Jay-Zが2001年にリリースしたアルバム『The Blueprint』といえば、言わずと知れたクラシックとして、現在も多くのヒップホップヘッズに聞かれ続けている名盤の1つだ。そんな中、現地時間の今週水曜日、アメリカ議会図書館が文化的、歴史的に重要だとして毎年発表する25作の永久保存音楽作品の内の1つにその『The Blueprint』が選ばれた。
CBSによると、今年は前述したようにJay-Zの『The Blueprint』に加え、Earth Wind & Fireの“September”やCyndy Lauperの『She's So Unusual』などが選ばれたとのこと。アメリカ議会図書館の司書であるCarla Haydenはこの選考について、声明にて「永久保存音楽作品に選ばれるということは、私たちの魂を豊かにする音楽、私たちの物語を伝える声、そして私たちの生活を写す音として、高く評価されたということです」と語っている。
『The Blueprint』はJay-Zの6番目のアルバムで、Just BlazeやTimbalandのほか、当時はほとんど知られていなかったKanye Westを制作に迎えているのが特徴だ。"Izzo(H.O.V.A.)"や"Girls,Girls,Girls"など多くのヒット曲を生み出した同作は、前述したように、今でも史上最高のヒップホップアルバムの1つとして多くのリスナーに親しまれており、今回の選出も納得といえるだろう。
これまで、『The Blueprint』はTidalでしか聴けない状況だったが、これを機にアメリカ議会図書館でも聴くことが出来るようになった。アメリカに行った際に、立ち寄ってみてはいかかだろうか。そして今後、さらにヒップホップアルバムの選出は増えていくことが期待されるが、どのラッパーの何のアルバムが選ばれるか、今から楽しみである。