言わずと知れたヒップホップレジェンドのSnoop Doggが、子供たちに音楽の極意を教える動画がComplexにて公開されている。
Snoop Doggは、Levi’sとのプロジェクトで地元カリフォルニアのロングビーチにあるYMCA Youth Instituteに通う子供たちに音楽を教えているという。対象となるのは音楽のプログラムを取っている子供たちで、DAWを用いたビートメイキングに取り組んでいる。Snoop Doggのアドバイスは一対一で行われ、子供たちが作ったビートの上でフリースタイルをする場面も見られた。「オールドスクールな。ギャングスタラップのスタイルのビートを作っているんだ」と話している少年は、自身のビートの上でSnoop Doggがラップしていることに強く感動したようだ。
Snoop Doggのアドバイスは多岐に渡っており、動画の冒頭では「音楽を別々に聴け。音楽を作るときは、キーボードを弾いている人、ドラムを叩いている人、歌を歌っている人をそれぞれリスペクトしろ。アウトプットするためには聴いている音楽を言葉で説明出来るようにするんだ。そうすれば、その音楽のフィーリングを手に入れることが出来る」と、音楽の聴き方についてアドバイスしている。「同じことをやっても仕方ないだろ。誰も聴いたことがないような物を作るんだ」と語る彼の熱い気持ちは子供たちにも伝わっている様子だ。
動画ではSnoop Doggが今まで聴いてきた音楽やメンターとなったDr. Dreについても語っており、母親が作ったEarth, Wind & FireやIsley Brothersなどが収録されたカセットを聴いて育ったということも明かした。「俺が子供の頃はテレビに出るのも大変だった。俺が初めてテレビに出た時は家族や近所の全員が見てくれたものさ。今は携帯電話でバカなことをしてるのを撮影すればいいだけだろ」と話し、Drakeの“In My Feelings”から始まったムーブメントを茶化す一幕もあった。
インタビュアーの「子供たちのビートを買う?」という質問に対しては、「いくつかは買うよ。ここから新しいスターが生まれるからな」と答えている。Snoop Doggに認められるようなビートを作った子供たちの中から、次世代のスターが生まれるのだろうか?今ビートを作っているという人は、動画を観てSnoop Doggのアドバイスに耳を傾けると作曲に対するモチベーションになるかもしれない。