難民問題や紛争などで揺れるアラブ圏では今一体何が起きているのか?ドイツ・ベルリンでアラブ圏のHIPHOPアーティストとともにイベントAiwa ايوه - Beats, Rhymes & Beyond from the Arab world - を主催する日本人DJ、"SHINS-K"が現地ラッパー達の証言やリアルな映像などを通してアラブ世界の"今 "をトークも交えて紐解くイベントを開催。
主催者DJ "SHINS-K"からのメッセージ
ベルリンで偶然知り合ったレバノン出身の電子音楽アーティストのOkydoky(現在の共同主催者)が、自分が3、4年くらい前からフォローし始めたアラブ各国のアングラヒップホップアーティスト達の多くを個人的に知っていたことから意気投合し、一緒にイベントをやろうという話になったのが元々のきっかけ。でもお互いにヒップホップのアーティストではなく自分達それぞれの活動や仕事で忙しく、実際に1回目のイベントを開催できたのはそれから約2年後。前回前々回のイベントはベルリン市が資金運営する音楽支援機関、Musicboard Berlinからのファンディングを受け開催しました。毎回色んな問題にぶち当たっては学びながら活動しています。ちなみにイベント名の''アイワ''とはアラビア語で''Yeah''みたいな意味で、漢字の''愛'' と''和''とかけています。
主催者は僕とOkydokyとAsifehの3人。その他にいつもビジュアルを担当してくれるVJや写真、ビデオを担当してくれる友人、プロモや当日エントランスを仕切ってくれる友人などサポートしてくれる友人数名で運営しています。僕は元々ヒップホップはずっと好きなんですけど、自分の音楽はベースミュージックが基にあるどちらかというと実験的な電子音楽をやっています。Okydokyもヒップホップではなく、808などの電子ドラム系の音を多用したビートとエレクトロを混ぜたような音楽をやっています。そしてAsifehが唯一アイワ主催者の中では純ヒップホップアーティストで、ラッパー、ビートメイカーで、若いうちからRamallah Undergroundというパレスチナのヒップホップシーンのリーダー的存在であったグループで活動し、現在はソロとしてオーストリアのウィーンを拠点に活動しています。
自分がヒップホップ、音楽を通して沢山のアーティストたちと知り合い、繋がってきた中で知った、主流メディアでは報道されないアラブ諸国の状況を、ヒップホップの目線を通して日本の人達にも知ってもらいたいと思い、色んな人達の協力を得てこの度開催することになりました。将来はアラブのアーティストを日本に呼んだり、逆に日本のアーティストをむこうに紹介したり、アーティスト同士の交流、コラボレーション作品の制作などもできたらとも考えています。
紛争やテロだけではないアラブ、中東をヒップホップ、音楽を通した目線で見てみる機会になればと思います。だから政治、社会情勢に興味がある人ばかりでなく、純粋に音楽、ヒップホップが好きな人、個人的には特にラッパー、ビートメイカー、DJなどアーティストに来てもらいたいです。
ーーイベント詳細ーー
【中東HIPHOP最前線】
at NEURO TOKYO
東京都渋谷区神宮前2-13-2-2F
4/8(土)7:30pm〜
一般¥2,000
学生¥1,500
(1drink & DJ SHINS-K アラブHIPHOP MIX CD)
〜トークテーマ〜
1.中東のHIPHOPシーン事情
2.ベルリン、ヨーロッパから見たシリア難民問題
HIPHOPが好きな人もそうでない人も。今現在、アラブ世界で起きてることに耳を傾けることで日本に住む自分やコミュニティーのことを考えるきっかけになれば幸いです。
ゲストに90年代の日本の世相を露わにしたJAPANESE HIPHOPの名曲"証言"をプロデュースした"DJ YAS"がこの日のために "ABSTRACT HIPHOP SET"で参加!
会場のNEURO TOKYOではKlipch製のKlipchhornで彼らのプレイを堪能することができます。
また、当日はコラージュアーティスト"Siiiii"のアート作品展示も同時開催。
Music by
DJ YAS (Kemuri Productions) - Exclusive Abstract Hip-hop set
SHINS-K(from Berlin) - Arabic hip-hop set
Art Exhibition by ''Siiiii'' Soundysytem ''Klipch'' CONTACT:info@neuro-cafe.com