Anna、Lil’ Fang、Mikako、Akinaの4人で構成されるガールズグループFAKYが、6/14にメジャーデビューミニアルバム『Unwrapped』をリリースする。
2013年から活動を開始したFAKYだが、2014年にグループリニューアルを発表、1年間の活動休止も経験する。
そしてオリジナルメンバーのAnna、Lil’ Fang、MikakoにAkinaが加わり再始動を果たしたFAKYは、そのパフォーマンス力とパワフルかつエモーショナルな楽曲を武器に、日本だけでなく海外でも注目を集めるグループとして、着実に成長を重ねていった。
今回リリースするミニアルバム『Unwrapped』は、自然体のFAKYらしさを表現したものになっているという。デビュー当時は身構えていた部分が大きかったというFAKYはどのような変化を経験して、いまこの場所にいるのか?話を聞いた。
取材・構成 : 和田哲郎
- メジャーデビューおめでとうございます。新作の『Unwrapped』というのがすごいFAKYらしいタイトルで、自然体な感じが伝わってくるなと思いました。
Anna - みんなで考えたタイトルで、最初に出したEPが『Candy』というタイトルで、キャンディーの紙を外した状態を『Unwrapped』というので、みんなの素の部分というかFAKYらしさを見てもらえたらなというので、このタイトルにしました。タイトルとかはみんなでアイディアを出して、これいいねって一致したものにしていますね。
Lil’ Fang - アイディアを出すのは時と場合によって、全然違いますね。今回の『Unwrapped』に関してはAnnaがアイディアを出して。
Anna - 『Candy』からの『Unwrapped』はいいなと思って。
- いま収録曲の"Surrender"がアメリカでバイラルヒットしてますね。
Faky - いえーい!ふふふ(笑)
Anna - なんで~(笑)
Lil’ Fang - リリースして1ヶ月経ってからのヒットなので、謎なんですよね。
Anna - 聞いた話だと、何かのプレイリストに入って、それ経由で広まっていったみたいですね。
Lil’ Fang - 結局わからずじまい(笑)でもありがたいです。
- 元々Fakyのミュージックビデオに付くコメントって、英語が多いじゃないですか。だから海外でヒットする要素って潜在的にあったのかなと。海外を意識ってしてましたか?
Lil’ Fang - そうですね、Instagramとかを見てても、特にAnnaとAkinaはアメリカからのアクセスが一番多いし、コメントも英語だけじゃなくて、タイ語とか、アラビア語とかもあるし、いろんな国からきていたので、最初にやり始めたときからワールドワイドに活躍できるようにっていうのは信念としてあったので、ちゃんと反応があるのは嬉しいなとは、みんなで話してました。
Anna - 聴く曲もみんなバラバラだけど、私とAkinaは洋楽をメインに聴いてたし、FAKYでやってる曲も日本だけにこだわらず、幅広く聴いてほしいなというものを歌っているので、それもあっていろんな方に聴いてもらえているのかなと思います。
Lil’ Fang - Instaliveを週に1回やってるんですけど、その時も英語の日と日本語の日で、時間帯も合わせて分けてやってますね。
Anna - ツイートも(Lil'FangとMikako)の2人が日本語でしてくれているので、私たちはバンバン英語でやったりとか、自然と英語も混じってる感じですね。
- EPは様々なテイストのダンスチューンが収録されていたんですが、収録曲はどのように決めて行ったんですか?
Lil’ Fang - 収録曲もみんなで決めて、いまある曲のなかで、EP通してFAKYらしいものをちゃんと出せる作品にしたいなというのがありましたね。私たちはライブをすごい大事にしているので、ライブの流れで気持ち良いような流れを意識して曲は選んだよね。『Candy』に収録している曲も2曲入ってるんですけど、その2曲も今のFakyらしさが出てる曲なのかなと思って入れました。
- 今のFakyらしさってどういうものだと思ってますか?
