Twitterに復帰したことでその発言の一つ一つが再び注目されるようになっているKanye Westだが、彼が現在執筆中であるという「哲学書」、“Break The Simulation”の全貌が明らかになりつつある。
インタビューでの「水になりたい」といった発言も話題となったKanyeは先週より現在に至るまでクリエイティブであるためのアドバイスや生きていく上での心の持ちようなどについてのツイートを連日続けているが、その一連のツイートこそ彼がリアルタイムで執筆している「哲学書」なのだという。
彼はこの「哲学書」にはどんな出版社や編集者も関わっておらず、決して金銭を目的とした活動ではないと語っている。
oh by the way this is my book that I'm writing in real time. No publisher or publicist will tell me what to put where or how many pages to write. This is not a financial opportunity this is an innate need to be expressive.
— KANYE WEST (@kanyewest) 2018年4月18日
当初は表現やクリエイティビティといったテーマが主だった彼の思索は次第に「時間」や「生き方」といったテーマにまで広がってきたようで、「俺と俺の友達のAnthony Schiller(注:Green Bay Venturesというベンチャー企業の経営者の1人)は常に時間についての問いを、投げかけ続けている。果たして時間は直線に進んでいくものなんだろうか?俺は最近、俺の過ごす時間の中でとても価値のあるインタビューを行なった。どんなものでもお前自身が何か意味のあるものに変えていかないと何一つ意味が無いままなんだ。お前がお前自身の行動を検証しろ」と価値のある時間を過ごすことの大切さを説いた。
me and my friend Anthony Schiller always ask questions about time. Is time linear? I recently did an interview where I placed a high value on time. Everything means nothing until you make it something. You are your validator.
— KANYE WEST (@kanyewest) 2018年4月18日
こちらのツイートでは「今を生きろ。瞬間を生きろ。今が俺たちの人生にとって最も素晴らしい瞬間で、そしてこれからも良くなり続けていくんだ。人生には良くない部分や退屈な部分、不安でいっぱいの時期もあるだろう。それらすべての瞬間を素晴らしいものとして受け入れろ。これが人生だ。これは俺たちがこれから観る中で最も素晴らしい映画なんだ。」と、人々にポジティブに生きることを呼びかけている。
Be here now. Be in the moment. The now is the greatest moment of our lives and it just keeps getting better. The bad parts the boring parts the parts with high anxiety. Embrace every moment for its greatness. This is life. This is the greatest movie we will ever see.
— KANYE WEST (@kanyewest) 2018年4月18日
Kanyeは友人でデザイナーのGosha Rubchinskiyに依頼したタトゥーのデザインが、フリーで公開されているフォントそのままであったことも話題となっているが、そういった出来事も含めて彼は人生を楽しんでいくことが出来るのだろうか。
直近のツイートで彼は、「人々の本当の性格が知りたいのなら、彼らが自身に対して何もしないような人をどう扱うか見てみることだ。」と人間関係のアドバイスまで行なっている。
if you wanna see the true character of person watch the way they treat someone who can't do anything for them.
— KANYE WEST (@kanyewest) 2018年4月19日
ネガティブな思考をしてしまいがちな人や生き方に迷いがあるような人にとって、Kanyeの言葉は問題を解決するためのヒントになりうるかもしれない。辛さを感じたときは、彼の「哲学書」に一度目を通してみてはいかがだろうか。