今年のグラミー賞において、自身の最新アルバム『AstroWorld』が最優秀ラップアルバム部門にノミネートされたものの惜しくも受賞を逃したTravis Scott。そんな彼は現在、その最新アルバムを引っさげた『AstroWorld Tour』の真っ最中なのだが、今週月曜日の夜に行われる予定だったライブを彼が延期にしたことでファン達が暴走してしまったようだ。
Travisは今週月曜日の夜、オクラホマ州のタルサにてライブを行う予定だった。チケットはもちろん完売で、多くのファンが彼のライブを心待ちにしていた。そして彼らは会場に向かったわけだが、そこで彼らは今回のライブの延期を知ることとなったのである。直前にライブの延期という予想外の知らせを受けた彼らは暴徒化。Washington Top Newsによると、会場の外で数人のファンが、アリーナのドアに水のボトルを投げつけ、ガラスを割るなどしたようだ。最終的には警察が催涙弾を放つ事態にまで発展してしまったそうだが、幸いにも怪我人はいなかったとのこと。
その後、深夜にTravisは自身のTwitterにてこのようにツイート。
Tulsa so sorry I can’t perform at tonight’s sold out show. We had last minute production issues and I can’t give y’all an incomplete show. Rescheduled to March 26 all tix still valid. Everyone get home safe
— TRAVIS SCOTT (@trvisXX) 2019年2月12日
「タルサ、本当にすまない。俺は今夜の売り切れのショーでパフォームすることが出来ない。俺らは土壇場で制作関係の問題を抱えてしまったんだ。俺は完璧じゃないショーを皆に提供することなんて出来ないんだよ。(ライブは)3月26日に延期された。全てのチケットはまだ有効だ。皆気をつけて家に帰ってくれ」と延期について謝罪した。
実はTravisが『AstroWorld Tour』においてライブを延期したのはこれが初めてではない。去年の11月にボルチモアでスタートしたこのツアーだが、これまでもタンパベイ、ハートフォード、クリーブランド、そしてミルウォーキーにて今回と同じく制作の問題でライブが延期されている。暴動が起きたのは今回が初めてだが、これまでも直前に延期を発表していたのだとしたら、今までこのようなことが起きなかったのが不思議なくらいだ。
確かに彼の言うように完璧なライブが出来ないのであれば、延期するべきだとは思うが、次からは少し早めに延期の告知をするように心がけたほうがいいかもしれない。