Kanye Westが、企画中の自伝的映画『Kanye West Story(仮題)』の主演、つまりKanye役に俳優のウィル・フェレルを熱望していることが、9月号のW Magazineのインタビューでわかった。
ウィル・フェレルは、元々コメディアンであり、『サタデー・ナイト・ライブ』にもレギュラー出演をしていた。後に、007シリーズのパロディ映画として有名である『オースティン・パワーズ』で俳優デビューを果たした後、あらゆるコメディ映画に出演している。
Kanyeは、ウィル・フェレルの代表作の一つでもある『エルフ〜サンタの国からやってきた〜』で、彼が演じたバディと自身の性格がそっくりであるとも熱弁している。普段から、自己中心的でアグレッシブなイメージをもたれやすい言動をし、自他ともに認めるコントロール・フリークである性格の彼において、この発言は少々意外なものかもしれない。
Kanyeの親友によると、Kanyeはウィル・フェレル本人と何年もの間、自身の自伝的映画に関してアイデア交換をしていたそうだ。彼は以前から、自分自身を描いた作品をドラマやドキュメンタリーのようなものにしたいのではなく、コメディ映画にしたいと話している。
親友はこの事に関して「Kanyeは自分がシリアスな風に捉えられる事を嫌がっていて、説教じみた映画というよりかは面白おかしく描きたいんだ」とも語っていた。
また、Kanye Westはウィル・フェレルに加えてコメディ映画監督として知られているアダム・マッカイにもアプローチをしているそうだ。アダム・マッカイの代表作には、『俺たちニュースキャスター』シリーズ、『タラデガ・ナイト オーバルの狼』や、『俺たちステップ・ブラザーズ-義兄弟-』などがあり、これら全ての主演をウィル・フェレルが務めている。
しかも、Kanyeは実は『俺たちニュースキャスター』の続編にゲスト出演もしているので、相当熱狂的なファンといっても過言ではないだろう。
このプロジェクトが果たして実現するかは別として、妻のキム・カーダシアンやKanyeのラッパー仲間がどう描かれるのか気になるところでもある。
雑誌「エルガール」のオフィシャルキュレーターを務めながら、フリーライター兼モデルとして活動中。映画を中心に、ファッション、カルチャー全般の執筆を行っている。
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