DJ SemtexがホストのOVO Sound RadioにゲストとしてDrakeが登場。ロングインタビューが2/13に公開された。 そこではJay Z、Kanye West、ビーフ真っ最中のMeek Millらとの関係や先日行われたグラミー賞について、かつてないほど赤裸々に語られている。
Kanye WestそしてJay Z
『Views』に収録されたバージョンの"Pop Style"にJay ZとKanye Westのバージョンが取り除かれたことについては、Kanyeに直接、楽曲のヴィジョンを伝えると、「これはフィーチャリングにThe Throne(KanyeとJay Zのグループ)を迎えた方が良い」と語ったという。The Throneの再結成を喜んだDrakeは快諾した。しかし喜びもつかの間その後、Jay Zから2つのバースが送られてきたこどで、楽曲が完成間近というところでKanyeが降りてしまった。
Drakeは自身を含め3人の関係を「勘違いが生まれている」と明かす。さらにKanyeがライブ中にDrakeを批判したことについても混乱していると素直な心境を告白した。
Meek Mill
そして、話題は因縁のMeek Millとの関係について。DrakeはMeek Millを「リスペクトされるに値しない、彼の行動を見てみろよ」と語り、一緒にスタジオに入ったときのMeek Millは恐ろしくて、衝動的だったと明かす。
DrakeとMeek MillのビーフはDrakeがゴーストライターを雇い、そのリリックでラップをしていると、主張したMeek Millのツイッターの投稿がきっかけだ。その後、Drakeはディスソング"Charged Up"と"Back To Back"を立て続けにリリースした。
Drakeはビーフについては「根拠のあるリベンジにはリスペクトする」と語り、Meek Millとのビーフは「感情的すぎる攻撃だったから敬意をもてるものではない」と一蹴。さらにファンがネガティブになり怒っていたのも、いい気分ではなかったと話した。
グラミー賞
つぎに、"Hotline Bling"でのグラミー賞ベストラップ賞獲得については「ベストラップ賞よりベストポップ賞をとりたかった」と語る。去年のリディム・ムーブメントの中ヒットした"Hotline Bling"はポップソングであり、Michael Jacksonのようにポップミュージックで評価されたかったという。
グラミー賞は黒人のアーティストを過小評価し、人種的な要素がグラミー賞の審査に影響を与えるているのではないかと話題になっているが、Drakeも実際にその空気を感じたという。
「"Hotline Bling"はラップじゃないのに、審査員は俺をラップのカテゴリーに押し込めたんだ」と語り、「おそらく俺が今までラップしてきたから、もしくは黒人だからだと思う。俺は2つの賞を受賞したけど、そんな変な基準で得た賞なんてほしくない」とグラミーの審査基準を批判した。Drakeにとってグラミーは楽曲の成果を正当に評価してくれるアワードであった。しかし、今ではアーティストを夢見るキッズが将来も同じ疑問を抱くと危惧する。
このインタビューではほかにもUKグライムの影響とプレイリスト"More Life"についても語っている。インタビューの音声は下記のリンクから視聴できる。