FNMNL (フェノメナル)

タイ、イサーンを特集する爆音映画祭の第3弾がライヴイベントと共に開催決定

2016年からスタートし今回で3回目となる『爆音映画祭 特集タ イ|イサーン VOL.3』が、1/25(金)から1/27(日)まで東京都写真美術館ホールにて開催される。

それに先駆けるかたちで1/12(土)にアンカナーン・クンチャイをはじめとする様々なア ーティストをタイから招聘してのライブイベントが渋谷 WWW Xで開かれる。アンカナーン・クンチャイは『バンコクナイツ』(空族制作・2016)にも登場し、鮮烈なモーラム歌唱を観るものに強く印象付けたアーティスト。

アンカナーン・クンチャイ

愛弟子プロイ・クンチャイ、そしてタイ若手ナンバーワンのケーン奏者ポンサポーン・ウパニと共に来日。加えて、タイのヒップホップ・シーンを牽引する大物ラッパーJUU & G.JEE も加わり、アンカナーン・クンチャイ・パッタナー・バンドという特別編成でライブを行う。

G.JEE
JUU

日本からは井手健介と母船、1stアルバム『Samurai Mekong Activity 』も好評 発売中、日本唯一のピンプラユックバンド MONAURAL MINI PLUGも参戦。更には タイ・東南アジア音楽の伝道師としての活躍も目覚ましい stillichimiyaのYoung-G、MMM、そして Soi48もDJとしてフロアを盛り上げる。

2018年夏のクン・ナリンズ・エレクトリック・ピン・バンドから約半年。3回目となる爆音映画祭のタイ|イサーン特集のライヴでは、再びアンカナーン・クンチャイさんを招聘する。『バンコクナイツ』でも観ることのできた彼女の姿はあまりに凛々しくて、われわれを一気に時間の果てへと連れ去る一直線の視線とともにあったと思う。われわれは今どこにいるのか、という問いが生まれる。この日本、この東京。あまりにばかげていて冗談ではないかと思うものの冗談ではないこの日本で生きるしかないわれわれの身体がかけがえのないこのひとつでしかない悲しみが、彼女の歌声とともに湧き上がる。その悲しみとともに怒りばかりが身体を責め立てるのだが、急がば回れ。彼女の歌声とともにこの東京からイサーンを経て世界の果てへと心と身体をゆっくりと広げてみる。いくつもの映像がわれわれの身体を貫き通すだろう。

そして今回の上映はイサーンだけではないタイの各地、あるいは国境を越えてカンボジアへと広がる作品をラインナップした。その風景と歴史の中で、われわれは生きる。いつの日かこの東京のゆがんだ風景も、それらの中にゆっくりと飲み込まれていくだろう。笑えない冗談には、そんな果てしない未来からのほほえみを返すことにしよう。われわれは今、そんな微笑みの中にいるのだ。There's a Riot Goin' On

樋口泰人(boid主宰/爆音上映&爆音映画祭プロデューサー)

タイ語で「パッタナー」という言葉がある。発展、開発するという意味でタイ音楽のアーティストやプロデューサーはよくこの言葉を使う。アンカナーン・クンチャイ、チャウィーワン・ダムヌーン、ダオ・バンドンなど数多くのイサーン歌手の作詞・作曲を手掛けた伝説のプロデューサー、スリン・パクシリは「ルークトゥンやモーラムも伝統を守ってばかりではいけない。常に新しい音楽を取り入れて発展させないと大衆の心は掴めないし、音楽は廃れてしまう」という。この言葉こそタイ音楽がラテン、ロック、ディスコからヒップホップまでに取り入れ、現在でもルークトゥンやモーラムを聞く文化が根付いている理由である。アンカナーン・クンチャイ・パッタナー・バンドでは貴重な正統派モーラムはもちろん、新しいモーラムのスタイルにもチャレンジしてもらう予定だ。「パッタナー」をするから音楽は常に面白く、廃れない。そのタイ音楽の肝を1月12日、WWWXで体感してもらいたい。

Soi48(KEIICHI UTSUKI & SHINSUKE TAKAGI)

Info

「爆音映画祭 2019 特集タイ|イサーン VOL.3」
〜アンカナーン・クンチャイ・パッタナー・バンド LIVE!〜
<日時> 2019 年 1 月 12 日(土) 16:30 OPEN&START <出演>アンカナーン・クンチャイ・パッタナー・バンド(アンカナーン・クンチャイ、プロイ・クンチャイ、ポンサポーン・ ウパニ、JUU & G. JEE)、井手健介と母船、MONAURAL MINI PLUG
DJ:Young G、MMM、Soi48 / FOOD:36 chambers of spice、piwang
<料金>前売 4500 円/当日 5500 円(ドリンク代別 500 円)
<前売券>イープラスにて 2018 年 12 月 15 日(土)正午より発売!http://eplus.jp/bakuonthai2019pre-0112/ ※出演者については、必ず公式サイトをご確認の上お申し込みください。なお、やむを得ない状況により出演者が変更となる 可能性がございますことをご了承くださいませ。
※ドリンク代別/各整理番号順にご入場いただきます。
<会場>WWW X(〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町 13-17 ライズビル 2F/TEL 03-5458-7688) 主催:boid、空族、Soi48/協力:WWWX/助成:国際交流基金アジアセンター
「爆音映画祭 2019 特集タイ|イサーン VOL.3」ウェブサイト 12/17(月)オープン http://bakuonthai2019.com/

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