自身のアルバム『DAMN.』に収録されている"HUMBLE."は今年のグラミー賞では、最優秀ミュージックビデオ賞を受賞したKendrick Lamar。最近では、映画『Black Panther』のサウンドトラックになっている"All The Stars""King's Dead"のミュージックビデオを公開している。"LOYALTY."などを含めKendrickの諸作品は、プロデューサーであり2009年の"Compton State Of Mine"からDave Freeと一緒にミュージックビデオの共作を行っている。
Kendrickは、2/18にBillboardのインタビューに登場。そこでは、自身のミュージックビデオは子供のころに見たMissy ElliotとBusta Rhymesに影響を受けたと語っている。
KendrickとTDEがサウンドトラックをプロデュースした映画『Black Panther』は、約1億9200万ドルのオープニング興収でスタートを切った。映画は、アフリカの秘境にある超文明大国ワカンダが舞台。祖国を守るために主人公である若き国王のブラックパンサーが守るための戦いを描いたものとなっている。そんな映画に繋がる"All The Stars""King's Dead"のミュージックビデオは如何にして作られたのか。
そのヴィジュアルの裏には、高校時代にDaveと一緒にBETで見ていたMissy ElliotとBusta Rhymesのミュージックビデオの影響が隠されているという。「その時に見ていたことによって、俺たちが打ち出すマスプロダクトへのビジュアルの核心に触れられた。俺たちはお互いに『これだ』と言い合った」と14歳から一緒にいるDaveとの共有されている当時のインスピレーションが今の作品に反映されていると語った。
当時のMissy ElliotとBusta Rhymesは、常にKendrickにビジュアル面での影響を与えているという。Kendrickは続けて「2人のミュージックビデオはいつも俺たちに何かしようとする影響を与えてくれる。1人の学生や、いつも目上の誰かの影響やアイデアを曲以外の部分でも感じていた。だけど、それはミュージックビデオを見ている時だけだね」と語っている。
Kendrickは今、30歳。子供のころに聴いていた音楽が大人になった時の音楽の嗜好に影響を与えることは多分にある。彼と同じ時代に音楽を聴いていたなら共感する人も多いはず。