今では世界中でワンマン公演を大規模に行っているKendrick Lamar。ライヴチケットはプレミアとなっている彼もまた、少人数の観客の前でパフォーマンスをした経験があることを、TDEの盟友ScHoolboy Qが明かした。
ラジオ局Real 92.3のBootleg KevとDJ Hedがホストを務める番組に出演したScHoolboy Qは、2011年にデトロイトでKendrick Lamarと共に9人の観客の前でライヴをしたことがあると明かす。2011年といえばKendrickは1stアルバム『Section.80』をリリースし、XXLのFreshmanにも選出された年であったにも関わらず、地元ではないデトロイトではまだ集客では厳しいことがあったようだ。
しかしすでに関係者の間ではKendrickの実力は折り紙付きだったようで、9人の観客を前にしたライヴの直後にKendrickはジェット機に飛び乗りDr. Dreに会いにいったという。ScHoolboy Qは「KendrickはちょうどDreのレーベルAftermathとサインしようとしていたときだったんだ」と述べている。Dreはすでに2010年時点で"Overly Dedicated"のミュージックビデオを見て、Kendrickと仕事をしたいと考えていたようで、その後Aftermathと実際に契約に至っている。
以前Travis Scottが2013年に行ったライブの模様をプロデューサーのMike Deanが公開しており、「若いアーティストに希望を与える」と述べていたが、あのKendrickですら9人の観客の前でライヴをしたことがあるという事実も、また同じく新鋭ラッパーたちにとってモチベーションとなるエピソードではないだろうか。