ヒップホップ、トラップやオルタナティブロックなど様々なジャンルが融合したようなスタイルで確固たる人気を築いているPost Malone。大ヒットアルバム『beerbongs & bentleys』がグラミー賞2019のラップアルバム部門の候補から外れたように彼の音楽のジャンル分けはしばしば議論の対象になるが、そんな彼が「音楽ジャンル」という物に対する持論をHITS Daily Doubleのインタビューにて語っている。
Post Maloneは「俺は、メタルもカントリーもヒップホップもファンクもR&Bも全て好きだ。俺が好きじゃないのは枠で、人を枠に当てはめたりすることはしない。もうジャンルなんて物は存在しないんだ」と、特定のジャンルを意識して活動することはしないという意志を改めて示している。「音楽を聴いて気分が良くなったり悲しくなったり何かを感じたとしたら、それをカテゴライズすることになんの意味がある?」と語る彼は、あくまで音楽そのものを大切にしてそれ以外の物には囚われたくない、という考え方のようだ。
ことヒップホップは「ヒップホップかくあるべし」というような議論が交わされがちなジャンルだが、Post Maloneのように精神性といった部分を無視しあくまで一ジャンルとして捉え、好きなようにミックスするという感覚は現代のラッパーらしさを感じさせる。
これからもラッパーでありながらジャンルに囚われず自由な活動をするアーティストが主流になっていくのだろうか?