見慣れているはずの生活用品が、よそよそしく見慣れない姿をあらわにしながら
カラフルな画面に浮かぶようにおさまっている。
89年生まれの上海出身の若手写真家、Jiaxi Yangの写真だ。
by Yuki Kobayashi
Jiaxi Yangはありふれた物たちへ施したほんの少しの柔らかい操作で、
余分なものを帯びない新しい表情をまとわせる。
Jiaxi Yangは、ニューヨーク大学でビジュアルアーツを学び、Fou Galleryを共同設立。
キャパの国際写真センターでも学んだ後に、2015年の LensCulture Emerging Talents、
British Journal of PhotographyのOnes to Watch 2016など世界各国でアワードを受賞している。
シュールレアリズムのような大袈裟な意図とは無縁の、
情報量の少ない構図とカラーセンスがいま世界で注目され始めている。
紹介したのは主に自主制作写真集、『The Horizontal Mode of A Waking Life』シリーズからの写真。
Instagram、HPでもポートフォリオを堪能できる。