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7月15日、ロンドン在住の映画監督木村太一のショートフィルムをBoiler RoomとDommuneがプレミア公開 (監督インタビュー有り)

12歳で単身イギリスに渡り、映像作家として活動する若手映像作家の木村太一。彼が「東京」をテーマにしたショートフィルム『LOST YOUTH』をイギリス公開に先駆けて、7月15日に東京のCircus Tokyoとストリーミングでプレミア公開する。

文・取材 横山 純

『LOST YOUTH』プレミア公開をバックアップするのは世界最大のDJライブストリーミングサイトのBoiler Roomと日本が誇るストリーミングサイトのDommune。今回『LOST YOUTH』のプレミア公開でBoiler Roomは映画のストリーミングプレミアに初めて挑戦する。

今回はストリーミングだけではなく、東京・渋谷のクラブCircus Tokyoにて上映会も行う。今回のクラブでのプレミア上映会と共に、音楽提供を行った東京のヒップホップクルーYENTOWNのライブも同時に予定されている。Nylon BloggerであるTammyが映画収録の様子を撮影しており、その写真もラウンジで展示される。

『LOST YOUTH』は東京で実際に起こった出来事・事件に基づき、今まで描写されていなかった本当の東京の裏面を、木村監督が独自の視点で描く新感覚のショートフィルム。ヒップホップに生きる少年・自分の存在理由を問いかける精神不安定な少女・信じるものを失い、新宗教に洗脳される若者達など、色々な状況下で生きている都会の若者達をオムニバス形式で描いている。

海外の映像作家が撮影するネオンサインにあふれた「東京」の一面的なイメージに疑問を抱いていたことが制作の一つのきっかけであると木村監督は言う。素の東京の姿を描き出すために、出演者には、俳優のみではなく、Instagramで発見したモデルやミュージシャンを起用。

台本や演技指導もほとんどせず、フリースタイルでカメラを長回しにして撮影したという。その代わりに出演者とフィルムのテーマについて個人的な対話を重ねたとのことだ。なるべく東京を生々しく表現するために、様々な工夫が凝らされている。

木村太一はイギリスに12歳の時に渡り、イギリス・ロンドンの大学で映像制作を学んだ。その後ロンドンのドラムンベースのシーンにてライブ撮影やミュージックビデオの撮影をしながら修行。2014年のRed Bull Culture Clashの優勝メンバーの2人Chase & Status、UKのヒップホップアーティストGIGGS、若手グライムMCのNovelistらのミュージック・ビデオの監督を務めてきた実力派だ。

今回プレミア上映に先駆けて木村監督にインタビューを行った。今日は「どのような理由でBoiler RoomとDommuneによるストリーミング・プレミア公開を決断したのか」という問いに答えてくれた部分を抜粋して掲載する。フルインタビューは後日掲載予定。

木村 ― 映画祭っていうのは基本的に自分の映画をプレミア公開するでしょ。今回はそういうのじゃないと思って。

- サンダンス映画祭でプレミア公開みたいなね。

木村 ― ぼくはその感覚は遅いって思うし。もっと速くなくちゃダメだなと思う。しかも、もっと一般の人に観てもらわないといけない。ぼくはソーシャルメディアで出演者の人たちを集めたから、今回プレミアもBoiler Roomでやることにした。

- Boiler Roomでプレミア公開って、それはどういうつながりでそうなったの?

木村 ― そもそも違うところでプレミア上映会をしようとしてたんだけど、そこではライブが出来なくて断念。Boiler Roomと、映画とは別件でポルトガルでドキュメンタリーを撮らないかっていう仕事の話が先に来てて。その打ち合わせに行ったら、その時にポルトガルでのドキュメンタリーはさておき、ってことになって。(笑)

- なんで(笑)

木村 ― その時に映画をBoiler Roomでプレミア公開っていうことが決まって。Boiler RoomもDJのライブストリーミング以外のことにチャレンジしようとしてたみたい。

- 映画や映像作品の今までの順番みたいなものを変えようってこと?

木村 ― そう、順番を変えようと。映画祭でも公開するけど、別に映画祭が先に決まったからと言って、一般公開を遅らせますみたいなことは絶対にしない。

- 上から下ろしていくんじゃなくて、先に見てほしい人に見せちゃうってことね。

木村 ― YENTOWNが好きで、カルチャーに興味があって、DommuneとかBoiler Roomがプレミア公開って聞いたら、動くような人に見てほしい。

- そうだよね。その感覚はすごく分かる。

木村 ― 業界人の内輪で終わっちゃうから。そっちのほうが絶対にみんなに知ってもらえるし。サンダンス映画祭もいいけど、ぼくより年上の人達だけにいいねって言われるより、カンヌだろうが、素晴らしい作品と自分よりだいぶ年上の人に言われるより、10代の人たちにかっこいいって言われる方が、この作品についてはよっぽどいい。その方が絶対かっこいいと思うから。

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プレミア上映会

BOLER ROOM presents A film by Taichi Kimura「LOST YOUTH」
2016/7/15(Fri)
CIRCUS TOKYO 東京都渋谷区渋谷3丁目26−16

プレミアライブストリーミング

LOST YOUTH x BOILER ROOM & DOMMUNE
2016/7/15(Fri)
22:00(日本時間)〜
https://boilerroom.tv/

http://www.dommune.com/

Live Performance:
YENTOWN ~Scenes from LOST YOUTH~

Boiler Room告知ページ

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