8月19日金曜日からロンドンで多くの人に待ち望まれていた地下鉄の24時間運行がスタートする。試算によると7700万ポンド、およそ100億円の経済効果が見込まれている。
ロンドン市長のサディク・カーンは「地下鉄の深夜運行のスタートを間近にひかえて興奮している」とコメントしている。ロンドンにはナイトバスと呼ばれる深夜運行するバスはあるものの、遠回りするため時間もかかり、本数も少ない。深夜運行する地下鉄はより安全で、早く帰宅することができると利用者からは期待されている。
今週末からロンドンの東西に走るセントラル・ラインと南北に走るヴィクトリア・ラインが、他の路線に先駆けて24時間運行となる。運行間隔はおよそ10〜20分間隔になる予定。今年秋頃にジュビリー、ノーザン、ピカデリーラインがそれぞれ深夜運行をスタートする予定。
サディク・カーンは「考えるにウィンウィンの関係だね。ロンドンには世界に誇る劇場がたくさんあり、素晴らしいコンサートもある。最高のレストランやホテルがたくさんあり、それらの点を結ぶのがナイトチューブ(深夜運行する地下鉄)だ。観光客の5人のうち4人は文化的なものを期待して来るんだ。どうやって家に帰ろうかと心配するようなことがなくなるんだよ」と語った。
ある調査会社は、2030年までにロンドンのナイトライフ経済は年間300億ポンド(およそ4兆円)規模になると試算している。