですね(笑)もう後は好きに生きるだけというか。昔から中身は全然変わってないですけど、歳をとってよりまっすぐ生きられるようになったのはありますね。
- DJとしてのキャリアを重ねつつ作品をリリースされてる方って日本だと稀有だと思うんですけど、若いDJも沢山いますよね。自分の作品をDJとして出せるようになるには、どういうことを考えながらやれば良いと思いますか?
DJ RYOW - 最初にビートを作り出したのは、周りがラッパーばっかりだったので、自分が好きなアーティストが自分のビートで歌ってくれたら超良いじゃないですか。それだけだったんで。例えばAKくんとデモ作ったり、E''qualとカセットテープ出したり、一個一個が楽しかったんですよ。それがちょっとずつ膨らんで行って、それがM.O.S.A.D.のアルバムになって、それを今度は自分名義にしたりとか。本当にゆっくり積み重ねて行っただけなんですけど、それは今も変わってなくて。何枚目出すとかじゃなくて、「あの子と作りたい」っていうのがたまっていって。とりあえずカッコいい曲を世に出したいって感じなんで。でもそれが、何か知らないけど止まらないんですよね(笑)でも止めると、俺多分めっちゃつまらない奴になると思いますよ。DJもやりたくなくなると思うし(笑)。DJと曲作りとミックステープ制作が僕は並行してて。全部やってきたので、ずっとそれをやってると、ずっとそのアンテナになってて、一個でも止めると変わるんですよね。一回ミックステープを止めたことがあるんですけど、その時もちょっとサイクルがズレたんですよ。最近はMixcloudに好き勝手に上げるようになったんですけど。後はライブDJもあったり。自分の現場はもちろん、ビート作ったりミックステープ作ったり、AKくんやE''qualのライブDJをやらせてもらったり、それのバランスが良いんですよ。全部一個ずつ違うところ向いてるんで。それが楽しいんですよね。音楽をやってることが「もっともっと」ってさせてくれる。
若い子や同世代、OGのライブを見てると「うわ、ヤベー」みたいにテンション上がったり。一年に2回ぐらいアメリカに行ってて、それもサイクルに入ってるんですけど、向こうでライブやDJを観たりクラブでDJやったり、その流れで二日間ラスベガス行くっていうのも入ってて。全然中身は変わらないけど、ずっと同じことをやってるんで少しずつ新しいことをやったり、ちょっとレベルアップさせたりしてるんですけど。色んなことをしてる方がずっとキープ出来るんですね。一曲だけスーパーヒットを狙うやり方は僕はやってなくて。やりたいやり方でずっとやってたいんで、このやり方でやってる。俺も喋りながら「ずっと同じことしてるやん」って思ったけど(笑)ちょっと乱れると本当に気持ちが乱れるんで、ニューヨークから帰ってきても、すぐに次行くタイミングを予約してるんですよ。一年計画を立てて、アイデアが湧いてきたらここでアルバムを出して、ツアーやって、みたいなことを付け足していくんですよね。毎日、音楽のことを考えるのが良いと思うんですよね。でも、考えようと思って考えたらフェイクになる。自然なやつが一番良いと思うんで、僕は今それにたまたまなってるからよかったと思いますね。このアルバム作った時も、「もう11枚出たんでもう出て来んかな」と思ったんですよ。そしたらもう次のタイトル出てきたんで、「じゃあちょっとやってみよう」って今は思ってます(笑)あくまでビジネスじゃなくて、生まれなくなったら終わりだなと思ってるんです。自然に生まれなくなれば多分全部やめると思いますね。このサイクルがずっと続けば良いと思います。
- ありがとうございました。
Info
DJ RYOW - DREAMS AND NIGHTMARES
1. RUNUP feat. AKLO
3. 博徒2020 feat. “E”qual, SOCKS, ¥ELLOW BUCKS, AK-69, 般若, 孫GONG, R-指定 (ILLMARIACHI “博徒九十七”サンプリング)
4. We Runnin feat. ¥ELLOW BUCKS
5. KAKUGARI feat. SOCKS
6. Celebration feat. Hideyoshi, Young Dalu, VILLSHANA
7. Dream Ship feat. Shurkn Pap, VILLSHANA
8. DANCE WITH ME feat. SOCKS, VILLSHANA
9. Call Me feat. SARA-J, Ymagik, さなり
10. 夢から醒めても feat. Jinmenusagi
11. エーマ feat. CHOUJI
12. Dream Melody feat. VIGORMAN, OZworld a.k.a. R'kuma
13. Sky's the limit feat. RIRI, SALU, SOCKS
14. DREAMS AND NIGHTMARES feat. NORIKIYO, PUSHIM