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明日公開の映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』を支える名カメラマン ジョディ・リー・ライプスとは

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今年のアカデミー賞主演男優賞・脚本賞を受賞した、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』が明日5/13にシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA ほかにて全国公開となる。

マット・デイモンがプロデュースし、ケイシー・アフレック主演による同作を支えるカメラマン、ジョディ・リー・ライプスは音楽シーンとも深い関わりをもつ人気カメラマンだ。

ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公リーが、兄の死をきっかけに故郷“マンチェスター・バイ・ザ・シー”へと戻り、16 歳の甥パトリックの面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく本作。

© 2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.

 

© 2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.

カメラマンを担うジョディ・リー・ライプスは、ニューヨーク大学在学時からドキュメンタリー映画の製作を行ってきた。2010年にドキュメンタリー映画『NY Export:Opus Jazz』を発表。SXSW 映画祭観客賞を受賞した同作はティーンに圧倒的な支持を得ているレナ・ダナムの目にとまり、これをきっかけにジョディは彼女の長編監督デビュー作『Tiny Furniture』(10)のカメラを担当することになる。

さらにレナが大ブレイクするきっかけとなったTVドラマ『GIRLS』にもカメラマンとして参加している。

 

映画やドラマだけでなく、アディダスやアップルなどの大手企業のCMに携わるジョディーだが、最も話題になったのがこれだろう。

 

今年のスーパーボウルで話題をさらった、バドワイザーによるこのCMの撮影を担当したのもジョディだった。強烈な反トランプ政権的なメッセージを含んだこのCMは、トランプ派の怒りを買いバドワイザー不買運動にまで発展してしまった。それほどまでに強烈なインパクトがあった、このCMはすでに3000万回以上再生されている。

ミュージックビデオも数多く担当、最近ではジャスティン・ティンバーレイクの最新曲"CAN'T STOP THE FEELING!"のカメラマンも務めた。監督は『私を離さないで』などのマーク・ロマネク。彼とは JAY Z “PICASSO BABY”からの二度目のタッグとなる。他にもRun The JewelsのEL-PやダンスユニットThe Juan Macleanのミュージックビデオにも撮影監督して携わってきた。

 

幅広い領域でその力を見せてきたジョディ・リー・ライプスのカメラが冴え渡る『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は明日から公開だ。記事協力:小柳帝(ライター・編集者・翻訳者)

 

Info

5月13日(土)シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国公開

監督・脚本:ケネス・ロナーガン

出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー、ルーカス・ヘッジズ、カーラ・ヘイワード

2016 年/アメリカ/137 分

© 2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.

ユニバーサル作品 配給:ビターズ・エンド/パルコ

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