音楽が好きなTwitterユーザーの中には、新譜やアーティスト自身についてのレビューを日常的に書いている人も多いだろう。忌憚の無い意見を自由に書くことが出来るのがインターネットの良いところではあるが、時にはそれがアーティストの気持ちを傷つけてしまうこともある。
J. Coleは先日のモントリオール公演にて、エゴサーチによってヒットする自分に対する意見を見て気持ちが傷ついていると明かした。彼は「Twitter A&R」と呼ばれる素人レビュアーたちについて、「色々な会話がTwitterでは起こってるよな。Twitter A&Rみたいな奴らが沢山いる。Twitter A&Rって聞いたことあるか?あいつらは毎日Twitterでラップについて話しているんだ。誰それのアルバムが出ただの、誰それの曲はゴミだの、あとは絵文字だな。そんなん気にすんなよ」と、基本的に彼らのことを良く思っていない様子を見せた。
続けて、「あいつらの会話はこんな感じだ。“俺はJ. Coleが好きなんだけど、あいつの何が問題か分かる?ヒット曲が無いんだよ。どうすればヒット曲を作れるか知らないんだ。ヒット曲が無いから、ゲームの中に残れないだろうな”って。あぁ、傷ついたよ。“なんでそんなこと言うんだ?そうなのかな?”って思った。謙虚に言わせてもらうけど、何曲かはあると思う」と、「ヒット曲が無い」との指摘を受けて心が傷ついたことを正直に語っている。
自身について書かれたツイートをアーティストが見てしまうというのは珍しいことではない。しかし、J. Coleほどのビッグなアーティストでもそれらによって心が傷ついてしまうのは少し意外だ。日本にも「Twitter A&R」のようなユーザーは数多く存在しているが、あくまでも一個人の意見に心を乱される必要は無いだろう。
J. Coleの“Neighbors”はビルボードチャートで13位を記録しており、今年リリースされた“KOD”は10位、“ATM”は6位と、1位は取っていないがかなり大きなヒットにはなっている。
なんともチャーミングな一面を見せてくれたJ. Coleだが、「Twitter A&R」たちのディスは出来るだけ見ないようにして素晴らしい曲を作り続けて欲しいものである。