先日、Gucciが発売したマスク付きセーターが黒人差別に用いられる表現「ブラックフェイス」に酷似しているとして問題視された。Gucciに対してはヒップホップシーンからも様々なリアクションが寄せられたが、不買運動の急先鋒に立ち強く抗議の声を上げていたのがT.I.であった。今回、T.I.が道端でGucciを着ている一般人男性に対して説教をしたことが話題となっている。
XXLによると、3月14日にミュージシャンであるLyriqがInstagramにT.I.の動画を投稿。
そこでT.I.は、路上で見かけたGucciを着ている若い男性に目をつけ、かなりの剣幕でGucciを着るのをやめるよう迫っている。「それはお前の外側にあるものじゃなく、お前の中にあるものだ」「見ろ、俺はマジでイケてるだろ?でも、それは着てない。でもお前よりオシャレだろ?これが現実だ」とT.I.はまくし立てており、Gucciを着ること自体が人間性に問題があることを表していると彼は考えているようだ。後半は単にマウントを取っているだけのようにも見える。
当然、いきなりT.I.に叱られた男性は困惑し、「でも、あなただって以前はGucciを着てたじゃないですか」と反論。するとT.I.は、「ああ、でも奴らはリスペクトの無さを見せたから、俺はもう着られないんだ」と返した。意志はかなり固いようだ。
実際のところ、Gucciはセーターに寄せられた批判を重く受け止め謝罪文も発表し、スタッフに多様性を持たせることも約束している。しかし、それでもT.I.のブランドに対する怒りが収まる気配はない。
Gucci deeply apologizes for the offense caused by the wool balaclava jumper.
We consider diversity to be a fundamental value to be fully upheld, respected, and at the forefront of every decision we make.
Full statement below. pic.twitter.com/P2iXL9uOhs— gucci (@gucci) February 7, 2019
Gucciのファンは、ほとぼりが冷めるまでT.I.に見つからないようこっそりとGucciを着た方が身のためかもしれない。