昨年には来日公演を行い、今週末に待望のデビューアルバム『Room 25』をリリースするNoname。そんな彼女が、アルバムをレーベルの手を介さず全て自分の手で完成させたことを明かしている。
Faderのインタビュー記事に登場したNonameは、『Room 25』を制作するプロセスについて説明をしている。レーベルと契約せず自主で完成させた同作は彼女によると「ヤバいくらいお金がかかった」のだという。彼女は「誰かが編曲をしないといけないから人が必要で、12人のデカいオーケストラを雇った。アルバムの全部に、自分でお金を払ったんだよ。“こんな小さな物にこれだけのお金をはらわなきゃいけないの?”って感じだった」と語り、大作でなくても自主で作るにはかなりの大金を必要とする苦労を語った。
レーベルと契約をしなかった理由については「私はコントロールフリークじゃないんだけど、経済的なことについて誰かに聞きたくなかった。誰かが私のアイデアに賛成してくれるまで待ちたくなかったんだよね。もし私がアルバムを作りたくて、オーケストラを使いたくてもそれを誰かに説明しなきゃいけないでしょ。私のクリエイティビティにゴーサインを出す誰かを待ちたくなかった」とのこと。NonameはChance The Rapperとの共演でも知られているが、彼と同じくレーベルのしがらみに囚われたくないというインデペンデントな姿勢で活動していることが分かる。
近年は大手レーベルの手を借りないDIY精神を持ったアーティストが増えているが、金銭的な苦労はあっても自らの表現に歯止めを掛けたくないという考え方が広がりつつあるようだ。そのような手法で作られたNonameの期待のデビューアルバム『Room 25』はどのような作品に仕上がっているのだろうか?