週末にかけてアメリカのヒップホップシーンの人気プロデューサーたちが、ラッパーのRussに対して大きな怒りをみせていた。
その理由はRussのVladTVでのある発言が原因。
Russはインタビュー内で「みんなヒップホップというもののために、ラッパーを非難すると考えているよ」とヒップホップではいつもラッパーに対して批判が集中すると述べ、こう続けた。「ラッパーはトラックは作らない。みんなプロデューサーを非難するべきだよ、プロデューサーたちがワックな曲を作るんだ。もしおれがラップしかしないなら、プロデューサーはおれに20個のビートを送ってくるよ、全部くそで全部同じだ、くそが。おれは最悪のものなかで最高のものを選ぶしかない」と、ヒップホップシーンにダメな曲が存在する原因はプロデューサーにあると非難した。
このRussのコメントに対して最初に口火を切ったのはMetro Boominだ。
— Metro Boomin (@MetroBoomin) 2018年4月22日
Metro Boominは「Russはクソ」という文言に差し替えられた便箋を持った自分の写真を投稿している。
Lol Russ is a joke. What he said might actually be offensive if he didn't make rap for people who are scared of rap ?
— Frank Dukes (@FrankDukes) 2018年4月22日
Russ and those Walt Disney bars he be spitting can get the fuck on. U can tell he still puts pizza rolls in the microwave.
— JEAN CLAUDE (@CardoGotWings) 2018年4月22日
さらにFrank DukesやCardoはRussはヒップホップシーンにいるアーティストではないという趣旨の批判を展開している。
Fucking Russ idiot
— WeGotLondonOnDaTrack (@LondonOnDaTrack) 2018年4月22日
またLondon On Da Trackは直接的にRussを「愚かもの」呼ばわりしている。
I didn’t “diss the producer community”. Just the wack ones ?? you used to be able to tell who’s beat was who’s. Everyone had a real unique style and sound. All the shit be sounding the same now and that’s a fact. If the shoe fits, that’s on you.
— Russ (@russdiemon) 2018年4月22日
Lotta kids coming up tryna make beats be regurgitating what they see work for a lotta of producers that are on..instead of making what they actually wanna make. They gotta eat pay bills and get on so I get it...
— Russ (@russdiemon) 2018年4月22日
その後Russは自分は2016年から、95%のヒップホップは同じサウンドだと述べており、それ以外の5%の楽曲についてはディスしておらず、プロデューサーのコミュニティーを非難したわけではないと釈明、そうではなく自身の作りたいサウンドを作れずに同じようなものの内容を作らざるを得ない状況自体を問題にしたと述べている。
しかしこのRussの発言に対しては808 Mafiaなどのプロデューサーたちからは非難の声があがっており、Russは完全にプロデューサーのコミュニティーを敵に回してしまったようだ。