Mikako - 個人的に今のFAKYらしさは、かっこいいってステージ上では思われたいっていうのはあるけど、いま歌ってる"Someday We'll Know"の歌詞も、すごいリアルなのかなって。メンバーもファンも同じ人間だし、落ち込むときもあるし、泣いちゃうときもあるし。いまは同じ人間として弱い部分を見せられてるのかなって思うんで。本当にこの作品にはFakyも普通の女の子なんだよっていうのは、出てるかもしれないです。
Lil’ Fang - 全部かっこつけて作られたものを見せることはできると思うんです。そういうブランディングをすることはできるけど、Mikakoがいま言った素の部分とか人間らしさとか弱い部分を出せるのって、本当に芯の強い人じゃないとできないなっていうのは感じていて。私たちは活動歴は長くて初期メンバーは5年やってるんで、やっていったなかで、本当の強さをファンの前で出せたら共感してもらえるんじゃないかなとか、私たちが勇気を与えられるんじゃないかなとか、Mikakoが言った人間らしさを出せていきたいという思いが、いまは一番強いですね。
Anna - 今の時代ってSNSばっかりで、私たちもSNSをすごいやってるから、私が言うのも変だと思うけど、例えばInstagramで良いところばっかり出すとか。でも実際は行き詰まることも多いし、私たちも行き詰まって、すごい話し合ったりするから、そういうところを歌のなかで見せていきたいなっていうのはありますね。Instaとかもポーズでやっちゃいがちだけど、自然体でやりたいなって思いますね。
Lil’ Fang - 自然体でやれるようになったのは、Akinaが3年前に加入したのが大きいですね。Akinaはオープンマインドなんですよ。「みんなハッピー、いえい」みたいな感じで、みんなを明るくしてくれて。それでもう少し肩の力を抜いて、自由にライブを楽しんだらいいんじゃないかとか、自分たちの曲を本当に愛してあげたいって思いが強くなって、今のFAKYらしさみたいなのが出来てきたんじゃないかなって思いますね。
Akina - 嬉しい、ありがとう。やっぱり常にポジティブでいた方がいいとは思うけど、ときには辛いっていうことを出した方が、周りの人も助けてくれたりするから、FAKYの曲はアップビートなものが多いけど、弱い部分も歌詞では上手く出せてると思います。
- Akinaさんが加入する前のFAKYは、リラックスできてない部分があったんですか?
Lil’ Fang - すごく身構えてたよね。
Anna - 私たちも初めてのことだったし、しっかりやらなくちゃというのが、すごく前に出ちゃって、自分らしさもわからなくなる部分もあったし。いまはもっと肩の力が抜けて、別にかっこつけなくても、これが素の私ですよって出せてるんじゃないかなって。
Lil’ Fang - 若かったしね(笑)すごい肩の力が入ってましたね。強気でいたい時もあるんだけど、常にそれでは生きていけないなっていうのは思ってて。
Anna - その当時の自分たちは、「1人でやっていけます」っていうのが強さだと思ってたんですけど、いまは、色んな傷を受けた人間が本当に強くなっていくと思ったんで、いまはそれを理解できたなと思ってるけど、未だに自分のことをわからないところもあるし、これから探していきたいっていうのはあるよね。
- かっこつけようとすることって、例えば目標のアーティストに近づきたいと思って、そうなっちゃう部分もあると思うんですが、いまの皆さんにとって目標とする人って誰ですか?
Anna - 私はアンジェリーナ・ジョリーが大好きで。
Lil’ Fang - 絶対言うと思った(笑)
Anna - 彼女も強く見えるけど、人間的な部分がすごくあるなっていうのをインタビューとかで見るとすごい感じるし、映画だと強い役とかが多いけど、実際はボランティアをすごいやったり、養子を迎え入れたりしていて、そんな人間性がすごい素敵だなと思いますね。自分もそんな存在になりたいです。
Lil’ Fang - 私はAnnaが言った人間性的な話になるんですけど、倖田來未さん。ライブをいつも見させてもらってるんですけど、終わったあと挨拶に伺ったときって、絶対に疲れてるじゃないですか。何時間のライブを終えた後で、絶対に疲れてるはずなのに全員に笑顔でしっかりとコミュニケーションを取ってくださるんですよ。それをみて、この人だからみんな支えたいと思うし、私たちも見にいきたいって思うんだろうなっていうのを感じて、規模感が大きくなればなるほど、人間性が大事になるんだろうなって。そういう愛されるアーティストになれたらいいなとは思いますね。
