2016年にYGとNipsey Hussleがリリースした“FDT”(Fuck Donald Trump)は、当時大統領候補であったトランプ大統領を痛烈に批判した楽曲だ。YGのキャリアの中でもかなりの人気曲となっている同曲はライブでもかなりの盛り上がりを見せるが、今回、YGがライブ中に“FDT”をシンガロングしなかった観客にとった対応が話題となっている。
アリゾナ州テンペでのYGのライブの最中、“FDT”がプレイされ観客の多くが「Fuck Donald Trump」と叫ぶ中一人の男性が一切声を発していなかった。それを見とがめたYGは、その観客を「おい、お前はどのリリックも歌わなかったろ。見てたぞ。何も言わなかった。それで俺がお前の国籍を聞いたら、お前は白人だと答えたよな。納得がいったよ」と糾弾。続けて「俺は注意深くお前の顔を見てたが、お前は一切歌っていなかった。一つ聞きたい、お前はトランプ支持者か?」と尋ねている。
質問に対し男性は首を横に振っているため、どうやらトランプ支持者では無かったらしい。それを受けてYGは「怖かったのか?お前のママやおばあちゃんが見てるからか?もう一度チャンスをやる。みんな、静かにしてくれ。3つ数えるから、“Fuck Donald Trump”と叫べ」と要求。男性は大声で「Fuck Donald Trump」と叫び、YGは満足げな様子を見せた。
YG concert 101 - Sing along to FDT or this could be you pic.twitter.com/l6mq07mAMd
— mo (@_mxnxs_) 2019年3月7日
男性が実際のところトランプ支持者なのかどうかは不明だが、ライブ中に声を発することが苦手なタイプであることも考えられる。YGに悪意は無かったようだが、大声で詰められてこの男性もさぞかし恐ろしかったことだろう。
今回は男性がトランプ支持者ではなかったため平和な結末を迎えたが、もしも仮に彼がトランプ支持者であった場合どのような事態が起こっていたのだろうか。