先週、ベテランラッパーのNellyが途方もない金額の追徴課税の支払い義務を負っていることが明らかになった。TMZの報道によれば、9月11日時点で241万ドル以上の連邦税と、15万ドル近い州税が課されているというのだ。
Nellyの危機は#SaveNellyというタグと共にツイッターで瞬く間に広がった。ファンたちは#HotInHerreStreamingPartyをタグにしたツイートを介し、SpotifyやApple Music等のストリーミング・サービスを通じて可能な限りNellyの2002年の楽曲"Hot In Herre"を再生するキャンペーンを行っている。
そのおかげか、"Hot In Herre"は9月11日は52,000回、翌日には84,000回、13日には269,000回の再生回数を記録。再生数は90%も増加し、最終日には最高で前週比の219%に達したという。総合再生回数は前週の37万6千回から71万4千回まで跳ね上がり、ファンたちの努力は明確に数字に反映された。
ただ、それだけの再生数をもってしても、Nellyの債務を帳消しにするには全く足りないという。アメリカの音楽サイトSPINの概算によると、ストリーム1回再生当たりの最大収入である0.0084ドルがNellyに支払われたとしても、追徴課税完済に287,176,547回の再生が必要であるからだ。
残念なことに、ファンの努力は功を奏したとは言えないようだ。
(伊藤)