Drakeのプレイリスト型の新作『More Life』はセールスも快調に伸ばし、Drakeにとって7作目のビルボードチャート1位を獲得した作品となった。
様々なジャンルのキュレーター的立ち位置にDrakeが座る、この新作には様々なアーティストが招集されている。例えばUKのグライムシーンを支えてきたGiggsやSkepta。彼らについてはすでにDrakeは何年も前からラブコールを送っていたので、参加するのも意外ではないだろう。
では南アフリカのハウスシーンのトップクリエイターBlack Coffeeはどうだろうか?『More Life』では"Get It Together"の原曲”Superman"を提供している彼は、すでにアフリカンハウスシーンでは大御所として扱われているが、多くのヒップホップリスナーにとっては彼の名前を今作で知ったという人も多いはずだ。アメリカのメディアPigeons & PlanesがBlack Coffeeに今回のコラボについてインタビューを行っている。
Black Coffeeはインタビューの中で、ヒップホップシーンと関わりのなかった自分にとってDrakeからのオファーは素晴らしいことだったと語っている。それは自分たちのやっている音楽は美しいものであるという確信があった。しかし予算が少ない中でPRもできない状況だったが、ヒップホップやR&Bシーンは大きな予算を持っている。その世界にいるDrakeがBlack Coffeeの音楽を発信してくれたのは、とても意義のあることだという。
また実際のコラボの経緯についても語っているBlack Coffeeは、実際Drakeとスタジオに入ったわけではなく、”Superman"のオーディオファイルをDrake側に送っただけだという。
さらにBlack Coffeeは今回のコラボがもたらす意味を語る。「私たちが音楽を愛している本当の理由は、人々を団結させてくれることだ。Drakeは現在最も巨大なアーティストだ。彼は私たち全員を団結させてくれた。Drakeはスマートなやり方で彼が光を当てた場所で存在感を発揮している。彼のUKのファン層はより強くなっている。これは投資だよ。彼はカルチャーに投資して、よりワールドワイドなことをしていく」とDrakeにとっても大きな意味のあることだとBlack Coffeeは話している。