Lil Xanが2Pacの曲を「退屈」と評し炎上した一件を契機にヒップホップにおける世代間のギャップが話題となっているが、そんな中Lil Xanとシングル“I Got”でコラボレーションを行なったSonny Digitalが、渦中の彼を擁護するようなコメントを発表した。
Sonny DigitalはXXLのインタビューでLil Xanについて聞かれ、「Lil Xanがいくつかは知らないけど、彼がまだ若いってことは分かる。」と話し、「彼のようなキッズは沢山いるけれど、彼らが2Pacやその他のラッパーを知らないことに腹を立ててはいけない。それらのアーティストは彼らが聴いて育ってきたものではないから。2Pacを知らないことに対してバッシングを行なっている人々を、彼らの両親の世代が聴いてきた音楽を知らないことで責めることが出来ないのと同じように」と、過去の曲を知らない者に対してバッシングを行うことの無意味さを指摘している。
彼は続けて、「自分もLil Xanに対して腹は立ててない。彼らの時代のものではなかったというだけだ」と述べているが、Lil Xanが2Pacの曲やキャリアについて完全に無関心であるとは思っていないという。「好きならば好きなんだろうし、嫌いならば嫌いなんだろう」と述べ、最後に2Pacの曲のタイトルを引用して「人生は続くんだ」とコメントを締めくくっている。
Lil Xanの一件に関しては多くのアーティストがコメントしており、Waka Flocka FlameやRich Homie Quanなど激しい怒りを表明する者や、T.Iのように冷静に状況を分析した上で批判を行う者、Nasのようにヒップホップコミュニティの中での争いを止めるよう呼びかける者など皆さまざまな立場をとっているが、Sonny Digitalのように完全に擁護しきるミュージシャンは珍しいといえる。