Mikako - 私は小松菜奈さんですね。眼が好きで、気の強さが眼にも表情にも現れてるのがすごい好きなんですよ。ああいう風に芯を持った女性でいたいと、ずっと思ってるんで、小松さんもそうだし、この人みたいな年の取り方をしたいと思ってるのが宮崎あおいさん。自分の意志がある人がすごく好きなんで。大人になるにつれもっと自分も軸をしっかりしていきたいなと思いますね。
Akina - ずっと前からJhene Aikoが大好きで、人間的で、チルでピースフルなところが、好きで。インタビューでもすごいピースフルで、辛いこともあった人なのに、すごい前向きだし、曲を書くときにも自分のことを隠さずに書いていて、すごい影響を受けてますね。
- みんな共通しているのは意志の強さだったり、人間的なところだったりするんですかね。
Mikako - この4人は本当に負けず嫌いだと思います。ライブをしていく中で、自分たち的に今日ダメだったねって日が正直あるんです。ちょっとやっちゃったねっていうのがあって、ここはこうしようって話し合うと、次はマジで良くなっていて。やったるでっていう気持ちでステージに出ているので、そうするとやっぱりお客さんも普段より楽しんでくれてる気がするし、そういうときにこの4人で良かったなって思います。気の強い感じ好きです。1人、1人違う意志の強さがあるので、そこはすごいリスペクトできます。
Lil’ Fang - 人に勝ちたいから気が強くなるとかではなく、自分的にこれがダメだったから、自分が悔しいっていう気の強さなんで、ギスギスしない気の強さというか。自分高めてくから、みんなもね、みたいな感じだと思います。あんたよりなんとかだからみたいなのは全然ない。
Anna - 人と競争しようと思っても、意味がないというか。競争して何が得するのって話だよね。自分が昨日より成長してればってことだよね。
Mikako - だって自分の中でないものはないもんね。ないものを伸ばそうとしても、自分の良いところを伸ばしていければ。みんな一人一人違うんで。
- 競争しないっていうのは面白いですね。メンバー同士で個性が違うからですかね。
Mikako - 平和なんですよね。みんな違うのをわかってるし。
Lil’ Fang - グループをやる上で、全くまとまりがないのは困るんですけど(笑)そんな中チーム感が出るのは、どっか1個共通点があって。それは良いと思うものと悪いと思うものが一緒なんですよ。自分たちの中のイケてるものとか正義が一緒なんですよ。反対にこれはダメっていうのも一致してるから。そういうところでまとまりが出てるのかなって思いますね。
- ちなみに最近良いなって思ったことってありましたか?
Lil’ Fang - インストアライブに結構前からファンだっていう女の子が来て、特典会のときに泣きながら来てくれて。「私は中卒で働いてて、毎日負けそうだけど、FAKYを聴いて頑張ってる。FAKYがいれば頑張れる」って言ってくれたときに、自分の決断を後悔してないこと、後悔してない選択を自分でしたいと思って、今をしっかり生きてるってすごいイケてるなと思いましたね。
Anna - それは本当にみんな心に響いて。
Mikako - 泣きそうになりました。
Anna - めっちゃ泣いてたよ(笑)!
Mikako - 泣いてないよ(笑)
- 逆にイケてないなってことありますか?
Lil’ Fang - イケてないことある?すごいくだらないんですけど、電車とかで混んでたりすると、他の人を押しちゃったりするじゃないですか。でも全然混んでないときでも、すごい押してくる人とかいるじゃないですか。なんでそんなに生き急いでるんだろう、心に余裕がないなって思っちゃいましたね。
Anna - あと他にもみんな共通で良いねってなったのありそうだよね。
Lil’ Fang - 家族の仲良い写真とか?
Anna - いつもみんな見せ合うよね。
Lil’ Fang - かわいい犬の写真とかをInstaとかで見つけて
Anna - かわいいねえ~。
Lil’ Fang - って言ってます。
- みなさんバラバラなところはバラバラだと思うんで、全然違う部分だなって思うところってありますか?
