ドキュメンタリー『Surviving R. Kelly』の放送によって性的暴行疑惑の全貌が明らかとなったR. Kelly。当然音楽シーンの内外から彼に対する批判、そして追放を呼びかける声が巻き起こっているが、先日Erykah baduが彼を擁護する発言を行ったことで非難されている。
Erykah BaduはR. Kellyの地元でもあるシカゴでのライブ中、MCで「みんながどんな風に思ってるのか分からないけど、私はRのために祈ろうと思う。テレビで放送されたような罪を犯していたとしても、いつか彼が光を見ることが出来たらと思ってるよ」と発言。当然観客からはブーイングが巻き起こったが、「ファック R. Kelly」の声に対しては「あれは愛じゃない」と返答。観客の中には「Erykah、やめて、お願い」と叫ぶ女性や「その話をするな」と憤る者もいたが、「R. Kellyに襲われた人が犯罪者になったとしたら、その人のことを責められると思う?こう考えようよ」とあくまでもR. Kellyを擁護する姿勢を崩さなかった。
その後彼女は自身のTwitterにて「私はあなたたちを無条件で愛してる。でも、それはあなたの貧しい選択を支持するってことじゃない。私はあなたも、あなたが結果的に傷つけてしまった人々も全て癒したいの。それっておかしいと思う?それが私の言いたい全て。他のことは、全部文脈の外にある」と、あくまで傷ついた人間への愛を示しているのであり、R. Kellyが犯した罪を擁護している訳ではないことを強調した。
I love you. Unconditionally.
That doesn’t mean I support your poor choices.
I want healing for you and anyone you have hurt as a result of you being hurt. Is that strange to you ?
That’s all I’ve ever said. Anything else has been fabricated or taken out of context. - eb— ErykahBadoula (@fatbellybella) 2019年1月21日
以前は「ヒトラーは素晴らしい画家だったよ」と発言したことで大規模な批判を浴びたこともある彼女だが、「罪を憎んで人を憎まず」を地でいく独特な人柄と思想が伝わってくる出来事であった。