昨年、Kanye Westのプロデュース作品を連続でリリースするプロジェクトの一つとして発表されたTeyana Taylorの『K.T.S.E.』。高い評価を受けた同作だが、彼女自身はある理由で作品に満足することが出来なかったようだ。
Teyana TaylorはJoe Buddenによるインタビュー番組「Pull Up」に出演。そこで、『K.T.S.E.』について「あのアルバムは私にとってとても大切なものだった。私の現在とか、私のキャリアとか、愛にとっても。何より、私の赤ちゃんのために重要なものだった。アルバムを聴いた時、曲が短くなってて“この曲には何かが無い”って思った。私の娘についてのヴァースが無くなってたんだよ。これは問題だった。誰がやったのか」と、制作時に自身の娘について書いたリリックをカットされてしまっことを明かしている。
歌詞がカットされた楽曲はアルバムの7曲目“Never Would Have Made It”だったそう。「私はあの曲が嫌いじゃなかったけど、余計に付け足された部分が嫌だった。ヴァースがカットされて、みんなに私がその曲を好きじゃなかったって思われるのがね。私が書いたんだよ。好きに決まってるでしょ。でも、私が怒ってるのは、心から書いた大切なヴァースがカットされて、リリースされるまでそれが知らされなかったこと」とも語っていることから、カットはTeyana本人の了承無く勝手に行われてしまったらしい。
Geniusによると、“Never Would Have Made It”はTeyanaが自身の大切な人について歌ったものだという。「You are the highlight of my life/You are the sunshine in my night/Oh how, oh how, oh, how do I/Ever repay you」という歌詞は明らかに誰かへの感謝を歌ったものだが、本来は娘に対して具体的に言及した歌詞も含まれていたのだろう。
カットを行なったのはプロデュースを手がけたKanye West、あるいは所属レーベルのG.O.O.D. Musicだと考えられる。アーティストにとって大切な作品の一部が勝手に改変されたのは大きな問題だが、この一件をきっかけにレーベルとの関係が悪化していないかどうかが心配なところだ。
Teyana Taylorのインタビュー全篇はこちらから観ることが出来る。