アメリカン・フットボールのプロリーグNFLのサンフランシスコ49ersに所属するColin Kaepernickが試合前の国歌斉唱時に起立しなかった出来事が波紋を広げている。
Here’s Kaepernick refusing to stand for national anthem again on military appreciation night pic.twitter.com/5Ii1M363tD
— Jon Passantino (@passantino) 2016年9月2日
Kaepernickは起立しなかった理由について「黒人や有色人種を抑圧する国の国旗に対して敬意を払えない。自分にとってはこれはフットボールより大きなことで、みて見ぬふりをするのは自分勝手だ」と語った。また「誰かにわかってもらいたいという気持ちではなくて、ただ虐げられている人々のために立ち上がられなければならないという思いだけがある。たとえアメフトを取り上げられても正しいことをするために立ち上がった」と語った。
このKaepernickの行動は全米中に波紋を広げている。例えば共和党アメリカ大統領候補のドナルド・トランプはTV番組出演時に「Kaepernickの行動は望ましくないものだ。彼は他の国を見つけた方がよい」と批判。
また所属チームの49ersは国歌斉唱が重要な儀式であることに言及した上で、信仰と表現の自由の観点から個人の権利を認めていると」のコメントを発表した。
さらにバスケットボールの伝説的選手カリーム・アブドゥル-ジャバーもKaepernickの行動をモハメド・アリのベトナム戦争徴兵拒否やトミー・スミスとジョン・カルロスのオリンピック表彰式での黒人差別に対する抗議行動と同じコンテクストのものだと評価した。
同じNFLのスーパースターCam Newtonも「誰がおれに間違ってるとかお前は正しいといえるんだ。個人的な問題だろ」とKaepernickの行動を評価している。またその後の試合でも着席を続けるKaepernickに、同調する選手も出現。3年目のEric Reidが昨日の試合でKaepernickと共に国歌斉唱中に着席していた。
ラッパーたちもKaepernickに対して同調するコメントを発表している。西海岸のベテランE-40はKaepernickの写真とともに「Good Job」とTwitterに投稿。
Good job @Kaepernick7 pic.twitter.com/rvStkfBY6G
— E40 The Counselor (@E40) 2016年9月2日
ヒューストンの人気ラッパーのPaul WallもInstagramで#wesupportkaepernickとハッシュタグをつけて、Kaepernickはアメフトと高額な給料を失うかもしれないのに、勇気ある行動をしたと彼の行動を賞賛している。
Paul Wall The Po Up Poetさん(@paulwallbaby)が投稿した写真 -
またアトランタの大物T.IもInstagramで「おれはおまえと一緒にいるぜ、Kaepernickに敬意を」とKaepernickを激励する投稿をおこなっている。
TIPさん(@troubleman31)が投稿した写真 -