ヒップホップシーンにおいては、別のアーティストとのコラボを行うことによって彼らからのサポートやフックアップを受け、自身のセールスやキャリアを向上させるという手法が一般的だ。しかし、憧れのアーティストとのコラボを行なったものの全くサポートを受けることが出来ないケースもあるようだ。
XXLによると、ILoveMakonnenがGucci Maneとのコラボ曲“Spendin”をリリースした際にGucci Mane側が同曲を全くサポートすることがなかったのだという。ILoveMakonnenはBeats 1のPodcast番組『Proud』でのインタビューにおいて、「Gucci Maneに対するディスじゃないけど、彼はコラボ曲を全くサポートせず、個人的に会うこともなかった。ただのビジネスの取引だったんだ。それが音楽業界だ」と語っている。
さらに彼は、自身がゲイでありことをカミングアウトしたことについて周囲のアーティストが一切のサポートをしなかったことも問題視している。「彼らはサポートを全く表明していない。それが“クールだ”とも、“良いことだ”とも。俺たちはお前をまだ支持している、って言ってもらえるだけで良かったんだ。そんなことは誰一人として言ってくれなかった。それが現実だ」と、彼はヒップホップシーンの中にホモフォビアが未だ根強く残っていることを指摘している。
以前ILoveMakonnenがカミングアウトを行なった際Quavoが彼を非難したことで批判されたが、彼にとってそのような経験がヒップホップシーンに対する失望をより深めるものとなっているのだろう。
ILoveMakonnenがGucci Maneからのサポートを受けられなかった理由が彼のセクシュアリティにあるのかどうかは不明だが、そのことによって彼が傷ついてしまったことは間違いないようだ。このことに対するGucci Maneからのリアクションは今後あるのだろうか?