アメリカの音楽シーンでは、アーティストの楽曲がいわゆる「~チャレンジ」として巷で流行することによって、とてつもないヒットを生み出すことが多々ある。直近でいえば、Rae Sremmurdの“Black Beatles”によるマネキンチャレンジ、Drakeの“In My Feelings”チャレンジがそうだ。そしてこれらに続くチャレンジが今、アメリカで流行している。その名も“Baby Shark”チャレンジだ。
知らない人からすると、これもまたラッパーの楽曲だと思うかもしれないが、実はこのような楽曲である。
ビデオを見てもらえば分かるが、“Baby Shark”はラッパーの曲ではなく、いわゆる子供向けの楽曲である。女の子と男の子の2人がリズムに合わせて踊りながら「Baby Shark~」と歌うビデオがとてつもないヒットとなっているのである。
昨年のクリスマスにこのビデオがアップされてからというもの、“Baby Shark”は一気にBillboardシングルチャートを駆け上り、最高で16位を記録。ビデオの再生回数は現在24億回にものぼっており、その勢いは本物であることが分かる。この楽曲自体は韓国の企業Pinkfongが2016年にリリースしたもので、ビデオの公開をきっかけにこのような大ヒットを記録したのである。その要因が“Baby Shark”チャレンジというわけだ。内容はビデオで踊っている子供達と同じように曲に合わせて踊るだけという至ってシンプルなものだが、これがTik Tokなどを中心にSNSで大流行。その結果としてストリーミング数が急激に増加し、ここまでのヒットに繋がったのである。
そしてその人気は留まることを知らず、ついにTravis Scottまで“Baby Shark”チャレンジに参加したようだ。その様子がこちら。
Travis Scott dancing to Baby Shark in the club ☠️ pic.twitter.com/oOCLoTGcxK
— ? (@RodeoTheAlbum) 2019年2月25日
意外にも“Baby Shark”のハードなベース音がクラブとマッチしている中、DJブースの真ん中でサングラスをかけたTravisがクールに踊っているのが見て取れる。
昨年、妻であるKylie Jennerとの間に愛娘Stormiちゃんが誕生したこともあり、家庭で一緒に“Baby Shark”ダンスをしていたのかもしれない。
いずれにせよ、常にクールな印象のあるTravisの父としての一面が想像できる出来事であった。