今年のXXL Freshmanにも選出され、一躍スターとなったメンフィス出身のラッパーBlocBoy JB。そんな彼がここまでの知名度を得るきっかけとなった「Shootダンス」を特集した動画をGeniusが公開している。
「Shoot」はBlocBoy JBの代表曲の一つ“Shoot”のMVに登場する特徴的なダンス。
今や世界的な広がりを見せているが、BlocBoy JB自身は“Shoot”のMVを公開した当初「こんなダンス他に誰がやるんだ?」と考えていたという。しかし、次第にSNSで「#ShootChallenge」のタグが流行、ダンスチャレンジを行う者が急増することになる。そして、メンフィスのオースティンピーイー州立大学のフットボールチームが勝利の記念にShootダンスを行う動画がバイラルヒットしたことでNFLでも「Shoot」ダンスが大流行。そしてダンサー“ZaeHD!”がShootダンスを踊った動画がアップロードされたことで爆発的に広がった。
続いて、今年の5月、人気ゲーム『Fortnite』にキャラクターがShootダンスを踊るモーションが「Hype」という名前で追加された件を紹介。Shootダンスの流行を象徴するような出来事だが、ゲームにBlocBoy JBの名前がクレジットされていないため議論が勃発。Chance The RapperがTwitterにて「黒人のクリエイティビティがこのダンスを作り人気にしたのに、それらに言及していない」としてFortniteを批判するなど、ヒップホップシーンの内部からも疑問の声が沸き起こった。
Fortnite should put the actual rap songs behind the dances that make so much money as Emotes. Black creatives created and popularized these dances but never monetized them. Imagine the money people are spending on these Emotes being shared with the artists that made them
— Chance The Rapper (@chancetherapper) 2018年7月13日
しかし、当のBlocBoy JB本人は『Fortnite』にクレジットされていない件に関して「金には興味がない。ムーンウォークを“バックステップ”としてゲームに追加しても怒られないだろ?」として一切気にしていない様子を見せている。以前も「プレッシャーは無いし、金持ちになりたいとも思わない」と発言していたが、やはり彼は若手ラッパーの中でも異色な存在感と人柄を持っているようだ。
動画の最後には、BlocBoy JB本人がShootダンスのコツを教えている様子が紹介されている。Shootダンスについて深く知った後に踊ってみたくなった人は、この機会に是非覚えてみてはいかがだろうか?