Mikako - (即答で)あります。
Anna - 早いんだけど(笑)
Mikako - これから夏になるじゃないですか、私は基本的に肌を焼きたくないんですよ。日焼け止めをめっちゃ塗るし、今日も塗ってきたんですけど、AkinaとAnnaは太陽がガンガン照ってるときも、日陰を一切通らないし。
Anna - 浴びに行く。
Mikako - 浴びに行くし、ベランダとかもすぐに出ちゃうんですよ。それが理解できない。
Lil’ Fang - それは同じですね。信号待ちとかすぐに日陰行く。
Anna - 2人は元々冬派なんだよね。
Akina - 私もある。ホテルに泊まる時に、Mikako、Lilペア、Akina、Annaペアで泊まるんですけど、Annaはめっちゃ朝型で、私は絶対朝起きれないから、「Akina起きて」って言われるんだけど、本当にちょっとムカつく(笑)
Anna - えーーー、あははは(笑)私、親切でやってたのに、嘘でしょー(笑)じゃあ次からAkinaとLilペアで泊まって。
Lil’ Fang - AnnaとMikakoは朝派なんですよ。私も全然起きれなくて。だから多分Akinaと2人で泊まったら事故ると思います。
Anna - でもムカつかれたくないよ(笑)
Akina - ありがたいけど、私の起きれなさが結構ひどくて。
Mikako - Lil姉さんも結構ひどいですね。結構怒りますよ、この人。
Anna - Akinaは怒ってない、私にはね。
Lil’ Fang - 私はバチ切れですね。
- バチ切れ。
Mikako - 舌打ちですから、この人は。
Lil’ Fang - 覚えてないんですよ。
Mikako - かと思えばすぐにシャワー浴びに行きますから。
Lil’ Fang - 起きてシャワー浴びると目がさめるんで、機嫌がよくなる。
Mikako - シャワー浴びたあとは普通に戻ってくるんですよね、どっちだよって(笑)
- 難しい問題ですね、解決できないじゃないですか。Lil、Akinaペアになったら2人とも起きなくなるし。
Lil’ Fang - 私は起こさないと思います、起きないの?くらいな感じで。
Akina - あはははは(笑)
Lil’ Fang - あと10分だよ、先行ってるねって。
Mikako - 言ってそう~(笑)
Lil’ Fang - 私とAkinaは自由で、2人でいると内容がない会話をずっとしてますね。全然噛み合ってない。同じことで笑ってるように見えて、全然違うみたいな。
Anna - Akinaは日本語を理解していないものも笑ってくれるから。
Lil’ Fang - Akinaはなんでも笑ってくれます、今の所笑いが取れるのはAkinaだけです。
3人 - ははははは(笑い)
Anna - それ結構ヤバイよね(笑)
- でもそれ本当に笑いが取れてるかわからないですよね。
Lil’ Fang - 取れてます。取れてると信じて、それを糧に生きてますから。
- Lil Fangさんが結構ボケ役なんですか?
Mikako - ボケっていうかガヤですかね。
Lil’ Fang - ワッショイ、ワッショイ言ってると、MikakoとAnnaは私を空気のように扱うんで。
Mikako - そうですね、5年も一緒にいるんで。本当にガヤがすごくて、全部拾うと、こっちが疲れちゃうんで、だから大人しくさせておきますね。それくらいが本人もちょうどいいんだと思います。
- 別に拾ってほしいわけじゃない?
Lil’ Fang - そうなんですよね、特に拾われるほどの内容を話してないんで。でも口に出しちゃうんですよ。
Anna - でもかまちょだよね?
Lil’ Fang - すぐ、くっつきたがりますね。Mikakoによく膝枕を求めるんですけど、結構嫌がられます。
Mikako - 潔癖なんで。
Lil’ Fang - はははは(笑)ちょっと外気に触れるのがみたいな感じで。そんな感じで和気あいあいとやってます。
- FAKYはライブに力を入れているということなんですが、最近見たライブでこれやられたなっていうのはありましたか?
Mikako - それこそ倖田さんのライブに遊びに行かせてもらったんですけど、お客さんと一緒にステージを作ってるなってところに関しては、Fakyもそこをもっと伸ばしていきたいなと思ってたんで、刺激を受けました。先輩だからとかじゃなくて、ナチュラルにヤバイなって思いました。1人のアーティストとしてそれを見たときに感じましたね。MCも面白いけど、いい意味で重くて、1つ1つの言葉が刺さってたんで、こういうアーティストになりたいなっていうのは、すごく思いました。大勢のお客さん1人、1人に絶対言葉が刺さってたと思うし、そういう空気感がすごく好きでしたね。
Akina - 私はこの前POPSPRINGに出られたのが、本当に嬉しかったけど、他のアーティストのライブを観るのも本当に楽しくて。Shawn Mendesがずっと前から好きで、パフォーマンスを見て、めっちゃ泣きそうになっちゃって。メッセージも強くて、声のパワーも強くて、お客さんにも歌の意味が伝わってて、それがすごい心に響いた。
Anna - 私はちょっと前になっちゃうんですけど、Sam Smithが来日したときに見に行って、本当にずっと泣いてました。声が綺麗だし、彼もいろんなことがある中で、すごい強く生きてるなっていうのが伝わってきて。本当に心に響いた。本当にジーンときました。
Lil’ Fang - 次の日会ったときも、泣きそうだったもんね。
Anna - ライブには姉と行ったんですけど、他人のフリをされるくらいで。「本当に恥ずかしかった」って言われた。
Lil’ Fang - 私もPOPSPRINGなんですけど、DNCEがすごい好きで、どんなライブをするんだろうって楽しみにしてたら、すごい自由で。
Akina - ねー。
Lil’ Fang - 寝っ転がりながらギター弾いたりとか、本当に自由で、本当に音を楽しんでて、それを見て私たちも踊りまくる。そういうマインドがいいなって思いました。
- なるほど。ちなみに最近よく聴いているアーティストとかはいますか?
