最近ではJay-Zがラッパーとして初めて億万長者となるなど、現代においてアーティストが音楽以外のビジネスを行うことはそれほど珍しいことでは無くなってきている。しかし、新規ビジネスや投資は失敗のリスクが大きいこともあり、アーティストに限らず多くの人々が苦渋を舐めてきたのも事実だ。T-Painもその一人だったようで、先週金曜日に公開されたThe Breakfast Clubのインタビューにて、その当時の話を語っている。
インタビューで彼は以前に、様々なところに投資をしてしまったため、自身の新しいブガッティをディーラーに売り戻さざるを得なかった状況に陥っていたことを明かした。「俺はお金を使い果たしてしまったんだ」と話し始めたT-Painは続けて、「お金に夢中だったんだよ。俺は全く気にかけていなかったんだ。俺は自分の口座を見る必要なんて無いと思っていたんだ。それが悪い選択だった」と当時のことを振り返っている。その結果、「俺は子供達にバーガーキングを買ってあげるために金を借りる必要があった」と彼が語るように、相当困窮していたことを明かした。ここまで追い込まれる前まで、彼の口座には最高4000万ドル(約42億円)もの残高があったそうなので、相当な金の使い方だったようだ。
T-Painが行った投資の1つに不動産があったそうなのだが、その失敗についても語っている。彼は「そうそう。沢山の悪い投資をしてしまった、沢山だ、不動産とかね。俺はマネージャーにそれを任せてたんだけど、彼は俺よりもずっと楽観的だったんだ。でも彼(マネージャー)が買ったのはただの完全なゴミみたいな不動産だった。ペイントすれば大丈夫だろうと思ったんだけど、俺たちの不動産は1つも売れなかった」と語り、笑い飛ばした。
ラッパーは新規ビジネスや投資をやりがちなイメージがあるが、その中でも成功するのは一握りだということを思い知らされるとともに、親近感の湧くニュースであった。
インタビュー全編はこちらから見ることが出来る。