ヒップホップシーンとも関係が深い映画監督の三宅唱が、山口情報芸術センター[YCAM]が実施する滞在型映画制作プロジェクト「YCAM Film Factory」の第4弾に招聘。この度新作『ワイルドツアー』が完成し、劇場公開されることになった。
「YCAM Film Factory」は既存の映画制作にとらわれない自由な発想を持つ映画監督と協同し、YCAMに蓄積された横断的な知見と総合させ、より自由な映画制作のあり方を模索するプロジェクト。三宅はこれまで、『Playback』(12)や『きみの鳥は うたえる』(18)といった長編劇映画や、建築家・鈴木了二や、ラッパー・OMSB らとの作品制作、ビデオダ イアリー「無言日記」シリーズ(14〜)など、多様な映像表現を試みてきた。
『ワイルドツアー』は山口県山口市を舞台に、実際にYCAMでおこなっている、採取した植物のDNAを解析し植物図鑑を作るワークショップを物語の出発点においた物語。
そこで出会った10代の若者たちが山や海へ「新しい種」を求めて探索しながら、自然と共に成長していく構成で、三宅と出演者が一緒になって脚本や演出を考えながら撮影を重ねたことで、彼らの成長の記録も映し出された、まるで日記のような作品に仕上がっている。
映画『ワイルドツアー』 は、3/30(土)から東京・渋谷のユーロスペースで公開となる。
Info
YCAM Film Factory vol.4
三宅唱監督最新作 『ワイルドツアー』
2019年3月30日(土)〜4月12日(金)
渋谷 ユーロスペース(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 3F)
※料金や上映に関する詳細はユーロスペース HPをご確認ください