Lil’ Fang - 今はまっているのはTwenty One PilotsとRoyal Conceptですね。Thwenty One Pilotsはいつも攻めてて、好きなことやってるなって感じが良くて、Royal Conceptは気の抜けた感じでやってるのが、凄くいいなと思って。
Anna - Akinaが紹介してくれたアーティストなんですけど、Khalidが好きですね。まだ18歳とかですごいよね。
Akina - 私がいまハマっているのはチルなR&B?なんていうのかな、ジャンルはちょっとわからないけど、ビートがチルなやつにハマってます。
Mikako - 日本人だとずっと好きなのは清水翔太さんと三浦大知さん。洋楽だと最近聴くのはAlessia Caraは聴きますね。声が好きですね。
Anna - 彼女も若い、17歳とかだっけ。Alessia CaraもKhalidもつつみ隠さず、詞を書いてるから、すごいそれで伝わるんだと思う。
Mikako - メッセージ性が強い曲って、共感できるところもあるし、このアーティストってこう思ってるんだとか、感じることもすごい多いので、ストレートな歌詞を書く人は基本的に好きになっちゃいますね。
- さっきも海外から若いアーティストがたくさん出てきてるって話も出てましたけど、いわゆるガールズグループってすぐにバズらなきゃいけないみたいな感じがあるじゃないですか。でもFAKYは失礼な言い方かもしれないですけど、着実にキャリアを積み重ねていっている感じがするのですが、焦ったりとかはしてないですか?
Anna - 正直焦ったりとかはあるけど、急いだところで、早く目的地に着いたから勝ちかっていうと、そうじゃない。すごく長い時間やって、知ってもらえるっていうのもあると思うし、私たちの目標はすぐにたどり着くっていよりかは、長くそこにいたいっていうのがあるから、自分たちのペースで。もちろん遅く行くつもりはないけど、自分たちが無理しない程度で着実に、進んでいきたいなっていうのはあります。
Mikako - それこそ、さっき言ったみたいに、歌詞のメッセージ性を大事にしたいし。この5年間は本当に辛いことがほとんどだったけど、それが今となってはプラスになってるし、私たちの経験を色んな人に伝えていきたい。薄っぺらいアーティスト、人間にも絶対になりたくないんで、変に急ぐのは絶対嫌だし、本当に一歩、一歩階段を昇っていって、色んな人達にFAKYを見てもらいたい。私たちのステージを見て、何かを感じ取ってほしいです。今回のEPにはいまのFAKYを詰め込んだんで、聴いてもらえたらFAKYはこういうことを思ってるんだっていうのが、ナチュラルに伝わるのかなと思います。口じゃなんでも言えますからね。
Lil’ Fang - 活動を休止していた時は、すごい焦ってましたね。生き急いでたし、もっと何かやらないと忘れられちゃうとかを感じてたんで。そういう経験があったからこそ、Mikakoが言ったように、いま自分のペースでやれてるなと思うし。誰かの人生にとってFAKYが全て、音楽が全てってなることってほとんどないと思うんですよ。その人の人生の延長線上の中で、FAKYの音楽が入っていけばいいなと思ってるので。「はい、私たちだけ見てください、私たちのために生きてください」っていうおこがましい気持ちはなくて。ちゃんと誰かの人生に顔を出すためには、色んな経験も、説得力も必要だから、それにはやっぱり時間が必要だなっていうのはわかっているので、変な焦りはないです。
- 他のアーティストとの課外活動も多いじゃないですか、そういうものはやっぱり刺激になりますか?
