福岡のクルーNokey BoyzのリーダーであるラッパーのDADAの楽曲"High School Dropout"が大きな話題になっている。
"High School Dropout"は8月にリリースされたソロアルバム『Yours』に収録されている楽曲で、人気チャンネル
Dex Filmzで公開されたミュージックビデオはじわじわと再生回数を伸ばしており、10/5現在で42万回再生となっている。
またDex Filmzが投稿した下記のTikTok動画をきっかけにTikTokでも同曲を用いた動画の投稿数は増加しており、現在その数は200を超えた。
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♬ High School Dropout - DADA
この楽曲はDADAが自身の家族内で起こった出来事を赤裸々に歌った楽曲。2018年に小学生ラッパーとして話題となった太郎忍者の実兄であるDADAは楽曲について、そして自身の家族についてこう述べている。
僕達の父親は一般人ではなかったので色々見ました。 僕が小学校3年の時にはもうどこかに消えてしまったので今でも生きてるかどうかもわかりません。 けど、母親のおかげで今月22歳になります。 恩返ししていきたいです。
また"High School Dropout"は去年の秋から冬にかけて作った曲で「僕は1人でスタジオにこもる時間が多くていつも通りビート聴いて鼻歌で出たメロディーがフックになってそのまますぐできた」と話してくれた。
DADAという様々なものを想起させる名前のルーツについてはこう答えている。
「元々は違う名前で活動していたんですが、色々あって名前変えて1からやろうみたいな気持ちになってた時の僕の誕生日に母親が買ったチーズケーキのプレートに「れんたパパ」って書かれててその時に思いつきました。 あと、別に詳しくないけど第一次世界大戦の時のダダイズムについて気になってた時期と被ってたのもあって俺もこんな風にできたらカッケーって感じです。 あと、調べたら赤ちゃん言葉って出てきて、みんなが俺のこと赤ちゃん言葉で呼ぶの面白いなって感じです。」
ラッパーとしての影響を受けたアーティストとしてはKOHHの名前を挙げたDADAはその影響については以下のように回答を寄せてくれた。
「ヒップホップっていうジャンルなんだってのを理解して聴き始めたのが、中3のときで1番最初にくらったのがA$AP Rocky。そこから色々ディグったりしてたんですけど、当時は日本のラッパーを全然知らなくて自分でやろうだなんて思ってもなかったんですけど、1人でイヤフォン付けて街歩いてたら、電柱に全身刺青だらけの日本人が真ん中に大きく映ってるフライヤーを見つけて「え、この人だれ?!」ってなって調べたらKOHHさんで聴いてみたらクソやばくて、感覚の話なので言葉にするの難しいんですけど、「日本語なのにA$AP Rockyと同じやん!」ってクソくらって。舐めてるとかじゃなくて同じ日本人で、この人にもできるなら俺にもできるやろって感じでその日から曲作り出しました。 元々、父親が居なくなった後から父親のことマジで大好きだったので、とりあえずいつか有名になって父親に見つけてもらってまた会いたいってのがあったんでその有名になる方法をやっと見つけたって感覚でした」
さらに小学生ラッパーとして一挙に知名度を挙げた実弟・太郎忍者のバイラルヒットについては、「最初は、自分が考えついたことであそこまでいくとは思っていなかったので太郎忍者も僕も、やっぱり俺にもできるんやって感じてたと思います。 だけど、自分の中の理想の自分とその時の現実の差がキツイ時もありました。 でも、色んな所ですごく良い経験をさせてもらってみんなに感謝しています」と振り返った。
また"High School Dropout"でも歌われている胸の「愛」のタトゥーについては「愛見えんし5人家族やけん5個入れようみたいな感じです。 刺青自体は小さい頃から父親のをずっと見てたし、父親のこと本当にめっちゃ大好きやったしめちゃくちゃ憧れてたから、ずっと刺青入れるのも夢だったんで18歳になったらすぐに入れに行きたいって思ってたんですけど、母親が嫌だって言ってて最初はこっそり入れました」ということだ。
最後にどんなラッパーになりたいかと聞いたところ、こんな答えが返ってきた。
「なにかで悩んだり大きな壁にぶつかってる若い人たちに夢を与えれるような人間になりたいです。 あとは大好きな人と子供作って自分の子供にはなんでも買ってあげたいしなんでもさせてあげたいです。 あと、友達と家族にも色々あげたい。夢はたくさんありますね。こんな僕ですがこれからもよろしくお願いします。 ありがとうございました。」
Info
DADA - 『MINE』