先週金曜日にリリースされたTravis Scottの最新作『Astroworld』は、その内容だけでなく奇抜なアートワークでも話題を呼んでいる。
写真家のDavid LaChapelleがデザインしたジャケットは当初、昼間の遊園地に子どもや家族連れが入っていく様子を描いたものと、夜の遊園地の前で、裸の女性たちがダンスをしているサイケデリックなバージョンの二つが発表されていた。
しかし、結果的に『Astroworld』のジャケットとして使用されたのは昼のバージョンのみであった。写真の使用されなかったバージョンに参加したトランスジェンダーの女性モデルAmanda Leporeは、「Travis Scottのアルバムに使われるDavid LaChapelleの素晴らしい写真の一部になれてよかった。でも、Travis Scottが投稿した写真にどうして私が写っていないのか不思議」と、夜のバージョンが使用されなかったことに疑問を呈した。
この件についていくつかのLGBTQコミュニティから批判の声が上がったため、今回Travis Scottは公式にコメントを発表している。
Travisは、「David LaChapelleやAmanda Lepore、他にもこのジャケットに参加してくれたみんな、ありがとう。『Astroworld』はヘイトではなく愛と表現についてのアルバムだ。これは重要なことなんだけど、俺は子どもの頃からどんな人でも認めるように育てられた。人を避けるんじゃなくて家へ連れて帰るんだ。LGBTQコミュニティにはリスペクト以外のどんな感情も持っていない。俺は自分の声を使って、この地球上の誰もが平等で素晴らしい存在だということを証明してやりたいんだ」と、彼自身に差別やトランスジェンダーの人間を排除する意思はないことを強調している。
「Amanda、みんながあなたの写っている写真を見る日が今から待ちきれない。誤解を与えてごめん、みんな愛してる。『Astroworld』にようこそ」とAmandaに向けたメッセージでコメントを締めくくったTravisによると、アルバムのカバーに使用されなかったバージョンも含めた『Astroworld』に関連する写真は、後日一つのブックレットとして出版される予定だという。
『Astroworld』プロジェクトの一部として制作中だというブックレットが発売されるのはいつになるのだろうか?