Snoop Doggが3/13に公開した新しいミュージックビデオが波紋を呼んでいる。BADBADNOTGOODとKaytranadaの共作トラック"Lavender"に、新たにSnoopがラップを乗せた曲のビデオだ。
ビデオには警察による暴力を批判するシーンや、トランプ大統領を想起させる人物がに対して、Snoopが偽の拳銃の引き金をひく場面や、マリファナを回さない場面が挿入されている。
このビデオに対してトランプ大統領の弁護士であるMichael Cohenが海外メディアの取材に対し、「このビデオは恥ずべきビデオでSnoopは大統領に対し謝罪しなければならない」と到底容認できない姿勢を示し、「大統領の暗殺を試みることは全く面白くもなんともない、彼はまともな人間だと思ってたからショックだ」と加えた。さらにCohenは「トランプの仮装をさせた人物に対し引き金をひく場面に、芸術的な価値は認められない。それがオバマであってもトランプであってもだ」と締めくくった。
さらにトランプ大統領と共和党の大統領候補の座を争った、マルコ・ルビオも「アメリカは大統領が暗殺された歴史を持っている。だからそれについては、私たちはとても慎重にならなければならない」と話す。さらにルビオは「もしこのビデオを見て、間違った考えを持ってしまったら現実的な問題になる」と、このビデオがトランプ大統領の暗殺を教唆する可能性もあると懸念を示す。
それに対し西海岸のレジェンドラッパーのIce-Tはビデオについて全肯定する。「銃を大統領に向けるのは犯罪だよ、知ってるだろ。大統領を殺すことはできない。でもSnoopはギリギリのところでエッジーなことをしたんだ」さらにヒップホップグループNaughty By NatureのメンバーTreachは「銃も紙吹雪がでる偽物だろ。紙吹雪の銃ならみんな撃たれたことあるだろ、このビデオはアートだよ」とSnoopを擁護した。
このタイミングで批評的なビデオをさらっと作り、しかもそれが当の本人から批判をあびるというのも、Snoopが役者が違うスーパースターだということを認識させてくれる。