MTVでヒップホップブームの火付け役となった伝説的番組『Yo!MTV Raps』が帰ってくる。
過去にこの番組では、今では伝説的なラッパーとなっているこ2PacやWu-Tang Clan、Notorious B.I.Gなどがパフォーマンスを行い、90年代のヒップホップ黄金期を支えた。
そして今回、『Yo!MTV Raps』は30周年を迎えるということで過去の黄金時代を造り上げたラッパー達が出演しBarclays Centerでトリビュートイベント開催するとアナウンスした。
Big Daddy KaneやEric B. and Rakim、Boogie Down Productions、the Pharcydeなどの当時のヒップホップシーンを代表するアクトが出演することをMTVは約束している。
また番組の司会を務めたFab 5 Freddy、Ed Loverなどもイベントには出演する。復活するにあたって、番組のMCの1人であるDJ SkiribbleはRolling Stoneのインタビューでこのように語っている。
「この番組の本当のスターは、『Yo!MTV Raps』っていうブランドとそれを象徴するアーティストたちだよね。そして、全ての伝説的なラッパー達が、この番組を通してキャリアをスタートさせたり、自分たちをメインストリームにしていった」と番組の影響力の大きさを述べた。
MCの1人であるDoctor Dreは「『Yo!MTV Raps』はヒップホップというものを全世界に知らしめた。南アジアからペルー、アルゼンチン。南極でもYo!MTV Rapsは見られていたんだよ!俺はアフリカのいろんな国からメールをもらったよ。「ワカンダ」も含めてね」とジョークも交えて語った。
90年代とはまた違う形で黄金時代を迎えているようにみえる現在のヒップホップシーンにおいて、一夜限りとはいえ伝説的な番組の復活は喜ばしいニュースだ。