Anna - すごいありますね。FEMMちゃんも、Yup'inちゃんも全然違うジャンルでやってるので、こんなことやるんだねっていう発見があって、FAKYも次はこういうことを挑戦したいねっていうのもあるし、全然違うからこそお互いの良さを引き立たせることができるのかなって。
Lil’ Fang - FAMM'INに関しては私は歌詞とメロも書かせてもらってるんで、そういった部分でFAKYと違う部分を見れてるんじゃないかなっていうのは思いますね。
- ちなみに今後新しくチャレンジしたいことはありますか?
Lil’ Fang - Annaあるんじゃないの?
Anna - あ、アコースティック?全然違うことかと思った。私たち結構ライブさせていただいてるんですけど、まだアコースティックはやったことがなくて、そういう曲も大好きだし、メンバーの声もみんな全然違うから、余計声の質が引き立つんじゃないかなと思うので、いずれやってみたいですね。
Mikako - バラードで。
Anna - やりたいね。ノリノリの曲をあえてアコースティックでゆっくり歌うとか。ノリノリだけど歌詞が良いっていう曲もあるので、それをしんみり聴いていただけたら、また違った捉え方をしてもらえるんじゃないかなと。
Lil’ Fang - 歌って踊れるって言ってるからには、全員踊れる部分も歌える部分も見せないと。いま挑戦してることでもいいですか?いまは4人で詞を書いて、曲を作るのに挑戦してます。1つのトピックに関して4人がそれぞれ意見を出し合って、歌詞を書いてきて。そうするとめちゃくちゃ面白くて私たち。このトピックだと、この子はこういう歌詞を書いて来るんだっていうのがわかるし、全く自分にはなかったものがすごい見えてきて。それはすごい面白いですね。こっからどう曲に落とし込んでいっていうのを考えるのがすごい好きです。
Anna - バラバラだから、一つにするのは難しそうだけど、だから面白いよね。
- お互いのことをより理解できるというか。
Lil’ Fang - 最初みんな恥ずかしがってましたけど。
Anna - 中々みんな送らないみたいな(笑)
- それは自分たちでやろうって決めたんですか?
Lil’ Fang - そうです、書きたいよねっていう段階にいきました。できれば次のアルバムでお聴かせできればいいですね。
- 最後に一言ずつアルバムを聴いてくれる人にコメントをもらっていいですか?
Mikako - 何回も言っちゃったんですけど、本当に『Unwrapped』に、いまのFAKYを詰め込みました。この1枚を聴くとライブにきたような感覚になると思うし、いまのFAKYが丸見えだと思うので、ナチュラルな気持ちでナチュラルに聴いて、ナチュラルにいまのFAKYを感じてほしいです。
Anna - ノリノリの曲を聴きたければ、そういう曲も入ってるし、落ち込んだときに支えてくれるような曲も入ってるので、少しでも聴いてくださってる方をヘルプできるようなアルバムになってたら嬉しいので、聴いてください。
Akina - もちろん色んな人に聴いてもらいたいけど、私たちのファンだからって買わなきゃとは思わせたくなくて、本当にこの曲を聴きたいなと思って、買ってほしいなって思います。それぞれの曲が全然違うので、1曲、1曲違うメッセージを歌ってるので、それを1つずつ感じてほしいです。
Lil’ Fang - 本当に多くの人に聴いてほしいし、メジャーデビューは1つの出発点だと思ってるので、これができたことによって、FAKYを目にしてもらえる機会が増えてきたので、一人でも多くの人に届けられたらなと。それといま聴いてくれた人の人生に入れたらなって、この曲を聴いたらこの時期こうだったねって思い出されるような1枚になってたらいいなって思います。
Info
FAKY - 『Unwrapped』
2017.6.14 Releasee
<CD収録内容>
01. Keep Out
02. Candy
03. Are You OK?
04. Surrender
05. Bad Things
06. Someday We'll Know
-BONUS TRACK (RZCD-86356)のみ収録 -
07. Keep Out (Remute Club Mix)
08. Candy (Yamato Remix)
※CD ONLYイベント会場限定盤(RZC1-86357)は「Candy」、「Surrender」、「Bad Things」、「Someday We'll Know」の4曲収録。
<DVD収録予定内容>
01. Candy -Music Video-
02. Are You OK? -Music Video-
03. Surrender -Music Video-
04. Someday We'll Know -Music Video-
05. FAKY is BACK Teaser
06. Making Movie (FAKY is BACK ~ Afterglow ~ You ~ Surrender ~ Someday We’ll Know)
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